函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

函館市町会連合会新年会

2013年01月19日 13時56分53秒 | えいこう語る
昨夜、市長初め議会議長などの来賓を含め、総勢250名の新年会が市内のホテルで開催された。
昨年、各会合での市長の挨拶は、大間原発建設凍結でボルテージ全開だったが、今回は新年の挨拶というのに、まったく原発問題には触れなかった。
続く議長も触れない。市町連会長も一言もない。来賓挨拶は経済が上向きになればいいというほどの、気の抜けた挨拶だ。
自民党圧勝で、公共事業のばら撒きのおこぼれにあずかろうという魂胆から、鉾を収めてしまったのかと、なんだか嫌な雰囲気が漂ってきた。
宴会に入ってから、ちょいと市町連会長に挨拶に行く。
「原発は今年が正念場ですよね」というと「市長の挨拶が、原発に触れなかったものだから、自分も遠慮して触れなかった」という。
「市長の顔色ばかりうかがっていないで、安心・安全なまちづくりを目指す市町連会長として、独自の挨拶をするべきだ」といいたかったが、ここは新年会の席だ、無粋はいけないと思い、ビールと一緒に言葉を飲み込んだ。
※今朝もシバレがきつかったが、海はなんだか春っぽかった。気分爽快の朝だ。


私は常任理事なので、市長とは横並びの上座だ。
並み居る会長の中で私は若い方だが、立場上、他の会長や議員などが酒を注ぎながら挨拶に来る。
若くて大臣にでもなれば、有頂天になり失言をしてしまうというのが、よくわかる。今は失言がない自民党だが、この閣僚の顔ぶれでは、間もなく失言言い放題内閣になるに違いない。
普段どんな働きをしているのかさっぱり伝わってこない存在に、道会議員がいる。
その議員の一人が我々のテーブルに挨拶に来た。
確か私の高校の後輩と聞いていたので、何回生かと尋ねる。
「7回生です」「私は2回生だ」というと「大先輩を前に、ご挨拶が遅れて失礼しました」という。隣にいた会長が「後輩にビルを注いでやったら」と私にビールを手渡した。「滅相もありません。大先輩からついで貰うなんて」と、いかにも低姿勢だ。こんなややこしい人物は私の相にあわない。
「今日は先輩の私がビールを注いでやる。ただしこれを飲んだら、来期は必ず落選だ」という、きついジョークに「それは困ります」と、慌てていた。
市長挨拶で、原発問題に触れなかった鬱憤を、後輩の議員で気分を晴らした、楽しい新年会だった。
毎年、新年会の始まりは亡くなった会長さんへの黙祷で始まり「みんな元気で」という、市町連副会長の一本締めで終了した。
極、短いおひらきの挨拶に、今年も言い過ぎは気を付けようと誓った、新年会だった。
一昔前は、町会長の新年会ならきれいどころもたくさん並んだに違いない。
当然終了後は、馴染みのママの店に立ち寄り、繁華街のネオンも笑顔を見せたのだろうが、行き付けの店もシャッターを閉めては、道草する会長さんの姿も少ないようだ。
♪あかりさざめく松風町は、君の噂もきえはてて♪、などと鼻歌を歌いながら、私も懐かしい大門に別れを告げて、早々の帰宅となった。