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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

寒い朝だ

2011年12月20日 11時19分50秒 | えいこう語る
日本歴史上、私が最も意識していた年は「1945年」、日本敗戦の年である。
その年の3年後に生まれた私だが、明治以降の近代国家を目指した軍事大国が崩壊し、3軍放棄の再生へのスタートを切った年だからだ。
私が生きてきた戦後民主主義社会は、掴もうと思えばつかめそうな希望が、そこかしこに点在していた。
しかしバブル崩壊以降、その思いにも翳りが見えてきたのを実感する。
2011年3月11日。敗戦から66年目にして、地震の島日本が大揺れした。海は山のように盛り上がり、大勢の人たちを飲み込んだ。その直後「安心・安全」の神話は、砂上の楼閣のように、あまりにもあっけなく崩れ去った。
ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ。国民の多くは3発目の投下を意識したのではないだろうか。それも自らの手で暴発させてしまったという、ある種の加害者意識と共に。

あの日から、我が国のあらゆる権威が揺らぎだした。信頼にたると思っていたものが、機能不全状態にあるということを自覚させられたからだ。
経済も然り、それをリードする政治までもである。これほど国家の無能振りを思い知らされたことはあるだろうか。
それは日本語の崩壊に現れた。言葉から信頼が薄れ、言葉が心に響いてこないからだ。2011年は国家崩壊の幕開けなのではないだろうか。

12月19日。北朝鮮の金正日総書記の逝去が報じられた。朝鮮半島は世界大地震の震源地になるのだろうか。
真意がつかめないが、突然我が国を訪問し「従軍慰安婦問題」を持ち出した、韓国大統領。大統領も慌てて帰国した。
北朝鮮の後継者は若すぎる。相談役の大国中国とロシアは、どんな動きをするだろうか。世界の警察を自認する米国も、イラク戦争に勝利宣言さえ出来ず撤退した。自衛のために莫大な国家予算を使った我が自衛隊、人知れずとも国民を守る体制に入っているのだろうか。
災害復興・消費税・TPP・沖縄基地問題等、どれ一つも国民の期待に添えない今の我が国の政府。マニフェストで嘘を並べ政権交代したのでは、泥鰌と思わせ、実はその泥鰌を餌にする「詐欺内閣」ではないか。
そんな中、橋下大阪市長が地方から国家改革の狼煙を揚げた。
法螺貝の響きも軽やかである。

我が北の大地はというと、19日奇しくも一通の封書が私に届いた。
“北海の小熊”と呼ばれる、新党大地の鈴木宗男氏からである。
文面からはいつもの鼻息の荒さは感じられないが“吠える”準備は整っているようだ。
函館を中心とする衆院選挙区第8区、民主党の逢坂議員に対抗し、旧江戸幕府の松前藩藩主が出馬の意向だ。
大阪維新の会も、国政に刺客を送り込む勢いを示している。
2012年は、どうやら群雄割拠の時代に突入しそうな、様相を呈してきた。
廃藩置県から道州制へ。地域が創意工夫しながら、新たな国家を作りあげる、そこに活路を見出さなければ、2011年が国家崩壊の幕開けの年として、後世の歴史に刻み込まれるに違いない。
寒気差し込む今朝。
吐く息はゴジラのごとく白く噴出し、妙に鼻息の荒い朝になってしまった。