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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

日本の核保有論

2011年12月12日 12時02分59秒 | えいこう語る
「よくみれば なずな花咲く 垣根かな」
何気なく通り過ぎていく日常にあって、心に留めておきたいもの、そんな事象をさりげなく書くのが“コラム”というものではないかと思う。
私の村では、朝刊だけで夕刊を購読していない方が多いらしい。
朝刊さえ興味のある記事がないと思うこの頃、夕刊は付け足しという存在なのだろう。夕刊の記事は、大抵がテレビで報道されたものだからかもしれない。
大きな記事はもちろん大切なことだが、行数が少ない記事で“おや!”と思う記事がある。
大きな記事で取り扱ってくれないが、記者としてはこれは見逃せないというものがあるのだろう。小さいが光を放っている記事、そんな小さな光を探すのも新聞を読む楽しみの一つである。


北海道新聞夕刊「今日の話題」の「日本の核保有論」である。
防衛お宅と呼ばれる、石破元防衛相「原発を維持するということは、核兵器を作ろうと思えば一定期間のうちに作れるという『核の潜在的抑止力』になっている」と発言した。
さらにブッシュ前大統領が「北朝鮮が核兵器開発計画を続ければ、中国の歴史的ライバルである日本が核兵器を開発するのを止められない」と、中国の江沢民国家主席にそう伝えたことがあるという。
原爆を落とされた日本の核アレルギーを解消するため、原子力の平和利用を打ちだし、日本に原発を推進させたのは米国である。
米国は対アジア戦略として、日本に核保有の可能性を残したのであろう。
日本で原発を推進させたのは、中曽根元首相である。中曽根さんは改憲論者だ。
日米安全保障の最終章は、日本を核基地にするというシナリオなのだろうか。
そういえば、種子島から衛星ロケットが打ち上げられるたび、北朝鮮では日本のミサイル発射実験だと“怒る”らしい。
各地で脱原発運動が盛んである。私もその運動に賛意を示す一人として、自分ができる範囲は、一町内会長として函館市連合町内会に、脱原発運動の流れを作ることだと思っている。
原発や放射能の危険性を訴えてきたが、国家安全保障の立場から「核保有の恐れ」という視点も交えて、発言をしていきたいと思う。
住民の「安心・安全な暮らし」を推進するのが・町会の使命だからである。
しかし、年配の会長さんの中には、原発は危険だが電力がなければどうするという意見の方も多いようだ。
大先輩の会長さんたちの前で、若輩の私が脱原発を主張し核保有の危険性を説くには、かなりの抵抗がある。私も自信がないが、ここは思案のしどころだ.。コラムのようにビシッと短めに決めたいものである。だが、核爆弾を落とすように、一気に決着をつけるというわけにはいかないだろう。その後に、放射能が自分に降りかかってくるかもしれないからである。
あれやこれや考えると、だんだん意気消沈してしまいそうである。
ドジョウ総理の先送り論法もちょっぴり理解できる、大きなことを考えている割には、かなり複雑に混乱する私です。