Lee's Diary

ドラマが好き。
お気に入りのドラマの感想をつぶやいています。

JIN -仁-  最終回 *感想*

2009-12-21 | 秋ドラマ(2009)感想
どの登場人物も生き生きと魅力的に描かれ 物語の中にぐいぐい引っ張られていくこのドラマ。
最終回では 仁・咲・野風・龍馬それぞれの見せ場がきちんと用意されていて
それぞれのキャラクターが 今まで以上に魅力あるものになっていたことが嬉しい♪
(そして この大好きな登場人物たちを もう見ることが出来ないのかと思うと 淋しくなってしまう。)

前回 崖から転落してしまった龍馬(内野聖陽)。
仁と同様に てっきりタイムスリップしてしまったのかと思いきや
「はあっ? この世にいたんかいっ!」と 突っ込みたくなる展開が笑えた。
助けられた先で出会った女性のことを語る龍馬の嬉しそうなことといったら・・・(笑)
この想像を上回る 龍馬のマイペースぶりと女好きっぷりには驚きを感じつつも 
龍馬の魅力がさらにアップしたように思われて とてもいい。
また 野風(中谷美紀)の手術をためらい続ける仁(大沢たかお)に 最後の一押しをする様子からは
とんでもなく野放図な人物なのだけれど 
人の心の内を読み取る繊細さも持ち合わせている龍馬を見ることができたと思う。

咲(綾瀬はるか)の最大の見どころは やはり何といっても 
縁談を蹴って仁の元に駆けつけるシーンと 体を張って 仁の手術を最後まで続けさせるシーン。
縁談を断る前に 泣きながら母に謝る少女のような可愛らしさと
仁の邪魔をする武士に啖呵を切る 芯の強さを持つ咲の魅力が 最大限に表現されていたと思う。
順庵(田口浩正)が言った
「いつも走ってばかりですな咲殿は。南方先生のもとへ。」という台詞もよかったなぁ。
このひと言に 咲の仁を思うひたむきさが ギュッと凝縮されている感じね。

白無垢を着て吉原を去る野風。
最終回で 野風の花魁然とした立ち振る舞いを見ることができたことが嬉しい。
吉原を出た瞬間の晴れやかな表情や 「あんれ・・」という呟き 
少女のような笑みを浮かべて裸足で土に触れる様子からは
ずっと吉原で籠の鳥として暮らしている野風の悲しみを見てきたからこそ感じる 野風の思いを見ることができた。
また 野風を待つ仁の元へやってきて「ふつつかものでござりんすが・・・。」と言うシーンからは
野風に白無垢を着させ この言葉を言わせた 
ドラマ制作者側の粋な心意気が感じられ とっても嬉しかった。

前回から野風の手術に ためらいを見せ続ける仁。
今回は 仁が葛藤を続ける様子はサラッと流され 
もっと早い段階で 野風の手術に踏み切るものと思っていただけに
最終回でも 仁の葛藤がとても丁寧に描かれていたなぁという印象を受けた。
未来(中谷美紀)の運命が良いものに変わることを願い その思いだけを生きる糧にして
この世界で生きてきた仁だもの そう簡単には決意できることではないだろうし
この葛藤の様子や 手術を決めたものの 自分は臆病だからと未来の写真を埋める様子など
仁により親しみを感じ 仁の思いにも共感できるものとなっていたことがよかった。

タイムスリップする前の現代では 意識を取り戻さない未来に 
そして江戸時代では 未来の運命を暗示するかのように変化する未来の写真に
無意識のうちに心を縛り付けられていた仁が 未来の言いたかった思いに気付くラストのモノローグは 
仁らしい そしてこのドラマらしい
爽やかで前向きで希望に満ちたものとなっていたことも とてもとてもステキだったと思う。


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2 コメント

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Jin感想 (通行人)
2011-06-30 13:07:49
当方もなんとなく見始めて、とうとう最終回まで見終わった。確かにこのドラマはテレビ局で製作する作品群の中では10年に1本でるか出ないかの秀作だと思います。これほどまでに見るものを引きつける展開は見事ととしかいいようがない。私は、最終回の橘家の子孫である美紀から時空を超えた咲からの恋文を、帰りのベンチで読みながら涙するシーンに強烈な感動を憶えた。咲が書き残した言葉のひとつひとつにいいようのない、ほろ苦さを感じた。そのことを他の視聴者がどんな風に感じたか共感したかったのですが、残念ながらネット上でのもろもろの感想文には説得力に欠け通り一辺倒です。貴殿のプログを拝見して豊かな表現力に魅力を感じました。このドラマのことをもっともっと深く語り合いたかったもですから。
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通行人 さま (Lee)
2011-06-30 18:34:31
コメントありがとうございます♪

本当に素晴らしいドラマでしたよねぇ。
ファーストシーズンも完結編も 見応えのあるストーリーに 毎回感動を覚えました。
完結編で 仁が咲の手紙を読むシーンは 私も大好きです。
“いいようのない、ほろ苦さ”・・・うんうん ホントにそうですねぇ。
仁と咲には いつまでも一緒にいてもらいたかったという気持ちも強いので 
アタシも 通行人さん同様 ほろ苦さ・・・感じました。

このブログへの お褒めの言葉・・・ありがとうございます。
こそばゆさで一杯ですが 嬉しかったです。
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