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斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

北関東道 真岡インター開通

2008年03月16日 | みちのはなし
まだ利用しておりませんが、本日利用した宇都宮上三川インターに変化がありました。

これで、地元のニュースや勤め先で話題になっていた開通を実感する事が出来ました。

宇都宮上三川インターは今まで料金所は一方向しかなく、強制的に東北道都賀ジャンクション方面にしか行くことが出来なかったのですが・・・
遂に二方向にいけるようになりました。。

そうそう、今まで上三川インター付近にあった終点の標識も無くなっていました。
当然のことなんですけど、見慣れた景色が変わってしまったのは何となくさみしくもあります。

宇都宮上三川インターも真岡インターも栃木県の基幹産業のひとつである、自動車産業に密接した位置にありますよね。

個人的には北関東道は関越道方向に繋がってからではないと余りメリットを感じません。
茨城方面であれば、50号バイパスを利用すると思うので。。

補足
北関東道で一番印象深い変化は国道4号の栃木トヨペット石橋店付近に新幹線の上を横断する高架橋がかかった日でしょうか。
高速道路を走っていても、圧倒される景色を楽しめます。

日光道は逆走が多い?

2008年03月13日 | みちのはなし
今日も見かけました。

この1年で5,6回は見かけたと思います。

見かけたのはいずれも、週末や有料道路料金が高くなるハイシーズンではなく、料金の安い今頃です。
老若男女、地元ナンバー、他県ナンバーすべての条件で見た事があります。
今日の方は自分が逆走に気付いていなかったようです。
パッシングで注意を喚起しても、受け流されてしまいました。
本来はあり得ない区間(日光~清滝じゃないのに)で対面通行を味わう羽目に。。

確かに今の時期の日光道は交通量が少ないんだよね。
タイミングがいいと、大沢~今市間は車を見る事無く走り抜ける事が出来てしまったり。
こんな状況なので、運がいいと料金所やTBまで逆走に気が付かずに走り抜けてしまう可能性もあります。
一般に逆送の原因になるPAは1ヶ所しかないし、上下線共用のPAじゃないし、複雑な形状ではないので、逆走してしまう事が不思議で仕方がありません。

個人的には逆走に気がついたら、ハザード+ハイビームを点灯して路肩を走って、安全に停車できる所で車を止めて、待機して頂きたいです。
当方が遭遇した皆さんは何故かキープレフトで、順走車の追い越し車線を走っていました。
絶対にUターンはしないでください。日光道で2トン車がUターンしているのを見かけたときは、毛穴が開ききるぐらい怖かったです。

JAFメイトやハイウェイウォーカーあたりで、逆走に気が付いた時の対応を特集して頂きたいものです。

補足
昨日は西那須野インターのでは福島方面からUターン気味に東京方面に車線変更してきた方がいて、驚いたしな。

やって良かった?橋梁点検

2008年01月26日 | みちのはなし
栃木県では昨年のミネソタ州の落橋事故を受けて、橋長15m以上、築50年以上の43ヶ所橋梁に関して緊急点検を実施していました。

栃木県那須郡那珂川町内の那珂川に架かる「新那珂橋」(一般国道293号)で、橋脚に1ヶ所大きなクラックが発見されたそうです。
今後新たなクラックが生じる可能性やクラックが成長する可能性があるので、今年度いっぱいまで通行止めになるそうです。
クラック発生の原因は設計強度不足や施工不良ではなく、施設の老朽化によるものだそうです。
新那珂川橋は1935年に架橋された、T桁のRC橋で橋長は300m強です。
新那珂橋の詳細については栃木県土木遺産にありますので、そちらをご確認ください。
栃木県土木遺産・新那珂橋085032

現在の新那珂川橋は1kmと離れていないところに、バイパスに合わせて架けられた「若鮎大橋」(1994年供用開始)があるため、ピーク時ほどの交通量も多くはなくなり(でも日交通量は3000台)ましたし、迂回路の確保も可能です。
おそらく老朽化を早めたのはバブル期の過積載車の多数通行でしょうね。
国道4号は取り締まりが厳しかったので、茨城県に抜ける為に通った事でしょうし。。

アメリカでの事故を踏まえての緊急点検ですが、やって良かったと点検でしょうね。(意外とレスポンス良く、業務発注にいたっていますし・・・)

被害が未然に防げたらそれは大きな利益だと思うのはこの業界にいるからなんでしょうかね。
クラックが最小限なら補修も可能でしょうし。

個人的には戦前に設計・架橋された橋なので、現在の橋と比べると力強い佇まいなので、ぜひ残って欲しいものです。

補足
こういった点検は結果(異常)が出なくても、定期的に行なうべきなんですけどね。
情報を閲覧して異常がないのに定期点検を行っていると、「無駄な公共事業だ!業者への税金の垂れ流しだ!」と声高に叫ぶ方もいるしね。
点検の結果は異常がない方がいいのでしょうけど、異常が発見されてホッとしている同業者の自分がいます。

偽装発覚

2007年11月22日 | みちのはなし
高速道橋の型枠厚み偽り、さらに負荷荷重を低減して強度データ改ざんしていようです。

あちゃーまたかと思いながらも、各業界から次々と出てくるので、なんか感覚が麻痺してきますね。社長の会見もそんな感じでしたし。。
今回は当方にとっては比較的身近な業種だったので、ちょっと取り上げてみたいと思います。

詳細な内容はこちらで確認してください。橋梁の断面のポンチ絵もあるので、何処に使う部材かが分かります。
高速道橋の型枠厚み偽る 強度データ改ざん 栗本鉄工所 asahi.com 2007年11月22日08時54分

今年の改ざんや偽装問題の皮切りになった(なんじゃそりゃ)白い恋人の製造販売が再開した日に大きな話題になりました。

いっそのこと開き直ってむしろ返って免疫力がつくの様に、「ステ型枠に薄肉材を使用した事によって、コンクリート使用量が増え、結果的に強度が増したことははむしろ歓迎うべきことではないか!」と会見してみてはいかがでしょうか。(アレは擁護派の第三者が発言したから良かったんでしたっけ?)
意外とあっさり解決してしまうかもしれませんよ。責任は当然持ちませんけど

上部工には通用しそうだけど、下部工で許容範囲をこえて、補強が必要になったりして。(経済設計ですからねぇ)

個人的には栗本鉄工所も高速道路3社、国土交通省も「ただちに安全性に影響することはない」とコメントを出しているのに、近く緊急点検するというところに非常にきな臭さを感じます。

捨て型枠を使った舗装は扱ったことがないので、ノーコメントです。ただ会社の机の引き出しには栗本鐵工所の製品カタログはありました。
橋梁添架用のFRP管や鋼管は提案したことはありますけどね。(露出添架が可能な電力用FRP管は此処ぐらいだったような気がするんですけどね。)

吉兆の件もありますから、せめて会見場では偽装・改ざん発言は控えてください。

補足
この問題の長期的な影響を検討するため、有識者らによる第三者委員会を立ち上げるそうですが、道路、コンクリート橋、鋼材の以外の自称有識者が入ってきそうで怖いです。
高速道路問題に明るい評論家のほにゃららさんとかね。危険なパターンですね。

日本の橋の現状は・・・

2007年10月26日 | みちのはなし
<国交省>国道橋の4割で「速やかな補修必要」

誰もがわかりきっていたことだと思うんですけど、実際のところはどうなんでしょうか?
個人的にはちょっと話題にしたときの通りの内容だったので、この業界にいる端くれとして面目が保てました。(嬉しくないけどね)
経済設計タイプの橋梁の問題は適切な維持管理と利用を怠った結果でしょうから、設計思想自体は否定しません。(そして、現在は橋梁に限らず土木構造物は経済設計じゃない設計なんて皆無な状態ですから。。)

橋の高齢化は近い将来に直面する問題でしょうね。その頃にはもっと素晴らしい事に技術者も少なくなっていることでしょうから。(氷河期世代の同業者は本当に少ないし、橋梁から撤退した業者も多々あります。)

いやー、「日本の橋は問題なし。」なんていう大本営発表的な事があったらどうしようと内心思っておりましたが、厚生労働省の流れもあったからでしょうね。

しかもこの調査結果の恐ろしいところとしては、日本に架かるすべての橋梁ではないという事です。
あくまで国土交通省が管理する直轄国道に架かる橋梁のみ結果です。
橋梁がかかる道路は他に補助国道、都道府県道、市町村道と直轄国道の何倍もの道路延長があります。それらの道路に架かる橋の健全度なんて分らないし、パンドラの箱化しているかもしれません。だって、8割の市町村において橋梁の定期点検なんて実施していないんですから・・・
そして、「橋梁1本当たり8万円の維持修繕費」で何をしようとしていたのかも気にんりますけどね。
少なくとも直轄国道より良好な状態だとは思えないので・・・良くて同等、最悪の場合はあえて言いません。。
国土交通省の橋梁点検は結構な時間をかけていたと思います。ミネソタの落橋事故を受けて緊急に調査をしたものではなかったはずです。(2年ぐらいかけていたような)

直轄国道でも緊急対応を要する橋梁が130本もあるのですから、日本全体では10倍近くあるのではないかと推測出来ます。
しかも国道と併走しているような都道府県道に架かる橋は過積載車の通過による橋梁の劣化が著しいなんていう場合も多いです。

橋にかかわらず構造物全般に言える事なんですけど、「自然治癒力はないし、悲鳴を上げる事もない。」
適切な管理を行なわなかったが故に何割の寿命を縮めてしまったのかがとても気になりますけどね。
右肩上がりの経済成長を前提にした結果、そんな頃には架け替えが容易に出来ると踏んでしまったからなんでしょうかね。

補足
早期発見、早期補修を怠った為に莫大な費用がかかる補修や時期を前倒しした更新(架替え)が必要になる。
これこそが究極に無駄な公共事業だと思うんですけどね。
まぁ定期点検を無駄な事業と判断した結果なので、しょうがないですよね。