斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

やって良かった?橋梁点検

2008年01月26日 | みちのはなし
栃木県では昨年のミネソタ州の落橋事故を受けて、橋長15m以上、築50年以上の43ヶ所橋梁に関して緊急点検を実施していました。

栃木県那須郡那珂川町内の那珂川に架かる「新那珂橋」(一般国道293号)で、橋脚に1ヶ所大きなクラックが発見されたそうです。
今後新たなクラックが生じる可能性やクラックが成長する可能性があるので、今年度いっぱいまで通行止めになるそうです。
クラック発生の原因は設計強度不足や施工不良ではなく、施設の老朽化によるものだそうです。
新那珂川橋は1935年に架橋された、T桁のRC橋で橋長は300m強です。
新那珂橋の詳細については栃木県土木遺産にありますので、そちらをご確認ください。
栃木県土木遺産・新那珂橋085032

現在の新那珂川橋は1kmと離れていないところに、バイパスに合わせて架けられた「若鮎大橋」(1994年供用開始)があるため、ピーク時ほどの交通量も多くはなくなり(でも日交通量は3000台)ましたし、迂回路の確保も可能です。
おそらく老朽化を早めたのはバブル期の過積載車の多数通行でしょうね。
国道4号は取り締まりが厳しかったので、茨城県に抜ける為に通った事でしょうし。。

アメリカでの事故を踏まえての緊急点検ですが、やって良かったと点検でしょうね。(意外とレスポンス良く、業務発注にいたっていますし・・・)

被害が未然に防げたらそれは大きな利益だと思うのはこの業界にいるからなんでしょうかね。
クラックが最小限なら補修も可能でしょうし。

個人的には戦前に設計・架橋された橋なので、現在の橋と比べると力強い佇まいなので、ぜひ残って欲しいものです。

補足
こういった点検は結果(異常)が出なくても、定期的に行なうべきなんですけどね。
情報を閲覧して異常がないのに定期点検を行っていると、「無駄な公共事業だ!業者への税金の垂れ流しだ!」と声高に叫ぶ方もいるしね。
点検の結果は異常がない方がいいのでしょうけど、異常が発見されてホッとしている同業者の自分がいます。


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