というのがあって、
今日のは鳥肌が立ちました。
有田川の洪水を経験しているというから、
築60年くらいかそれ以上でしょうか。
農家型の民家ですが、
玄関の土間のカタチが他で見たことがない構成。
他で滅多に見ることがない幅のケヤキの式台の板。
もちろん柱 ・ 梁。
建築の打ち合わせでうかがいましたが、
この家をどうこうする話ではありません。
「 家族からは、玄関の建具や縁側をアルミに変えてくれと言われる。 」
とのことでしたが ( 冬寒いですからねぇ ) 、
「 是非、我慢できるところまで頑張ってください! 」
と、何とも説得力のない言葉しか出ませんでした。
今どきの大金を掛けた建物はこれだけのパワーを持っていない。
なぜ今のお金持ちが建築を考えるときに、
こんなパワーを持たせる方に進まないのか?
そんな疑問が浮かんできました。
20代の後半だったと思います。
ちょうどこの季節。
「 山が膨らんでくる 」 と、
新芽が吹いて山の様子が変わることを言ったことがあります。
「 私が君の歳の頃には、必死で働いていたからそんなことには気付かなかった。 」
と30歳くらい年上の人に言われて、
「 それは感性の問題だろう! 」 と、腹の中で思ったものです。
午前中訪ねて来られたのは、まだお若い方です。
お会いするのは今日が初回ですが、恐らく “ 本物 ” 志向。
午後に打ち合わせしたのは、
私より随分年上で永い付き合いですが、ただいまプラン進行中。
合板よりも無垢材の良さを今日時点では理解してもらえませんでした。
「 歳喰ってりゃモノが解るって訳じゃないんだ! 」
っていうのは最近気付いたことではありません。
むしろ若い方が “ 良いモノ ” を理解できる ( しようとする ) 人が多い!
不思議な傾向ですが、経験的にそう感じています。
何回目かの 『 すまいづくりセミナー 』 でした。
( どんだけ適当やネン? )
前回は予定時間を20分超過したので、
そのことを意識したら、今回は10分早く終わってしまう ・ ・ ・ 。
主催者さんから、
「 早く終わるのはいいけど、時間超過はダメよ! 」
と言われていたので、 まぁいいんだとしましょう!
プロのセミナーを受けても感じることですが、
おしゃべりする側の能力だけでは、なかなか良いセミナーになりません。
受講して下さる方たちが盛り上げてくれると楽しい雰囲気になるんですね。
今回も、お茶の時間に入ってから
作品集を見ながら、
セミナーの内容に照らし合わせて色々な話が展開して楽しい時間を過ごしました。
次回は、5月15日 ( 日 ) を予定しています。
「 季節の物を美味しくいただけて幸せやねぇ! 」
ってなことを言えば大人な感じですが、
限度モノですナ ・ ・ ・ 。
この季節、何が怖いかって筍ですワ!
とんでもない量をアチコチからもらうから
( それも、「 朝、日の出前に掘った 」 っていうような上品な代物ではないのを )
拷問のように毎日毎食筍が出てくるんですね。
すでに第一弾がありました。
あんなモノは、少しだけ食べて美味しい訳で、
あたしゃ もう今年はこれで十分!
夜8時を過ぎて和歌山市からの帰り、
「 なんでこんなに腹減らないんだ? 」 と思ったら、
お昼遅かったんだ。
上手い ・ 安い ・ 早いの三拍子!
→ 確かにたまに食ったら上手い
途中、小さな測量を挟んで今日はヒトと会う日でした。
一度に大勢とお会いすることはあっても、
順番に5人と会うような日は滅多にありません。
5人目にお会いした方は、2年ぶりくらいのご無沙汰でした。
待ち合わせに指定されたのは、
ビルの1階にあるちょっとリッチ系の灯りを落としたカフェ。
交差点の角にある2面ガラスの店内で私は外に背を向けて座りました。
自然相手は外を向いています。
時間的に途中から外が暗くなってきて、
交差点を曲がるクルマのヘッドライトが彼女の顔を照らします。
話ながら観察してしまった ・ ・ ・ 。
「 これだけ急に強い光が当たったら強烈に眩しくなんだろうか?
瞳孔の調節間に合うんだろうか? 」
私より8歳上。
そろそろ敏感な反応も出来なくなっているだろうと思いますが、
特に眩しそうな表情もしない。
女性は窓の外が見える席を勧めるのがマナーだろうと選んだ配置。
今更 「 眩しくないですか? 」 とも訊きにくくて、
答えが解りませんでした ・ ・ ・ 。