今、詳しい数字を思い出せませんが、
住宅の年間着工数は昭和の後半くらいの水準だったと思います。
人口が減少している現代、
住んでいない建物も含めると、
新築の必要がないくらいのストックはある計算になるんですね。
「 日本中を均して考えると 」 という意味なので、
実際にはそう単純ではないと思いますが。
建築の業界誌で編集長だった人の話をききました。
住宅の中古市場の部分が面白かったのですが、
その中で
『 安心確保 』 と 『 魅力向上 』 が私には興味深かった!
行政の動きが中古市場を発達させる方向に向かったことは
私が知るだけでも何度かありましたが、
上手く行かなかったのは、
「 中古の住宅購入を
積極的に検討するほど魅力的な建物がない 」
と私は考えています。
家を新築する時点で、
売るときのことを考えている人は少ないと思いますが、
大事なことは、
“ 時間とともに魅力が増す建物であること ” だろうと思います。
そのためには、
プランのコンセプトがシッカリしていること。
本物の素材であること。
だろうと思うのです。
この2つがシッカリしていれば、
魅力としての財産価値が下がらないから
売る必要がなくても、
永く住み続けることが出来るという “ 利益 ” があると!
もう1つ
『 安心確保 』 にもつながることですが、
こちらから質問しました。
「 震災の被害を予測する時に
木造の住宅が多い地域なので被害が大きくなる。
という報道をよく見るが、
このことをどう考えますか? 」
答えて曰く
「 そうなんです。
木造だから弱いという表現は
是正を求めていかなければいけません。
国の役人もそのことは解っています。 」
木造が弱いんじゃない。
木造の中の今の規定にあっていないものが弱いんだ!
ということをマスコミはシッカリと表現して欲しいと思います。