#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

憂国忌

2005-11-25 | memories
今日11月25日は三島由紀夫の命日…憂国忌である。
しかも、生きていれば80歳…という節目の年。
奇しくも行定勲監督が「春の雪」を映画化され、
改憲論争で自衛隊の存在が取り沙汰されることもあって、
三島由紀夫が没後35年を経て、再び注目されている。

ボクと三島の出会いは24年前、中学1年の時になる。

大阪の男子校に通うこととなり、
徒歩通学から電車通学へと生活圏が一挙に広まり、
それまでの情報量からは想像だにせぬ情報の殴打に遭遇し、
無垢な精神が、翳りを持ち始めた頃…。

同級のインテリ徳川君が下校の道すがら、「三島由紀夫」を口にした。
…ショッピングモール内の書店に立ち寄った時であった。

「三島由紀夫って生まれた時の記憶があったんだって。」

「彼は昭和元年に生まれて45年に死ぬまで、すべてを自分の意志で決めたんだ。」

「つまり、自分の人生を意識的に生き抜いた人だったんだよ。」

徳川君の言っていることが、当時のボクにはまったく理解できなかった。
ただただ同級の彼が発する「意識的」という言葉に戸惑い、「三島由紀夫」に戸惑った。

その時、書店で導かれるまま眼にした「三島由紀夫」の朱色の背表紙と
大胆なレイアウトの新潮文庫に、言いしれぬ興奮を覚えたのを、今でも覚えている。

とにかく、ボクはその時「知的興奮」に目覚めたのだった。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神楽坂本多横丁 | TOP | 新幹線で宇都宮へ »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | memories