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沖縄から東京へ!流転の写真日記

【高田渡】夕焼け by 吉野弘

2008-09-11 | MUSIC
「夕焼け」       原詩=吉野弘 曲=高田渡

  いつものこと
  電車は満員
  そして いつものこと
  若者が坐り
  年寄りが 立っていた

  うつむいていた娘
  年寄りに席をゆずる
  礼もいわずに 年寄りは
  次の駅で降りた

  娘は坐った が
  また 別の年寄りが
  娘の前に 娘の前に
  娘はうつむいた が また
  年寄りに席をゆずる
  年寄りは礼をいって
  次の駅で降りた
  
  娘は坐った
  二度あることは三度という通り別の年寄りが
  娘の前に
  娘の前に

  かわいそうに娘
  うつむいて うつむいたまま
  席をゆずらず
  次の駅も
  次の駅も
  口唇をかみしめ
  つらい気持ちで
  娘はどこまで
  どこまで行くのだろう
  口唇をかみしめ
  つらい気持ちで

  やさしい心に責められながら
  美しい夕焼けもみないで

  口唇をかみしめ
  つらい気持ちで
  美しい夕焼けもみないで

    ●

きっと、夕焼けはいつのまにか
深い青へと入れ替わり、

車内の明かりがガラスに反射して、
さびしげな送電塔がシルエットで浮かんでたり

…したのだろう。

ボクもこんな心象風景を
心に刻んでいる。

列車の規則的なリズムと、
行き場のない制止した空間。

巡る思い。

過ぎ去る風景。

「ボクらは、どこに行くのだろう」
…そんなことをボーッと考えていた。



くく。
おかしな事に、
今もそんな夢想ばかりしている。



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