#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【Jun_22】平田オリザ“金字塔”作品

2017-06-23 | ACT!
青年団第76回公演
『さよならだけが人生か』@吉祥寺シアター
作・演出:平田オリザ
2017年6月22日(木)-7月2日(日) 16ステージ

出演
山内健司 小林 智 太田 宏 石橋亜希子 荻野友里 
小林亮子 立蔵葉子 森内美由紀 石松太一 伊藤 毅 
井上みなみ 小瀧万梨子 佐藤 滋 前原瑞樹 串尾一輝 
藤松祥子 大村わたる 寺田 凜
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【Jun_22】さよならだけが人生か。

2017-06-23 | ACT!
青年団第76回公演
『さよならだけが人生か』@吉祥寺シアター
作・演出:平田オリザ
2017年6月22日(木)-7月2日(日) 16ステージ

初日観劇。25年前の作品の3度目の再演。
当時は相当前衛的な試みだらけだったのだろうな…と思わせる
「反」演劇的演出の数々。

「反」演劇的というと、「じゃあ、なにが演劇的なのか?」と突っ込まれそうだけど、
およそ演出というモノがとことん排除された舞台…で、

照明の効果をまったく排除した全点灯、光燦々照明。
音楽による「印象操作」をまったく排除した、NO_BGM。

ここまでは青年団としてはスタンダードな話だけど、驚いたのが、

会話を聞かせようとさえ思っていない_3話者同時進行の脚本。
これも今作に限った演出ではないけど、今回はその傾向が強かった。

とにかく工事現場の飯場を舞台に関係者が出入りするだけ…という、
究極の「日常生活トリミング作品」。
どこまでも自然で、どこまでも普通なことが、極めて不自然なワケで、
その切り取られた日常が、舞台で垣間見られる…っつうシチュエーションを
「演劇」と称して見せている平田オリザのスゴさ。

どこまでも自然で、どこにも行き着かない会話劇がだらだらと続くだけの舞台なのだけど、
そこかしこにオリザ節が隠れていて、
人間の多様性やコミュニケーションの多層性を考えてしまう。

何度観ても楽しめる作品だし、どこまでも牧歌的喜劇なのだけど、
このような切り取りを舞台にまでUPしなければならない…現代社会の歪みと窮屈さが、
逆に浮き上がって見えて、相変わらずオリザは攻めてるな…と思わせた。

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【Jun_23】「ゼロからのスタートを逞しく生き抜く」by琉球列島米国民政府

2017-06-23 | OKINAWA
本日『慰霊の日』。
弁護士会館では沖縄戦写真展開催中。

占領下の島民に向って、士気を高めるべく制作されたポスター。

「ゼロからのスタートを逞しく生き抜く」

土地を奪われ、生きる術を失い、
我が物顔の米兵に屈従しなければならなかった住民たちに
このようなポスターで士気を高める琉球列島米国民政府。
基本、上目線は72年経った今も変わらず。

米軍統治下の沖縄(2007年放送・NHK)


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【Jun_23】沖縄戦写真展@弁護士会館

2017-06-23 | OKINAWA
本日『慰霊の日』。
弁護士会館では沖縄戦写真展開催中。

06/12に亡くなられた大田昌秀元知事の『写真記録沖縄戦』からの出展も多い。
なによりこの「捕虜になって米軍政要員の尋問を受ける鉄血勤皇隊員(6月17日)」の写真が、
19歳だった大田さんと重なって見えて悼んだ。

鉄血勤皇隊は14歳から19歳を中心とする男子学徒隊で
「ひめゆりの塔」で有名な女子学徒隊と対。

386人中226人が若くして亡くなった。

多くの惨状を目の当たりにしてきた大田さんは、
この「鉄血勤皇隊」の記録が乏しいことを常々心痛めていて、
最期に上梓した『鉄血勤皇隊』の製本を受け取った5月31日、
何度も何度も頷いていたという。

最期の最期まで戦争の悲惨さを見つめ、
訴え続けていた大田さん。

100冊に及ぶ著作は、犬死にした同志への鎮魂にすべて捧げられた。

…この思いを引き継がなければ…と、
改めて『慰霊の日』に追悼したい。黙祷。
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