#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【mar_03】黒岩哲彦

2012-03-05 | UNITE!NIPPON
3月3日、エクセルギーハウス
雨デモ風デモハウス」の内覧会へ。

エクセルギーとは「資源性」という意味。
各種エネルギーの総和は宇宙全体で見れば一定不変であり、消費されない。
あくまでも消費されるのは「有効エネルギー」つまり「エクセルギー」である…という考え方。
だから、エクセルギーハウスとは「エネルギーを最大限活用する住宅」ということになる。

そして、この「雨デモ風デモハウス」は、エクセルギーの考え方を最大限工夫したデモハウスだ。

ネーミングにもあるように、雨デモ風デモ、都市部にもあまたある自然を最大活用し、
できるだけ既存エネルギーには頼らない、しかも快適な環境配慮型住宅は建てられないか…と、

東京都の「地球温暖化対策推進のための区市町村補助プログラム」の支援を得て、
武蔵小金井市の市民が中心となり、専門家、NPO、大学、小金井市とタッグを組んで
2009年からスタート。2011年の9月に建立した。

写真のパネルが「太陽熱温水器」。
太陽エネルギーの15%しか活用できない太陽光発電にくらべ、
この太陽熱温水器だと60%のエネルギーが吸収され、お湯となる。

その雨水のお湯(約60℃)が3トン、床下のビニール状の放熱タンクに貯められ、
床面がゆるやかにぽかぽかと温かくなる。
さらに熱放射の理屈で、床の温度が天井や壁に映り、部屋全体が快適になるのだ。

なんといってもこの住宅がスゴイのは、2つのポイント。

快適さを生み出す「面温度」

 体感温度は壁の放射熱で決まる…ということ。
 空気温度(室温)が、快適とされる温度(夏26度、冬20度)であっても、
 周囲の天井、床、壁の面温度が快適温度でなければ、体感温度が変化し、
 人は体力を2割も消耗するのだ…という。

 逆に室温がたとえ快適温度ではなくても
 周囲の面温度が快適温度であれば、人は快適に過ごせる。

★熱調節に「水」を活用

 面温度の調節媒体に「水」を最大限利用している。
 「水」は最も熱を貯められる物質。
 すべての生物の体温調節は「水」でおこなっている。
 人間も70%は「水」である。だから急激な体温変化もなく
 どのような環境下でも適応できるのだ。
 
 この仕組みになぜ今まで着目してこなかったのだろう。

 冬の雨水放熱タンクも「水」を太陽熱で温め貯蔵することで
 家の床下が夜になっても温かさをキープできる。
 夏は熱伝導の良い金属を天井に使って、
 天井裏をぬらし風を通すことで、終日25℃ぐらいの面温度に調節する。
 すると、天井からの熱放射で部屋全体がひんやりと涼しくなる。

そのほかにもグリーンカーテンや、生活排水の浄化など、
あらゆるエクセルギーが節約された住宅が「雨デモ風デモハウス」だ。

黒岩さんは、もう十年以上も前からこの「エクセルギー」を提唱してきた。

「住まいが変われば、人間の生活も思想も変わる」
 
温度調節にエアコンが当たり前、
「室温」調節で急冷房、急暖房。
大きなガラス面が占めたモダンな住宅。
ガス給湯で熱湯と水を混ぜて適温に。
…などなど。

実は「住まい」の設えからエクセルギーの大量消費が始まっている。
この設えを整えていけば、人間の営みも自然に寄り添うこととなる。

「地球の棲まい手」となるために、黒岩さんは3つの力を提唱する。

 1.自然の力
 2.生き物の力
 3.自分の力

住まいに「自然(太陽・風・雨)」を取り込み、
「生き物(微生物)」の浄化作用を活用し、
「自分(智慧・体力)」を使って生活に工夫を施せば、
大量生産・大量消費で偏り、欲望の煽動された今の社会が
どこか歪んだものであることを実感することになるのだ。

戦後67年の急先鋒な生活を、ひとつひとつ見直していく。
「住宅」にその源泉があると思う。








 




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【mar_03】佐藤鮎生

2012-03-05 | DANCE
Ayuwringal Start Up Partyにて。
デザイナーの佐藤鮎生さん。自らギターを奏でる。
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【mar_03】中村修人

2012-03-05 | DANCE
Ayuwringal Start Up Partyにて。
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【mar_03】Ayuwringal Start Up Party

2012-03-05 | DANCE
03月03日に幡ヶ谷Heavy_Sickでおこなわれた
Ayuwringal Start Up Party


 Ayuwringalのコンセプト、
 それは圧倒的な情報量と無秩序が織り成す繊細で時に攻撃的な音色が特徴の
 ノイズミュージックという音楽の一ジャンルを髣髴とさせるファッションの提案である。
 複雑で無秩序であるにもかかわらず、どこか幾何学的かつ繊細な柄を衣服に取り込もうという試みであり、
 同時に、ノイズミュージック系ファッションという分野の確立を目指すものである。


このブランドのすごいところは、
ノイズミュージックは即興性と無秩序が売りであるから、
デザインも決して量産しない…という信条なところ。
だからTシャツもシャツもすべて手書き。
これは採算が取れない…ってことで、Tシャツは最近印刷にしたというが、
基本的には受注生産になっている。
 
…心意気がすばらしい、デザイナーの佐藤鮎生さん。
…で、中村修人くんが今回オーガナイズして、
ノイズ系ミュージシャン12人とダンサー16人のコラボ大会となった。
みなさんAyuwringalのTシャツを着てのパフォーマンス。

予想通りのドラミングとディストーションで、
ダンサーたちはどんどん煽られていく。

bozzoもここぞとばかりに近づいて
シャッターを切る、切る、切る、切る。
すると、どんどんダンサーもあおられる。

気持ちの襞を1枚、1枚、また1枚…と脱ぐがごとく、
徐々に四肢も淫らに暴れ、それでも表出の仕方がわからない…
とでも言うように、ただただ悶える。

若さゆえの行き場のない感情。

こちらもダイレクトに受け取らせてもらった。



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