#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【浜口庫之助】みんな夢の中

2010-01-04 | MUSIC
恋はみじかい 夢のようなものだけど
女心は 夢をみるのが好きなの
夢のくちづけ 夢の涙
喜びも悲しみも みんな夢の中

やさしい言葉で 夢がはじまったのね
いとしい人を 夢でつかまえたのね
身も心も あげてしまったけど
なんで惜しかろ どうせ夢だもの

冷たい言葉で 暗くなった夢の中
みえない姿を 追いかけてゆく私
泣かないで なげかないで
消えていった面影も みんな夢の中


【youtube】みんな夢の中

      ●

1969年の作品。ちょうど40年前。
BreathMarkの歌声で聴いて、涙出た。

今日は浅草へ行って来た。

永井荷風の「墨東奇譚」で、
お雪が客待ちに歌っていそうな風情だ。

今度は舞台の玉ノ井にでも足を運んでみようと思う。

【youtube】昭和44年「みんな夢の中」
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【2010】明珠は掌に在り(2)

2010-01-04 | Photo-diary
明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)。
You have a treasure in your hands by nature.

消費経済の需要喚起を促す「広告」の在りように違和感をおぼえ、
その後も、落ち込んでいく経済力と反比例するように
「消費しろ」と声を荒げる企業の厚かましさにあきれ、
ボクは広告業界から足を洗ったわけだけれど、

2010年の新聞のあちらこちらに
こうやって自省めいた内容の記事や広告が載ってると
「ああ、やっぱりなぁ」と思ってしまう。

      ●

2009年10月から東京に移り住んで、
15年前の記憶を呼び覚ますかのように旧知を温める出会いを重ね、
中高大の思い出が沁みる高円寺の街並みを散策するなど、
「振り返り」の行為をこの3ヶ月ばかりしてきたが、

そういった土地や人の記憶から「明珠」が輝くような瞬間がある。

「日本はうまくいく。と思うことから、日本はうまくいく。」
…じゃないが、歩んできた轍をもう一度踏みしめることで、
自分自身もそのルーツを確認出来たし、共鳴する要素に光を当てることが出来た。

2010年はやはり、「明珠」を耕し、
今一度育む時に来ているんじゃないか?

【2009】Yah!Man!でいこう!

…ということで今年の漢字は「耕」に決めた。

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【2010】明珠は掌に在り(1)

2010-01-04 | Photo-diary
1月4日。月曜日。
2010年の幕開けだ。
仕事初めの輩も多いことだろう。

宝島社2010年の企業広告が今日、掲載されていた。

「日本はうまくいく。と思うことから、日本はうまくいく。」
ネガティブに否定ばかりしてないで、いいところを伸ばしていこうよ…というメッセージ。
毎年、宝島社の企業広告は、はっとさせられる。

そしたら、同じ紙面にアレックス・カー氏が進める
長崎県小値賀島の「古民家再生プロジェクト」の話が出ていた。

徳島県東祖谷山村にある
築300年の茅葺き屋根の古民家篪庵(ちいおりあん)に惚れ込み、自ら改修し、
NPOを立ち上げ、日本文化の礎としてメッセージを発信しているアメリカ人が、
新たに興した古民家再生プロジェクト。

篪庵(ちいおりあん)の存在は「翼の王国」などのメディアにも紹介され知っていたが、
今度は小値賀島か…と驚嘆するとともに、宝島社の発しているメッセージにリンクするなぁ…と感嘆した。

      ●

明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)。
You have a treasure in your hands by nature.

アレックス氏が座右の銘とするこの禅語は、
「輝く宝は手の中にある」といった意味で、
…自らを省みれば必ずオンリーワンな要素が存在するから、
 しっかり自分をみつめなさい…とよく坊さんの説法に使われる。

説法で聴くと居心地の悪い内容でも、
こうやって30段広告で大々的にメッセージされると、
「だよな。」と納得させられるのだけど、

思えばボクが沖縄で広告業界から足を洗うきっかけになったのも
この禅語「明珠在掌」みたいなもんだな…と振り返る。

      ●

2007年に地元オリオンビールの主力商品ドラフトビールを
根本から立ち直すブランディングの仕事を任された時、
コピーライターやプランナーとこのブランドの「オンリーワン」を話し合った。

1950年から飲み継がれている県民ビールの大衆性を
「生活、ビール。」というキャッチコピーで新たな光を当てようと
企てた戦略は、担当者に一笑され、わずか2ヶ月で潰えた。

しかし今でもあのときのプランニングは間違ってなかった…と自負する。

山之口獏氏の詩をぶつけて、ブランドの根元を見直す切り口は
「沖縄」の居心地の良さを言い当てていたし、
そこに根差すドラフトの大衆性+県民性に光を当て、
「沖縄」のアイデンティティを再評価するものになったはずだった。

残念ながら、ドラフトのブランディングは「消費経済」の理に呑み込まれ、
「販促」という大義名分に迎合するカタチで閉じられた。

その時、常に前へ前へと触手を伸ばすことを正義とする「広告」の姿に疲れてしまった。
それは現在の日本が抱える「消費経済の疲弊」と相似形を成していたように思う。

      



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