#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【bozzo】こんにちわ、トウキョウ。

2009-10-03 | Photo-diary
10月01日。木曜日。
都民の日。

朝からトウキョウ独特なグレイッシュな空。
しかし時折日差しも差し込み、気持ちの良い午後。

115個もある大小の段ボールを地道に開け、
納められたモノをしかるべきところへ納める作業。

根気とアタマの回転がモノを言う。
転出時の作業とは比較にならない手間の取りようだ。

根が詰まったので外気を取り込もうと
玄関ドアを開け、階下を見やると、
新参者のボクを珍しげに凝視する猫と目が合う。

近くの「仙台堀川公園」が伊達政宗公ゆかりの公園であることを知り、
この土地とボクとを引きつけた縁を強く感じる。

正宗公の遺訓がまたすばらしい。

          ●

一、仁に過ぐれば弱となる。義に過ぐれば固くなる。
  礼に過ぐれば諂(へつらい)となる。智に過ぐれば嘘を吐く。
  信に過ぐれば損をする。

一、気長く心穏やかにして、ゆろずに倹約を用い、金銀を備ふべし。
  倹約の仕方は不自由なるを忍ぶにあり、この世に客に来たと思へば何の苦しみもなし。
  
一、朝夕の食事はうまからずとも褒めて食ふべし。元来客の身に成れば好き嫌いは申されまじ。

一、今日行くをおくり、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇申すがよし。

          ●

「この世に客に来たと思へば何の苦しみもなし」…絶妙な視点。

徳川家康と関ヶ原を戦った武将なだけに江戸時代に入ってもその力は衰えず、
トウキョウ内に5カ所ほどの屋敷を設けていたらしい。
江東区深川あたりは蔵屋敷といって、米俵を遠く仙台から取り置きする場所として
8棟ほど軒を連ねていたようだ。
その船が往来していた運河が埋め立てられ「仙台堀川公園」になった…ようだ。

商才もたくましく、トウキョウの米の大半が仙台藩の米だった…とのこと。
麻布にある「仙台坂」も仙台藩の屋敷へあがるルートで、
今でも仙台みその製造所が現存しているらしい。

江戸の初期から、そうやって地方の人間が力をふるう場所、それがトウキョウ。
さあ、どうなることやら。


Comments (3)
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