#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【谷川俊太郎】世界へ!

2009-10-15 | BOOKS&MOVIES
10月15日。木曜日。
東京に来てからすでに半月。
ここ一週間は秋晴れの過ごしやすい日々。

ハローワークへ行って職探し。
木場公園を自転車で走り抜け、風を感じる。

沖縄と東京が同じ空でつながってる…だなんて。

とてもじゃないが、実感が湧かない。
沖縄の空は、もっと色濃く奥行きがあったもの。

たった1500km先に想像がいかないのだから、
人間のテリトリーなんて、たかが知れてる。

詩人を友だちに持つと、ステキだ。

あらぬ目線から生活を捉えていて、いつも驚かされる。
そして、その愛の深さに、感心する。

谷川俊太郎が若い時、こんな文章を書いている。

        ●

あらゆる人間は、常に何ものかを通して、
生き続けてゆこうとしているのである。

詩人もその例外ではない。

彼は詩を通して生き続けてゆこうとしているのであって、
決して詩そのものを求めて生きているのではない。

我々は詩を書くために生きているのではない。
生きてゆくために、あるいは、
生きているから、詩を書くのである。

私は詩には惚れていないが、世界には惚れている。

私が言葉をつかまえることの出来るのは、
私が言葉を追う故ではない。
私が世界を追う故である。

私は何故世界を追うのか、何故なら私は生きている。

        ●

人間として生きてゆくためには、
私は詩人であらねばならない。

俊太郎は書く。

詩人として、人々と結ばれ、世界と結ばれなければならない。

写真も同じだと思う。
いや、どの職業もきっと当てはまるのだろう。

詩人は「生」に恋し、「生」に愛をふりまく。

ボクは写真を通して、生き続けてゆこうと決めたのだった。
愛をもって、生活を切り取るのだ。

撮ることが、生きることと同義。



Comments (2)
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