#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

嫌われ松子の一生

2006-07-04 | BOOKS&MOVIES
あの中島哲也が描く「不幸な女のシンデレラストーリー」だ。
CM制作で培われた秒刻みの映像展開とCGを駆使した演出で
ディズニーのミュージカル映画よろしく、畳み掛けてくる。

息つく暇もない。…圧倒されてしまった。

そして、感動した。…涙が出た。

       ●

松子は自分にまっすぐ生きた。
不器用に、一途に、自分の感覚を信じ、突き進む。
乗り越えていかなきゃ…と
どんな不幸な状況でも、健気に振る舞う。

自分が招いた結果だ…と内省的に考えず、
とにかく前を向いて生きている。

       ●

まげて のばして お星さまをつかもう
まげて 背のびして お空にとどこう

小さく まるめて 風とお話ししよう
大きく ひろげて お日さまをあびよう

みんな さよなら
またあしたあおう

まげて のばして おなかがすいたら帰ろう
歌を うたって おうちに帰ろう

       ●

とてつもなく不幸な話なのに、
なんでこんなに元気になるんだろう。

…そんな疑問がわいた。だから、自分に置き換えて考えてみた。

まわりの顔色を伺ってばかりいるからじゃないか?
いつの間にかよけいな肉がついて、体も心も重たくなってるからじゃないか?

それでも予定調和に流されて、自分を押し殺したりしてるからじゃないのか?
ブルーハーツの歌に合わせて飛び跳ねていたあの頃は、もっとシンプルだったんじゃないのか?

       ●

…そうか、松子はえらくシンプルだ。
周りが見えないほどシンプルで、だから傷つけもし、傷つけられもする。

もっと削ぎ落としてみても、いいんじゃないか?
自分自身をシンプルにしてみたら、もしかしたら見えてくるんじゃないか?

…やっぱり、そうなのか。
中島哲也もシンプルだもんなあ。
Simple is BEST! シンプルは強し。


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夕涼みにバリダンスその2

2006-07-04 | Photo-diary
 ガムランの演奏を、空が絶妙な演出で迎えた。
 聴衆はしっぽり音の世界にはまっていった。

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夕涼みにバリダンスその1

2006-07-04 | Photo-diary
木曜日の夜にケータイメールが届いた。
大学時代の友人からだった。

「那覇に踊りの仕事で来ています。あさって本番です。」

彼女は大学卒業後バリダンスに魅せられ、バリ島にまで移住し、踊りを極めていた。
電話してみると、沖縄県立芸大の中庭でガムランと共演する…という。

さっそく土曜日に顔を出してみた。
午後7時。芸大教授が主宰する「ガムラン演奏会」が始まった。

 陽が落ちて、気持ちよい風が頬をなでる。
 バリの音楽が、オキナワの夕暮れに満ちる。
 なんとも幸せな混淆のひととき。
 
 …数年前の感覚がよみがえる。

 バリ島のウブドでは、夕暮れとともに至る所でガムランが演奏された。
 まさにトランス状態で音楽に身を投じ、悦に入った。
 至福の時だった。いや、バリはすべてが至福だった。

そんな陶酔に浸りつつ観た彼女の踊りは、優雅だった。
目をカッと見開き、ピンと指先を立て、ほどよい緊張感を感じさせながらも、
全体の雰囲気は非常にゆるやかで、丸みを帯びていたように思う。

まさかオキナワで、このような異国情緒を味わえるとは…。
空が青みを深め、徐々に夜の気配が近づくと、
照明に浮き上がった踊り手たちは、さらに妖しく艶やかに映った。

バリに行きたい…。またあの至福を味わいたい…。
思わず現実逃避した土曜の夜だった。


 
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【事故】今年一番の夏日で…フィルムがオジャン!

2006-07-04 | Photo-diary
週明けの月曜日、オキナワは34度を記録する暑さに。
九州地方の梅雨前線が強力なだけに、オキナワを覆う高気圧も強大ならしい。

おかげさまで、ラボに出したフィルムがこのありさま。

左右を横断する線はフィルムについた傷である。
現像途中でブレイカーが落ちてしまい、現像機がストップ。
すぐに復旧するも、現像途中のフィルムが巻き込まれてしまい、
見事なカタチでぐちゃぐちゃと折れ曲がってしまった。

暑さのためにクーラーをフル回転させていたらしい。

幸いにも、現像⇒停止⇒定着まで進んでいたので画像は確認できるが、
乾燥途中のシャットダウンで生乾きのフィルムが悲惨な状態に…。

犠牲になった写真は
沖縄県立芸大の中庭で行われた貴重な「ガムラン演奏会」の記録だった。
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