旅行、ときどき車弄り

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無理な国巡りは全てが中途半端になる

2010年06月08日 | 海外旅行(内訳&その他)
知人に海外旅行選びを相談されました。新婚旅行のハワイと韓国、合わせて2回の渡航経験があります。条件は、

「日本の航空会社で、添乗員付き」「中世を感じたい」「MAX8日間」
「ノイシュバンシュタイン城」「ローテンブルク」へ行きたい。

この地域なら2回訪問しています。私が薦めたのがコレ。JTBですが詳細に日程が書いてあり、分かりやすいです。例えば

「5日目 08:00:フュッセン<バス>(約4時間30分/249km)ローテンブルク旧市街散策記念にロマンチック街道通過証明書を現地にてお渡しします徒歩にてマルクト広場、市庁舎、聖ヤコブ教会(すべて外観)を散策します散策後、聖ヤコブ教会にて行われるプライベートコンサート(約30分)にご案内します パイプオルガンの音色をお楽しみください夕刻:ホテル着お泊まりはローテンブルクの城壁内に位置するAグレードホテルです」

○14時には昼食を終えて、夜まで観光できることが分かります。自由時間もあるでしょう。
○城砦内の宿ですから、ローテンブルクの城砦通路を夜に散歩可能。歩いてる観光客は多いです。
○パイプオルガンの演奏は、一度は聴いて欲しい。石作りの教会に響いて幻想的です。
○この前日はフュッセンのホテル位置も記してあり、夜にライトアップされた丘の上の教会にも行ける事が判断できました。カップルも結構歩いていたりします。
「ドイツ8日間コース」で、ロマンチック街道・古城街道沿いのツアーですから中世を感じるには良いと思いました。車窓からの景色は言うまでもありません。
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さて知人が最初に選んだ某ツアーです。同じ8日間ですが、目的のドイツにパリ・ロンドン等が加わります。

「2日目 午前:ハイデルベルク市内観光(ハイデルベルク城<入場>、旧市街<下車>、アルテ橋<下車、マルクト広場<下車>)
その後、城壁に囲まれている「中世の宝石」の町、ローテンブルクへ。
午後:昼食後、ローテンブルク市内観光
(市庁舎<下車>、マルクト広場<下車>、聖ヤコブ教会<下車>)
観光後、ロマンチック街道をドライブしながらフュッセンへ。フュッセン着後、ホテルへご案内」

これでは、景色の良い聖ヤコブ教会の鐘楼にも登れません。<下車>は<入場>と違い、前で写真を撮って終わりでしょう。指定の土産屋の買い物時間が長そうですね。 

更に

「6日目 午前:パリ市内観光へご案内します。(ノートルダム寺院<車窓>、エッフェル塔<車窓>、凱旋門<車窓>、シャンゼリゼ通り<車窓>)
昼食はフランス名物エスカルゴをご賞味ください。
その後、セーヌ川クルーズへご案内。夕刻:ユーロスター(2等車)にてイギリス<ロンドン>へ」

パリの観光はこれだけです。これは罰ゲームでしょうか。全部<車窓>です。セーヌクルーズはライトアップされた夜景が有名なのです。

更に!

「7日目 午前:ロンドン市内観光(世界遺産ロンドン塔<車窓>、バッキンガム宮殿<下車>、大英博物館<入場>、世界遺産ウェストミンスター寺院<車窓>、ビックベン<車窓>、タワーブリッジ<下車>)」で帰りは16時の便です。

ロンドン塔とウエストミンスターに入らねーのかよ!そこまで行っといて!
分かり易く言うと、奈良へ行って、薬師寺と法隆寺の前を車で通っただけと同じです。
13時過ぎにはロンドンを出ますから、午前中で上記を回ると、たぶん大英博物館は1時間でしょう。
無理無理、絶対に無理。サイボーグ009みたいに「加速装置」が必要です。まさしく拷問ツアーです。

と、いうことで日程は良く確認しましょう。無理な国めぐりでは全てが中途半端になってしまいます。教会は中に入らなきゃステンドグラスも見えません。
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