老いて、なおチャレンジ

大好きな草花と共に、余生を楽しめたらいいな~

私と車

2015-01-24 15:29:53 | 

                   

「君、運転免許を取ってくれないか」との夫の言葉は私にとって青天の霹靂であった。結婚して5年目私が39歳の時であった。消極的な私故車を運転するなど思ってもいなかった。すぐにはOK出来ずずいぶん長い間迷ったものである。然しついに決心した。当時下の二人はまだ幼児であったから大学を卒業し家にいた長女に子供の世話を頼み教習所に通ったのである。当時女性で運転免許を取る人は少なかった。若い人は20数時間で取れるが何分歳を取っていた私故相当長い時間をかけて免許の取得をすることが出来た。
何故自家用車を持ちたかったか、その理由は会社の方とよくゴルフに行くのだがその都度会社の車で送り迎えしてくれる、ゴルフをしている間運転手さんはゴルフ場で一日中待っている、その行為が贅沢だ、申し訳ないとの思いが強く、自分で運転すればよいがそんな暇はない、故に私にその任務は任せられたというのがそもそもの始まりであった。
以後夫が亡くなるまで毎日会社への送り迎え、そしてゴルフ・テニスに行く時その他何処に行くにもすべて私の運転であった。夫が歳を取り膝が悪くなってからも車でならどんな遠いところにでも一緒に行くことが出来た事は非常に嬉しい事であった。約10年前まで私の隣、助手席には常に夫の姿があった。会社から帰って家に着くと必ず「ご苦労さん」と言ってくれたその一言がどれほど私の心を癒し、慰められ嬉しかった事か今でも忘れる事はない。

今年で運転歴は52年、車種は全て日産、緑色のツートンカラーのブルーバードから始まって現在多分8台目?去年9月に新車ニッサンノートを購入したのが上の写真。形は一寸気に入らないのだが危険防止が付いた優れもの。もう何十年もお世話になっているディーラーさんが「奥さんには最適ですよ」と(私が年寄りだからでしょう)仰る。兎に角ある物に近付くとピイッと警告音が鳴る。もっと近づくとピッ、ピッ、ピッとなり危険を感知するとぴーーーーと鳴り続きはては止まってくれる。何とも有難いのだがうるさい。家から大通りまで出る道は狭いので常時警告音が鳴りっぱなしなのだ。事故を防いでくれるのだから慣れるよりほかはないと思っている。

「これが最後の車よ」と言っても子供たちは信用してくれない。これまでに2・3回最後と言っては買い換えているのだから!!
でも今度は正真正銘本当だ。来年93歳でまだ元気ならもう一度だけ免許更新する積りであるが車の買い換えは決してしない。
皆さんは「いい加減に止めなさいよ」と思っておられるだろうけれど、私から車を取り上げられたら生活の行動範囲が狭くなってしまいそうで不安な気持ちになってしまう。車を運転するときの緊張感がなくなるから脳も衰えるだろうし・・・
危険防止の車で更に更に注意して運転しますのでご容赦お願いいたします。