鈴虫です。
3年前、雄・雌合わせて10幾匹の鈴虫を買い求めた。とても綺麗な声で鳴き、沢山の卵を産み終え全部死んでしまった。去年6月の或る日、鈴虫の籠を何気なくのぞいたら沢山の子が孵っていてびっくり、早速餌を与えた。何度も脱皮を繰り返しその度に大きくなり、最後の脱皮で完全な大人になり、オスは鳴き始める。一匹が鳴き出すと他のオスも一斉に競い合って鳴き出す。「いい声、素敵」と思う昼が過ぎ夜になるとその鳴き声がうるさくて眠れない。仕方なく寝室より遠くへ追いやってしまうのである。何と身勝手な私!! 卵を産み終えた親は全部死んでしまう。その後、土の中の卵を保つ為に適度にしめり気を与える。でも忘れて土がカラカラに乾きもう駄目になったかなと思っていた。だが、今年も又6月2日頃無事に孵った。その数の多さは去年の比ではない。もう「うじゃうじゃ」って言う感じ。小さい内は一籠でよかったが大きくなると狭くて可哀相なので4籠に分けた。それでも折り重なっている。家に来た娘が一目見るなり「ひえ~気持ち悪い」とのけぞった。何とひどい言いぐさ!! おおよその数だが300匹以上はいるだろう。鈴虫用の餌と茄子を4・5日毎に取り替えなくてはならない。結構大変である。二人の方に貰って頂いたが、このまま大きくなったら大変。それで考えた。熱帯魚を買ったお店で以前、鈴虫を売っていたのを思い出し、ご相談したら喜んで下さったので、半分以上差し上げた。それでもまだ150匹位残っている。大人になってから庭に放してやろうと思っている。(今はまだ放すと死んでしまいそうなので)庭からきっと美しい鳴き声を聞かせてくれるだろうと楽しみにしている。