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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.274 和製ジャガー風、2代めシーマ。結構好きなんですコレ。

2011-08-01 | セダン蒐集癖。
ということで、2代めのシーマなのであります。






初代シーマは、すでにこのコーナーでも登場しておりますが、
BMWなどのような「ハイエンドオーナードライバーズカー」
というポジションを国産車に作ったことと、初代ディアマンテとならんで、
3ナンバーが国産車にとってふつうであるということを進めた立役者なのですが、
初代シーマデビューからちょうど3年(!短い!)で2代めシーマが登場します。


2代めから「セドリックシーマ」「グロリアシーマ」を「シーマ」に統一した以外にも、
セドリック・グロリアHTのワイドボディ的だった「ピラーレスHT」を廃し、
プレスドアを持つフツーのセダンとなりました。


そのスタイルは、初代シーマの持つクリーンで品の良いデザイン処理、
シンプルな灯火類などを維持しつつ、
まるでジャガーのようなわずかながらのトランクのラインが沈んだようなイメージに変更。
でもあくまでもさらっとしたメッキ類の使い方を堅持し、
上品なイメージでまとまっていたように思います。


エンジンはそれまでのシーマの、いや「シーマといえば」な、255psを誇った
VG30DETを頂点としたV6エンジンだけの体系ではなく、
VH41DE型V型8気筒4.1Lをフラッグエンジンに据えました。
これは、NAエンジンでVG30DETの暴力的なまでの加速を再現するために必要な排気量だったこと、
さらにはシーマの上級車種としてインフィニティQ45が当時あり、
これが4.5Lだったために、微妙に排気量を下げて設定したのでした。


...まあ、実際には後期型にはそのVG30DETはこのシーマに、「ツーリングシリーズ」用で
追加されたのですけどもね...(涙



>>キャビンが大きくなり全高もあがり、後席の居住性も良くなったこのシーマ、
でもスタイルはかなりいいと思います。
切り立ったフロント・リア、高級車らしからぬ小ぶりなテールランプ、
メッキのないウインドウまわりなど、なかなか上品だったなあー。

コメント (8)
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