Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

ようこそ輝く時間へ

2007-11-24 | サーブ900。

R19の後継は、ルノーでもなければ、仏蘭西車ではありません。


え?ieが?
フランス車指南のHPを持っておきながら、
ギザルノー会などを立ち上げておきながら、
私、ie、仏車もルノーも降りました。




前回のヒント画像でばればれかと思いますが(涙、

新しく来たのは、これです。











SAAB900 TURBO16。


さ、サーブ!?


そうなんです。サーブなんです。
クラシック・サーブ900。


かつて、xantiaからプジョー206XTに乗り換えたとき、
その「仏蘭西車の濃度の薄まり」にかなり動揺し、
3年は乗りましたが結局手放してしまった。

そして自分にとっての究極「ルノー19」に乗り、
ふたたびルノーの良さを再発見したのです。


サーブを買いにお店に通ったとき、
何度か試乗しました。
買って、ルノーが(しかもギザ)持っていた
「安らぎ」がサーブで得られるのか。
悪くはないけどこの薄くて姿勢の自由度のないシートで納得出来るのか。

結構、迷い、悩みました。



でも結局買って一気に高速に乗り、200キロ走った段階で得た答えは、
「サーブクラシック900(以降、C900と書きます)」は、
相当良い車、という一言に尽きました。





シートは悪くなかったです。
いや、相当いい。
いちおうケツセンサー主宰ですので、これは言い切りたい。
むろんフランス車ほど柔らかくはない。
「気持ちいい姿勢」はほぼひとつしかなく、自由度が無い
(ルノーはどんな格好で座っても疲れない)のですけど、
でもそしたらもう
ルノーのように「背中と背もたれが一体化するかのような」感覚を
ちゃんと持っているのです。


細かいインプレは回数を重ねて追っていきます。
とにかく、なんというのか、新しいのです。
自分には。

ドイツ車とも、フランス車とも、イタリア車とも、もちろん日本車とも違う。
北欧のもつ機能と暖かみの両立はドイツ車とは異なるものだし、
仏車のもつ「人を快適にしよう」というもてなしとはまた違う居心地の良さもあります。

1967年のサーブ99に端を発し、900にステップアップしてから
エンジンが16Vになったりと細かい変更があったにせよ、
1993年まで基本的には同じクルマだったサーブ900。

乗れば古いです。ボディはヤワだし、ハンドリングはちょっとスリリング。
でも。少なくとも1987年前後の設計のままであろう(ieのは93年モデル)この
クラシックなクルマが見せる骨太な設計思想や機能性に
ノックアウトされてしまったieなのでした。



ベクトルは違うけど、シトロエン的でもある設計なのです。
そんな面白い部分は、このブログで書いていくことにしますね。



>>そんなこんなで、一時的に仏車を降りました。
この900にもいつまで乗るか...わかりませんが
(でも、気に入ったらはまってしまいそうです、いやはまります古いサーブ)、
これまで通りにご愛顧いただけますよう宜しくお願いいたします。


>>いやーもうエンジンかけるのが楽しくて...


イグニッションがシートとシートの間なんですねえ。
ここになった理由は、一般的には事故の際膝にキーがあたってケガをしないように、
という話もあるようですが、
正しくは?900の前身99の前の世代はそれまでコラムシフトだったのですが
リバースギアに入れないとキーが回らない機能があったそうで、
それが99でフロアシフトになったときもこの機能を活かすために
シフトノブと一緒にキーシリンダーも移ってきたのだそうな。
結果的には「航空機」ぽいので好きなのですが
このへんの話がサーブはweb上でも紙面媒体でも非常に少ないので困っています...。

コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする