ひごろ関東東京住まいの身には、
関西の鉄道、とくに民鉄に触れることが大好きです。
それは大手、準大手、地方の違いに関係なくです。
関東の民鉄にも各社特徴がありますが、関西の場合はその特徴がさらに明確で、
しかも伝統を重んじていたり、何かにこだわっているところがあったりと、
ここで説明するには足りないくらい魅力的。
先日は準大手山陽の話題をちょっとしましたが、
今日もそんな民鉄のお話をしたく思いますです。
で、タイトルの通り、今日は「阪急」なわけです。
古い歴史、高級住宅街、街の開発と鉄道路線を一体で考えた初めての会社、
などさまざまな側面をもつ阪急。
今日はそんな中でも、やはり阪急のイメージを形づくる最大の部位「電車」についてだけに触れたいです。
しかも、その中でも「写り込み」について(^^;
電車は昨今どんどん銀色のアルミ車ステンレス車にシフトしていて、
塗装がされた電車は数少ないです。
でも、阪急はすごいぜ。
もうずいぶん前からアルミ車を作っているというのに、いまだにギンギラ車がいない。
阪急線内を走っているのは、阪急に乗り入れてくる先の大阪市営と山陽くらいのものです。
なんと、アルミ車にさえわざわざ伝統的なマルーン色を塗り続けているくらいのこだわりよう。
で、その塗装も、どうも他の会社と違うような気がする。
電車の塗装は基本的には艶消しではないので、光沢もあるし、
反射して自分の姿や風景が電車に写り込むことももちろんあります。
でも、阪急はその濃くて上品な色合いがそうさせるのか、ieの思いこみなのか、
来る電車来る電車すべてが、「全検あがりかよw」って突っ込みたくなるよう美しさ。
いつまで使うんだ!な京都線2300系。昭和35(1960)年登場。
この2313Fは少なくとも50年以上近く前に製造されているはず。
信じられない!
ご覧の通り検査あがり。2800系にも使われていた金属バネのFS345台車もピカピカ。
いかにもミンデンドイツ型のデザインがイイ。
そして車体もピッカピカw
ホームで電車に乗る前のお客さんもこのように電車に写り込む。
十三の駅で9300系と離合する7300系。9300系に鏡のように写っています。
昭和30年代初期に登場以来、ほぼ不変のマルーン+銀の窓枠という素晴らしい配色、
時代の流行を取り入れつつも奇をてらい過ぎない落ち着いたデザイン。
それと、異様に長い間電車を使い続ける姿勢(涙→これは阪急の経済事情にもよるのですが...
最新モードの9300系。関東の住人には考えられない高級な通勤車。
たしかに最新の9000系や9300系は内装の色が濃いし、
更新車は伝統の金属製ブラインドがロールカーテンになったりしていますが、
それがどうした!というくらいの高級感のある内外装にびっくりです。
これが旧来の車内。マホガニー調の壁。アンゴラの上品な緑色のシート。
金属(アルミ)製のブラインド(ひよけ)。うーん、素晴らしい。
阪急の一大ターミナル、梅田。
美しい電車が9本ある櫛形ホームにひっきりなしに出入りしてくるのを眺めているだけで一日過ごせますw
梅田の駅はなぜかホーム上面もピッカピカwww
>>塗装にこだわっていた?京急もついにステンレス車になってしまったので、
塗装車体の西の雄、阪急はどう出るのか、今後興味がありますね。
>>京都線特急に乗ったのは2年ぶり。すでに6300系・6330系の姿は無く、信じられない感じ。
でも嵐山線で余生を過ごす6300系は、そのエレガントな車体をこれまた美しく保ち、
それなりに「合っている使い方をされていると思いました。
優雅に老後を過ごす、的な感じです。
>>同じく6300系の車内。嵐山線用にずいぶん変わってしまいましたが、
これはこれでいいのかも。というか、支線用でこのアコモ。うらやましい...(涙