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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.225 物議を醸した「新解釈スカイライン」V35

2010-05-04 | セダン蒐集癖。

さて、本日の一台は、スカイラインV35です。


当コーナーに出るたびに、果たして、スカイラインとはなんぞや、
という話になってしまうスカイラインというクルマなのですが、
このV35スカイラインもまた、「スカイラインとはなんぞや」な思いを巡らせる一台ですね。






本来ローレルなどにとって代わる本格的スポーツセダン「XVL」として
モーターショーに出品された一台が、「スカイライン」の名前を冠して登場したのがこのV35のなりたち(らしい)です。

なので、形式も、「35」という数字こそ引き継いでいますが、R35とはならず、
V35という新系列で(R35がGT-Rの形式になったときは泣きました^^;)登場しました。


もとがロングノーズ、ロングホイールベース、ビッグキャビン、V6エンジンといった設計のXVLは、
スカイラインの代名詞にもなってしまっていた狭いキャビン、長いリアオーバーハング、
直6エンジン+ターボ、丸4灯テール、男くさい内装などを一切捨て、
こんなのスカイラインでは無い!と、物議をかもしだしたのは記憶に新しいところでです。



ieはスカイラインには思い入れがあるのですが、果たしてV35はスカイラインなのか、否か、
という話になったとき、これはスカイラインではないし、でもスカイラインだ、と思うのです。


たしかにV35は、もとはXVLだから、スカイラインの文法は持たない。
アイデンティティの放棄、とも言えるかもしれない。
だけど、実は家族にもやさしいファミリーカーのような側面も持ちつつ、
FRでドライブを楽しめるクルマであるならば、
常にその時代の中で先進の「GTカー」であるならば、
それはスカイラインと呼んでもいいのでは?それこそスカイラインのDNAなのかもしれない。




>>個人的に、V35とV36は、日本車で買いたいクルマです。車内は広いし、
エンジンはVQで文句はないですし、デザインは大好き。国産では白眉な存在だと思います。
V35はもう10年近いと思いますが、古くなっていないですよね。

>>ただ、3.5L、3.7Lのスカイラインを誰が望んでいるんだろ?って気持ちは捨てきれない。
いつも言いますが、3シリーズみたいなコンパクトなプレミアムスポーツセダンになってくれないかなあ。2Lメインの。
まあ、その当時当時のもっとも性能が高いエンジンを積んだセダンがスカイライン、という解釈もあるわけで、
そう思うと3.5Lなどを積むという姿もありなのかなあ。

>>ってことで、結局スカイラインとはなんぞや、っていうことに答えは出せていません(汗


>>ちなみに、写真は後期型。さすがに丸テールランプの廃止はまずかったのか、
この後期型から現在のV36も、丸テールは復活しています...。
コメント (8)
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