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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.215 日本のいち風景 現行クラウンセダン(S10系)

2010-02-19 | セダン蒐集癖。




現行クラウンセダンは、「クラウン」という名前を持ちますが、
実際にはなつかしの80系マーク2をベースに1995年に登場したタクシー向け車両、
コンフォート/クラウンコンフォートの上級版に位置付けられています。



見分け方ですが、まずコンフォートとそれ以上ではサイズ自体が違う。
コンフォートが全長4590mmの小型タクシー枠内なのに対して、
クラウンコンフォートはホイールベース、全長ともに105mm伸ばして
中型タクシー向けになっています。


外観はコンフォートとクラウンコンフォートの見分けはわかりやすい(ウインカーの色、
グリルの色、前述のボディサイズなど)のですが、
クラウンコンフォートとクラウンセダン(5ナンバーボディ)の見分けは
ieもぱっと見よくわからなくて...バンパー上にメッキモール、グリル、
リアランプが横広のものになるくらいなのかしら...
(ぱとらしゅ先生、あってますよね?^^;)



クラウンコンフォートの”デラックス”。
クラウンセダンとの見分けは、ちょっとだけ見えるテールランプの意匠など。



これはコンフォートの”スタンダード”。



ちなみに日産の小型車タクシー車、クルーのライバルは
すでに生産が終了していてるので、日産には小型タクシー向けの
専用車がないという事態に...いいのか日産...!




それにしても、このコンフォートシリーズは日本の風景に似合うクルマですね。
今回の写真は奈良の東大寺の手前なのですが、雑踏にいる姿も日本的なら、
たくさんの時間の経過を空気の中にすら感じさせる古都にたたずむクラウンセダンに
得も言われぬ日本的な美しさを感じたのでした...。

欧州的な削り出したようなデザインとは無縁。そこもまた日本的。
「セダン」というカテゴリーの「3ボックススタイルのふつうのくるま」が
どんどん無くなっている昨今、タクシーキャブではありますがもはや
セドリックY31と合わせて、このクルマはまさに「日本のセダン」なのでは。





>>コンフォート系のエンジンってつい最近までOHVだったのですよね...。
しかも、もはやクラウンセダンには6気筒もないし、そもそもLPG仕様しかない(涙
もはや民生用ではないのだなあ。
コメント (6)
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