Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.88 早すぎたイタリアンデザイン 日産セドリック(130型)

2008-01-23 | セダン蒐集癖。
またまた古い車が続きます。


セドリック。
いまや名称さえも残っていませんが、いうまでもなく日産高級車の代名詞でした。


戦後の技術水準が国際的に遅れていた日本の自動車メーカーはこぞって
外国メーカーのノックダウン生産を進め、日産はオースチンをそのパートナーにしました。
セドリックは、それによって得た技術を持って、オースチンA50ケンブリッジのかわりに1960年に登場しました。
縦目4灯、ラウンドしたフロントウインドウ、テールフィン風の処理、
水平基調のデザインはアメリカ車の影響を色濃く受けたものでした。



で、今日の一台はセドリックの2代目、130型です。


品5ナンバー!




それまでのアメリカン路線から一転、
引き継いだのは初代モデルのマイナーチェンジで変更になった横デュアルのヘッドライトくらい。

今見ても美しいこの車のデザインは、なんとあのピニンファリーナ。
1960年代中葉で、イタリアン・カロッツエリアにデザインを依頼するなんて大胆ですよね!


といいつつ、
実はこのころにイタリアンデザインまとったクルマって結構ありますよね。
ミケロッティ→日野コンテッサ、プリンススカイラインスポーツ、
ヴィニャーレ→ダイハツコンパーノ、
ピニンファリーナ→日産ブルーバード410系、セドリック130系、
ジウジアーロ→117クーペ、
スカリオーネ→プリンス1900スポーツ(市販無)、
ベルトーネ→マツダルーチェ...などなど。


まあ、実はこのころこのデザインは日本には早すぎたのか、
このセドリックはぜんぜん売れなくて、
後期型では水平基調のフロントデザイン・ボディラインに変更されてしまうんですよねえ。
これは同じくピニンデザインのブルーバード410型も同じ運命だったようで。



この130型をもって、別設計のセド・グロはおわり、完全な兄弟車になるのでした。



>>このひとすげえ... 130何台持ってるんだあ(涙

>>すごい余談ですが、この130型セド前期型のテールランプは
ウルトラセブンのポインターに流用されてます(^^

>>このあとの230型とかだと西部警察でバンバン壊されるので
親しいイメージがあります(爆
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする