Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

江戸時代に憧れる

2005-07-25 | 江戸時代に憧れる。
こっそり新カテゴリを追加しました。

その名も、「江戸時代に憧れる」。

フランス車バカな僕ですが、日本の風情、情感は大好きです。
日本人ですものね。

そんな中、いにしえの文化や景色、そしてその時代が持っていた技術などが
急速な勢いで失われ続けていることに、実はずっと前から危惧を抱いていました。
そして失われつつあるのは文化だけでなく、考え方すらもそうです。

そんな昨今は浴衣や着物ブーム、ロハスという概念が実は本来の日本文化に近いのだという
認識も拡がって、日本を見直そう!という感じになっているのは素晴らしいことです。

ところで、実は、江戸時代は海外では非常に高く評価されています。
知られていないことですが、江戸時代の江戸にはすでに
上水道が整備され(ロンドンなどでは近代までなかった)、
一方、下水はすべて肥料として農村に還元されるなど、生活水準の高さだけでなく、
265年間平和を維持し続けたことによる文化自体の爛熟。
数学などは西欧並みに発達していた(ドイツ人科学者よりも早く微分積分を解明している)
していたりするなど、とても先進的だったのですね。

そして、あたりまえですけどすべてが「オーガニック」であり、
すべてが「本物」の時代でもあります。
そして、モノがない分、様々な智慧、工夫で寒暖を乗り切り、
風情を楽しむ、こころの文化でもありました。

たしかに、モノとしての成熟度や物質的な豊かさでは、無論比較するまでもなく現代が上。
それに、多くの人は貧しかったし、生活は不便だったろうし、
男尊女卑、武士の圧倒的な立場の強さ、鎖国によるガチガチに固まった思想...
など苦しいことや大変なことも沢山あったでしょう。

でも、江戸...いやいにしえの日本文化が持っていた「心の豊かさ」は
決して現代人も忘れてはならないと思うのです。




>>追々、江戸時代についての様々なお話をしていこうと思っています。
ご期待?下さい。

>>物質社会を否定せず、便利なものは受け入れる。
我慢せずに日常を過ごせる範囲で実行するエコ、それがロハス。
本来日本家屋が持っている涼の性能、
無駄なく水を使えるお風呂という習慣、昔からの智慧などは、
前述したとおり日本の本来もっている文化がいかにロハス的か気が付かさせてくれます。

>>自然で気持ちよく、暮らす。江戸時代には、
それを実現するためのエッセンスが溢れているのです!

>>という記事を書いていた今日、杉浦日向子さんが亡くなりました。
こころからご冥福をお祈りいたします...。


コメント (3)
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