Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

さよなら、青春の軌道

2005-04-01 | てつどう。
昨日、3/31。ある路線がまたひとつ消えていきました。
名鉄(名古屋鉄道)の「600V(ボルト)区間」。岐阜市内線、揖斐線などです。

僕と、猫澤氏にとっては、一生忘れ得ぬ路線です。
まさに「青春」の1ページ。

というのも、高校時代、揖斐・谷汲線(谷汲線は一足早く廃止になっている)
をテーマに「8mm」で映画を撮ったからなのです。

中学高校時代の記憶や経験は鮮烈です。
ですから、お金もない高校時代に鈍行で足繁く通った
岐阜の小さな電車の走る路線への思い入れは大きく、
僕の本館HPにも頻繁に写真に出てくるほど、
高校卒業後も機会があれば行っていた場所です。
何回行ったか...数え切れません。たぶん、一番リピートで
訪れた路線でしょう。

廃止になった理由はカンタンで、乗客数の減少、設備の老朽化、
安全対策にお金がかかること、そして自治体が補助を打ちきったこと。
各地で苦戦を強いられているローカル路線の苦難そのままです。
世界規模で路面電車が「やさしいのりもの」として見直されている昨今、
廃止になってしまうのはほんとうに惜しい。
無くしてしまうと、戻すのは大変です。
廃止という決定が、いつか後悔にならないことを祈ります。

さようなら岐阜の小さな電車たち...。
今夜は、それを偲んで飲むことにします。


>>魅力がいっぱいの路線たちでした。
路面電車、そのまま直通運転の郊外ローカル路線。
車両は、ひとくせもふたくせもあるものばかり。
最後まで残った「モ510」は、大正15年製ですよ!
どこかで動態保存は出来ないのでしょうか。この、走る産業遺産を...。

>>僕は最後に行ったのは2年前の春でした。猫沢氏のルーテシアに乗って。
...あえて今回、僕は廃止直前には行かなかった。
狂騒も見たくなかったし、何も変わらぬフツウの姿のままの思い出で
留めておこうと思ったからです。
コメント (10)
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