BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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善光寺ご開帳’2009(1)

2009-06-11 21:47:25 | デート日記
今年は7年に一度の善光寺の御開帳の年です。
牛にひかれて善光寺
人生に一度はおいでよ、善光寺

それに参るために、5月末にデートで急遽長野に行くことになりました。
東京へ私が行くのでもなく、
彼がこっちに来るのでもなく、
中間地点で落ち合うということでもなく、
未踏の地での現地集合というのは初めてで、ワクワクしてました。
これって、旅行じゃん!!みたいな
準備の段階で幹事役の彼の行動が遅く、かなりヒヤヒヤさせられましたが、なんとか乗車券も宿も見つけれました。

しかし、
当日行きの新幹線で彼に「これからそっちに向かいます」なんてメールを送ったのだが、返事が来ない。
普通ならもう起きて準備してる頃だろうに、
もしやもう出発して運転中かな?と思いほっておいたのですが、やはり気になる
寝過ごしてないかなー?、いや彼を信じよう、、、と思ったけれど、やっぱりいやな予感がする・・・
ついに2回ほど電話してやっと相手が出た。
ちょい機嫌が悪そうに、「さっき起きた」などと言う。
何?
さっき起きたって、とっくに家を出ていなくちゃいけない時間じゃん。
それってもう遅刻だよ、、、って訳がわからず怒りました。
迎えに来てくれるって信じてたのにぃ。。。と心の中でむかつきましたが
でも、頭ごなしに怒ってももう遅刻は確実なので、怒るだけ意味が無い。
「向こうに着くとしたら何時になりそう?」
「とりあえず気をつけて(長野)向かってね。。。」とりあえず言いました。
でも前々から計画していた、まず着いたらぜひ食べに行こうと予約した郷土料理のお店、
あの予約はどうなるんだ・・・と思いました。
彼曰く到着は2時か2時30分頃になるだろうと。(本来は1時に会う予定)
それで店お予約をずらしてもらえるか、私が確認するハメに。
しかし電話したら昼の営業は2時までとのこと。。。
ががーん、もう無理だ。ショック。せっかく予約したのに。
一部の人がご存知の通り、このあと新幹線の中で抑えてた怒りが爆発しました
おまけに昼を食べた後、一緒に善光寺に行く予定だったのですが、聞いたところによると善光寺が閉まるのは16時~17時ごろ。
もしかしたら今日中には見に行けないかもしれない。
明日からの計画もどうなってしまうのだろう、、、ともう会う前から撃沈ムードです。
大宮駅で東北新幹線から長野新幹線へ乗り換えて無事13時に長野駅へ到着。
ホームは御開帳ムードで一色。
なんか・・・ワクワクしてきたぞーーー。
彼が迎えに来れなくなったので一人でバスに乗りホテルへ向かう。
郷土料理の店に昼の予約のキャンセルの電話を入れる。
そしたらお店の人が「夜の営業で7時前なら座敷の空きがある。。。」と言ってきた。
「善光寺のお夕事が夕方の5時からなので、それが終わってちょうど良いですよ」とのこと。
せっかくのオススメなので、予約を5時半にしてもらう。
しかし彼にはそのことは内緒にしておいた。
ホテルでチェックインしたら、彼からメールで渋滞と雨の速度規制で到着が3時30分ごろになるとの事。
なんで、待たずに一人で善光寺を見に行くことのした。
せっかく長野まで来てホテルで待ってるのももったいないし、昼も食べないことになったので、早く善光寺に行ったほうがよい。
お昼は途中でおやきを買いました↓
お焼きは信州の郷土料理のやきもち。
中の具材は、「小豆餡、野沢菜、茄子、おから、きのこ、かぼちゃ、切り干し大根、、、」など色々あります。
私は野沢菜頂きました。150円!

ホテルから善光寺までは歩いて15分くらい。
にぎやかな門前商店街を歩くのでちっとも飽きませんし、
おやきの店やお蕎麦屋さんなどたくさんの人でにぎわってます。
とりあえず、、、善光寺へ。
門が見えてきたあたりから、す、すごい人です!!

山門近くまで行くと行列が。。
何の行列?と思っていると、
御開帳の時期に設けられる回向柱に触れるための列だそうです。
この回向柱に触れるまでおよそ40分ぐらい並びました。
↑の写真は山門ですが、ここの「善光寺」の文字が有名なハト文字だそうです。
ハトが5つ隠れてるらしいのですが、わかりますかねぇ?
私は鳩4羽しか見つけられないのですが。

さて、山門を越すと目の前に回向柱が見えた。
とーーっても、大きいです。
するとなにやら警備の人が人数整理に出だした。。。
何だ?何だ?と思ってたら、
善光寺のお坊さんが今からお帰りになるということで、帰り際並んでいる人の頭にお数珠でなでてくださるとの事。
行列をキレイに2分して、片方3列ずつ並ぶ。
私も立てひじを立ててしゃがみ、坊さんが近づいてきたら、頭を下げました。
チラリとお坊さんを見たら、すっごく若くてびっくり。
ノーメイクだからかな?
肌の色でかなり若いような気がした。
しかも女性に見えたんだけど。
ってことは、尼さん?
それか女みたいな男の人なのかな?
といっても、少年って言う感じでもないし。
頭をふっとなでる気配がした。
坊さんはお経を唱えながら、大きな数珠を持ち次々にみんなの頭をなでながらあっという間に過ぎていった。
その後は回向柱の行列が進みだし、私も無事に触ることができました。

この柱から紐が伸びていて、善光寺の本堂にある前立本尊の右指につながっているのだ。
前立本尊は善光寺の秘仏である本尊の代わりに作られた仏像です。
善光寺の本尊の仏像は遠くインドから百済を経て日本へ渡ったとっても古い仏像で、誰も見ることができない(善光寺のお坊さんでさえ、、、)絶対の秘仏です。
その代わりに7年に一度の御開帳のときだけ、前立本尊は人にお見せするということらしいです。
前立本尊でもこれだけのものなのに、人には見せられない秘仏とはどんなものか、とおっても気になりますねぇ。
この回向柱に触ると、前立本尊に触れたことにより極楽浄土を約束されるとか。
その次に本堂の中(内陣)の前立本尊を見るための行列に並びました。
こちらもすごい人で満員電車の押し合いへし合いです。
内陣の中はそれは見事でして、天井や壁の天女や天人のすばらしさ、、、、これはやはり一度は見に来なくてはいけないものだと思います。
善光寺の本堂は日本で一番古い木造建築で国宝です!
こっちも40分ほど並んでやっと前立本尊を拝むことができました。
といっても5mぐらい離れてますが、いつもは閉まっているはずの扉が開いていて、仏像そのもののデザインいうか、古い感じがしてさすがだなーと思いました。
その後は「お戒壇めぐり」の行列へ。
こちらも30分ほど並びました。
さてお戒壇巡りとは、「瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡り、中程に懸かる御本尊様とつながれた極楽の錠前に触れ、秘仏の御本尊様と結縁を果たし、往生の際、お迎えに来ていただけるという約束をいただく道場」です。(善光寺HPより)
早い話が床下にもぐって、ご本尊の真下にある錠前に触れると、ご本尊に触れたこととなり、極楽浄土行きが約束されるというものです。
入り口は本堂の右側奥にあります。
しかしまったくの暗闇が苦手な私。
夜の闇なら平気なのだけど、ほんとの暗闇は苦手で昔中国のお寺で胎内めぐりを断念した経験があるので非常につらかった。
しかも話しかける相手がいればいいものを、一人なのでじっと何も言わず何も見えないところを一人で少しずつ進むのはものすごく怖い。
なまじ混んでるので進みが遅く、その分長く時間がかかるのがつらかった。
気が遠くなった頃、やっと錠前に触れて地上に出れたときは泣きそうになりました。
この経験で光のありがたさ、見えることのすばらしさを感じました。
皆さんも善光寺にきた際は、ぜひお戒壇めぐりしてほしいですね。
下手なお化け屋敷の数倍恐怖を感じました。