BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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トルコの旅⑫ 気球から見るカッパドキア

2009-06-01 23:27:57 | 旅行
さて、トルコ旅行も終盤戦です。今日は写真がいっぱいですよ。
カッパドキア観光のハイライトは、早朝の熱気球OPツアーです。
私はこのツアーに参加したいばかりに、最後までHISを希望してました。
JTBも阪急も近畿もどこのツアーも気球のOPは無かったのです。
ガイドブックに載るほど有名だし、なんで他のツアーは組み入れてくれないのか。
気球のツアーに出ると帰りが遅い(といっても午前9時とかですが)とか、そういう理由なのかな?
他のツアーは朝からカッパドキア観光で、気球ツアーを入れる余裕がなさそうでした。
HISもかなりかなり忙しいツアー内容だったけど、すべてこの気球ツアーに参加するためと思ってきたふしがあります。
実は大学生のとき私は熱気球部に所属してました。
大学2-4年の3年間を気球と共に過ごしてきました。
なんですが、やっぱり特殊スポーツ(スカイスポーツですよ)なんで卒業して北海道を離れた後はなかなかやる機会がありません。
そのため今回は久々に気球に乗るチャンス、しかも海外でということでワクワクしてました。
朝5時起床・・・6時にお迎えが着て離陸ポイントまで連れて行ってもらいました。

すでに何機もの気球が準備を開始してました。
気球は20人乗りなのでかなり大きい!
学生の頃の気球はせいぜい多くて3人乗りでしたから、その大きさたるや驚きです。
気球はあらかじめバスケットと球皮をつないで、バスケットを横にした状態で寝かせながら膨らまします。
膨らますのは大きな扇風機のような専用の機械です。
開口部の両端を二人の人間が持って広げて、中に空気が入るようにします。
するとだんだん気球が膨らんでくるのよ。

ある程度膨らましたら今度はバーナーの登場。
バーナーで勢いよく熱気を気球に入れたら、中の空気が膨張します。
そしてゆっくり立ち上げます。
このときバーナーを操作するパイロットと開口部、気球の後ろを支える人たち(頭の部分)との連係プレーがすごく大事です。
気球は一人ではできないスポーツです。

それにしてもバーナーが4つもついてるなんて驚きです。
さすが20人乗り!
うちの学生時代の気球はバーナー1個でしたから、4つも扱うパイロットってすごい。(プロですねー)

気球のフライトはたいてい早朝です。
なぜなら早朝は風が弱く、立ち上げやすいから。
基本的に風力3m以上の風だと飛ばさないことが多いです。
太陽が出てくるとサーマルという上昇気流が発生し、危険になりますので太陽がぎらぎら出てくる頃降りるのが普通です。
あと夕方も比較的穏やかになるので、フライトすることもあります。
徐々にふわふわ(実際浮いてる感覚はありません)と地面から離れ、登っていきます。
パイロットも私達を慣らす為か、他の気球とぶつからないようにとか考えて余り高度を上げません。

後ろからたくさんの気球が追いかけてくる姿は圧巻です。
この日の気温は余り寒くなく、風もあまりなくカッパドキアというエリア自体がそうなのか、すごく飛びやすい雰囲気でした。
空から見る風景は最高☆ですね。


空から見るとカッパドキアの地形がよくわかりますね。
気球と奇岩って、ほんといい絵になるわー♪
渓谷を上から見るとこんな感じです。(↓)

そういや、気球の操縦ってどうやって動かすの?って思うだろうけど、あれは「風まかせ!」なんですよ。
バーナーを焚くことで暖かい空気が気球内に入り、気球が膨張して上昇します。
逆にてっぺんに空気を抜く弁が着いてて、紐を引っ張り空気を抜くことにより下降します。
このように高度を上げ下げすることで、その高さにある風を読み取ります。
例えばAの高さでは風は東に吹いているとか、Bの高さは南へ吹いている・・・
それをパイロットは他の気球の動きや鳥や煙などありとあらゆる情報によって判断し、バーナー操作で気球の高度を変えて自分が望む方向へ導きます。
これだけだと不安だから、上空であらかじめ小さな風船を飛ばし、これで風向きを調べる機械もあります。
地上班と無線でやり取りして情報を仕入れることもできますし。
なかなかパイロットは大変です。

たっぷり1時間もフライトを楽しんだところで、ランディングです。
ランディングは気球を徐々に高度を下げて、ボスッと地面にぶつけて着地します。
実は一番怖いのが(難しい)のがこのランディングです。
硬い地面に降るときの衝撃はかなりのもので、乗客はひざを曲げてバスケットの中にかがみこみ(ひざへの衝撃を避けるため)、中の紐を強く握ります。
しかし、カッパドキアは土が軟らかいおかげでとってもソフトなランディングでした。
「ぽすッ」っていう感じ。
あんなソフトなの私も経験したこと無いわ。
だから気球ツアーがこんなに盛んなのかしら?
終わったとはシャンパンで乾杯。
気球はたたんでトラクターで運ばれていきました!
パイロットさんお疲れ様でした。
安全で楽しいフライトをほんとにありがとう!
お世話になったのは「ギョレメ・バルーンズ」の皆様でした。
帰りにフライト証明書を頂きました。
今回の旅の目的でもある「熱気球ツアー」無事に参加できて幸せです。