My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

唐物扱いや拝領など

2015年12月08日 | お茶のおけいこ
お茶のお稽古に行きました。

先日は平手前のお濃茶をして、感覚を取り戻し、今回は、唐物のお稽古をしてみました。
やはり忘れていましたけどね。

唐物扱いというと、お濃茶に使う茶入れが、唐物だからそれに相応しい扱い方をするわけですね。
外国から渡来したものを指すのだと覚えていますが。「から」つまり中国の物、だけとは限らないようです。

具体的には、茶入れの形で。
「分淋」という丸々したみかんのような形の茶入れとか、文字通りナスに似た形の「茄子」型の茶入れを使います。日常的に使う「肩衝」はあまり用いたことはないけれど、出目が唐物という場合もあります。
でも、今はその形をしていれば、「うつし」と呼ばれて、瀬戸でも萩でも他の焼き物でも、唐物として扱うと思います。

「うつし」とは、本来の物をモデルとしてその形を模倣した作品で、ニセモノとは考えない分野で活躍します。
原本となったものは、「うつし」に対して「本歌」といいますよね。歌詠みの言葉と思います。
茶室などにもよく使われる言葉で、よく「この茶室の本歌は⚪︎⚪︎の城、〔もしくは寺院など)にあったものだ」なんていう説明をよく目にします。許可をえてコピーしたものというわけです。
その世界での許可を得られること、それは最大の名誉でもあると思います。

簡単に考えると、レプリカなのね?と思いました。


実際に、「肩衝」(茶入れの口作りの肩が張っているからだと思いますが)は現在では瀬戸の物とか、萩とかがよくお稽古で使われていますよね。和物が多いと認識していますが、どうなのかしら。
細かいことは勉強不足でわかりません。

その昔、経済的にも政治的にも力のある人々がいて、レプリカ含め名品を所有して、
それを、どなたかにあげる。
ご褒美としてなのか、親愛のしるしのプレゼントなのかわかりませんが、
受け取った人はそれを光栄として大変大事にしました。
その品を茶会に使用した時には、
貴重な品であるという扱い方をして、
お点前も相応しい形をとります。
それが私たちの流派で言われるところの「拝領」と呼ばれるお点前ですね。
その言葉からは「身分」の社会がなんとなく想像されます。

今日は他の方が「拝領茶杓」のお点前をお稽古していました。お客様役は、その茶杓に対する丁寧な扱いを心得てお茶を頂き、なかなか面白いシュチュエーションなんです。
今日は「拝領茶杓」のお客もしてみました。
面白いです。
茶の道ではわかりきったことでしょうし、門外のかたには退屈かもしれぬことを長々書きましたが、自分の備忘録ですのでご容赦くださいね。

バイオリンのことを考えると、
やはり、アマティの形とか、ストラディバリウスやガルネリとかの型があって、
その形でコンテンポラリーとして制作されて、独自に評価されその技術に価値がでてくる、そんなことを連想しました。

聞きかじりの浅い知識しかないので、的はずれかもしれませんけど。


棚手前でしたので、茶杓とそれを入れる筒が棚に飾られました。


相応に大事に拝見します。
この千秋庵の地下のお稽古場では、何年か前から、防火のため電気を使用せねばならず、コードが写っておりますね。^^; 以前は炭をついでいたので残念ですけどね。
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