My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

木野雅之さんリサイタル&ロレンツォ・ストリオーニの音色その2

2006年12月05日 | 観たこと聴いたこと
ロレンツォ・ストリオーニの音色が素晴らしい。
大人のコンサートである。
超絶技巧である。

以上が先日のコンサートの感想です・・・。
つまりはこれに尽きるんですけどね。(~_~;)

ロレンツォ・ストリオーニの音色。
ビオラのような、とでも言いましょうか。
太く深く響くのです。演奏者の個性なのでしょうか、楽器の個性でしょうか。木野さんのふくよかな指にも関係があるのでしょうか。懐の深い音。特に重音の早いパッセージに迫力。
ぴかっと光沢のある滑らかな感じの音ではないのが新鮮でした。

検索するとホァン・モンラさんという若いバイオリニストもこの作者のバイオリンを使用。
インタビュー映像があり、この楽器についての質問に答える言葉を参考にしたい!と固唾を呑んで観ましたら、・・・・
「この楽器の音色は…言葉に出来ないのですが・・・・私はこれを選びました。」
・・・そ、そうですか・・・・。(~_~;)

こうなったら、ミッチー@佐久間さん~~来て~~(笑)あなたの表現をお借りしましょうか。いや、やめておきます。(笑)今回の”のだめ”も楽しかった~。

大人のコンサートである
なんと言いましょうか、余裕です。演奏の余裕。楽しんでおられます。トークはそれほど流暢ではありませんし、プログラムの順番間違えましたし、でもそれが親近感を感じさせるという、演奏者の朴訥さもお持ちでした。。選曲も、こんな田舎でこれを?と思ったりしました。玄人好みらしきのものをそっと入れてる感じ。 ドビッシーのソナタ、なんてのは・・・。どうでしょう、そんな気も。

超絶技巧である
ヴェチェイの、”風”は秀逸ですね。ちょっと転びそうになったときも余裕でした。
驚いたのは、ラ・カンパネラ。さいごのほうの重音がすごい。カデンツァになってるのかな。コハンスキーの編曲だそうですが、こんなに難しくしなくてもぉ~~といいたいくらい編曲しています。

プログラム
ユーモレスク  ドヴォルザーク/クライスラー編
ヴァイオリン・ソナタ  ドビッシー
ひばりは上がる  ヴォーンウィリアムズ
休憩
愛の悲しみ   クライスラー
風       ヴェチェイ
ラ・クンパルシータ  ロドリゲス/リッチ編)
ロクサーナの歌    シマノフスキー
ラ・カンパネラ  パガニーニ/コハンスキー編

アンコール
火祭りの踊り、いふくべあきらの曲(題、忘れました。m(__)m)  G線上のアリア  

急にたくさんの雪が降り、いままで楽な日々を送っていたのが一転してその日は雪かき初日となりました。
そのせいとは限らないのでしょうが、観客が少ない・・・。もったいないと思います。
やはり聴いたその日に書きたいものですね。CD購入してよかった。聴くと記憶が甦ります。でも、”風”は生演奏の方が雰囲気が出ています。本当に風が吹く感じ。
CDにサインを頂いた時、楽器に愛称をつけているのかお尋ねしてみました。特につけてはいないそうです。「ストラディバリウスにはよく、ついていますね。これにはついていません・・・うんうん、風のバイオリンとでも名づけようかな?(ピアニストさんの方を見て笑)う~ん、ストラドより、いい楽器かも知れないなあ。・・・今日本には4台だけです・・・。」と、おっしゃっていました。

なるほど。お師匠さん(ルジェーロ・リッチ氏)から譲り受けたというこの楽器をこよなく愛し引き込んででおられるのですね。今日は響きの悪いホールだという事をしばし忘れて聴くことが出来ました。
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