My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

藤原真理さんのコンサート/その2

2006年05月25日 | チェリスト藤原真理さん☆
昨夜の藤原真理さんのコンサート。
音の響きなど期待できないホールだから、初めからこころして行きましたが。
でも、そういう条件の良し悪しを超えるものって、ありますね。藤原さんの演奏は、私たちを魅了しました。
「風のとおり道」・・・は、私たちの気分をほぐすオープニングだったと思いますが、心なしか、藤原さんの方が緊張気味。
それが、バッハや、フォーレなど、を弾いたときからだんだんと生き生してくるのがわかりました。シューベルトのアルペジオーネソナタはまた聴いてみたいな。ショパンの曲も説得力がありました。

そんな中、私の心を捉えたのは、ピアニストのアイコンタクトでした。最前列左端の私の席からは、ちょうどピアニストの背中が見えます。伴奏の倉戸テルさん(男性です)はとてもしっかりと、藤原さんを見るのです。その優しくも責任感のある眼差しがなんともいえなくて。
藤原さんは、笑顔で合図。何度かそのやり取りを見て、何故か胸が熱くなるのでした。心を合わせる、そういう場面。

たまたまいちばん前の席しか空いていなくて、選ぶ間もなく、そこにしましたが。演奏する人がとても間じかにいて、スポットライトがより幻想的に感じました。
演奏に聴き入りながらも、いつしか左手が目に入ります。チェロは、フインガリングの動きが大きい・・・。距離がありますね。その動きがよくわかります。
そして、ポジションの移動の「準備」をしているのがはっきりとわかりました。速やかに、基本の形で。なんて軽やかで美しい動き。
その美しさの中に、きちんと「準備」して、という、素直な「基本」を垣間見ました。。


私の日常に、「アイコンタクト」や「準備」や「基本」が、しっかりと身についているかを考えると、心もとないことばかり。プロの方の修練の賜物をそのまま自分に当てはめるわけにはいきませんが、「基本」は同じ。せめて心がけよう。
練習に関することだけではなく、言葉を換えて、信頼と誠実さを築く努力について、こころのなかを去来するものがありました。

CDにサインいただきました。
 ”j.s.バッハ” 3つのガンバ・ソナタほか  
 演奏 チェロ 藤原真理        
  アコーデイオン ヤンネ・ラットゥア
アコーデイオンの伴奏、ステキです。


でもね・・・ホールは、もうすこし、でいいから、響いてほしいな。
コメント (6)
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