バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

詰ましてみようという作品

2013-02-10 09:39:05 | 将棋

昨日 サウナに行ったので、その際 頭の中にいれていって挑戦した作品をご紹介

もう一回 近代将棋のポケット詰将棋から

添え書きに詰ましてみようという気分になれる作品とありました。

確かに手を出してみたくなる作品 これは手数は、15手ですが難しくありません。すっきりです。

比較的簡単に詰みましたが次問にちょっと苦戦? 

これはノーヒントで。 ノーヒントがヒントです。

サウナからでたらすぐに詰みました。 

ポケット詰将棋こういうの復刊してほしいものですね。

 

 


藤井9段 B級1組復帰おめでとうございます。

2013-02-08 17:35:34 | 将棋

昨日のB級2組将棋順位戦 トップだった藤井9段が苦手の森下9段に快勝して、1敗勢の飯島7段が敗れたため B級1組復帰が確定いたしました。

個人的には、非常に喜んでいます。 もう一人の昇級者は、最終戦に委ねられますが豊島6段が自力で最有力です。

その藤井9段の昇級の1番を振り返ります。

一番のピンチは、次の局面です。 先手▲藤井9段 後手△森下9段です。

いま森下9段が△8五香と打ったところです。

この一戦は、誰かがインターネットのサイトで、無料中継してました。 序盤からうまくさばいていましたがこの局面 どうするんだろうとハラハラしてましたが、読み筋とばかり見事に局面を切り開きました。

▲8九銀打!△8七香成▲9八銀△7八成香▲4三歩成△同金▲3一角成△同王▲7一飛(次図)

部分的には、9八の銀は遊ぶし指せない順ですが、飛車さえ取り合えば一気に前途が開けてきました。

このあとも ハラハラしながら見てましたが この日のてんてえ(藤井9段)は、見事に寄せきりました。

http://kifudatabase.ddo.jp/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=77075

本当におめでとうございます。

来季は、A級復帰 期待しています。


逆転のメカニズム 山崎隆之7段著

2013-02-07 21:49:21 | 将棋

B級1組でながくいる山崎7段。

そこそこの成績ながら一気にスパークというのがなくてA級に届いていませんが非常にユニークな将棋の山崎7段 是非来期は、A級へ行ってほしいものです。 その前に藤井さんにも早くA級に戻ってほしいと思ってますけど

その山崎7段の著書 逆転のメカニズムをご紹介

NHKの将棋講座で、書籍化が望まれていましたが待望の書籍化です。ただしNHK出版からではなくマイナビからの出版でした。

ちょっと悪そうな局面 25シーンで、いかに逆転を狙うかといった少ないジャンルの書籍です。昔米長さんの逆転のテクニック(上)(下) 以来かなと思っています。

1局面ご紹介します。

局面は、△4五香と打たれたところ ちょい悪度30といった局面。普通に▲5七金右と逃げると△3七馬▲2九飛△4七香成といった感じなのはすぐに分かりますがかといってどう指したらいいのかまようところ 

次に浮かぶのが▲1六飛 △2九馬なら▲3七金と逆に逃げ△2八馬▲3八歩といった感じでなんとか耐えそうに見えるが、、 

でも△4七香成▲1九飛△8七金と強行されて自信なしといった感じです。

じゃ▲4三歩成くらいしか浮かばないなあ △同金なら▲4六歩で。 

ここで山崎7段の次の一手は、▲9四桂 なるーほど いやなところをつきますね。(下図)

△同香なら▲9二銀と絡めるなあ、じゃ△4七香成なら▲8二銀と絡んで勝負といった感じですか。 優勢と思っている後手としてはいやですね。

ここで実戦は、△8三飛でしたがこの手が疑問手で▲1六飛△2九馬▲3七金△2八馬▲3八歩で流れが変って来ました。(次図)

ここで後手としては、△9四香とはずしたいが▲9二銀と絡まれる。 そう考えてみると△8三飛では、△8五飛としていれば △9四香とはずせて後手がよさそうでした。

こういう風に勝負手が自然と浮かべばいいのですが。

この本結構 楽しめる本です。

 


聞く力 阿川佐和子著

2013-02-06 22:39:02 | 映画、ドラマ、書籍等

本屋さんで、年間ベストセラー第一位というフレーズでつい買ってしまった本です。

最近は、週末土曜の朝 TVをつけると サワコの朝というインタビュー番組をよく目にするのとTVタックルという番組で、うまく政治家や評論家の話をコントロールするのに活躍しています。

まあ TVタックルは、ビブリア古書堂の事件帖でかぶってしまっているのでここのところは見ていませんが。

さて ベストセラーというこの本 タイトルほど堅苦しい本では、ありません。阿川さんのエピソード集といったさらったした内容です。

週刊文春の対談を長く続ける著者の失敗例やしてやったり例その他色々書かれています。

いろんな有名人のこぼれ話がちょっと面白いといった感じです。

個人的には、井上ひさしさんの対談で、井上さんが20数年連れ添った奥さんと離婚した話に切り込んだ阿川さんでしたが、それに対する井上さんの言葉が妙に印象に残っています。

自分が過ごしてきた二十二、三年間がスポーンとなくなる。その恐ろしさ 結婚した直後から一人ぼっちでいる今の自分までの時間がピタッとくっついて、間の人生がなくなっちゃったという恐ろしさは、すごかったですよ

なんともすごい表現だなと関心しました。

 

ただ そうそうとかなるほどと思う項目も多々あります。

著者は、インタビュー番組の対談という仕事ですから一般の人の会話とは、ちょっとトーンも違うところもありますが 相槌の極意とかオウム返しの質問の活用とかは使えそうです。

自分の話を聞いてほしくない人はいないという項目がありましたがあんがいそうなのかもしれません。

いやなことを溜め込んでいないで、人に話したらすっきりするというのもありますが、聞いてあげるのもちょっとしたコツがあるんですね。

 


9手詰みパラダイス

2013-02-04 21:32:51 | 将棋

十数年前に出版された9手詰みパラダイスという本がダンボールの中から見つかったので、ちょっとぱらぱらと見ていました。以前 何題か詰ましたはずだけど全く記憶にない。

それで最終問題だけを詰ませてみようという気になり挑戦してみました。形もいいので

ノーヒントで11手詰みとありました。

どうやら初手は香打のようだ。下段からかな?

2手目がいっぱいあって迷う。△2二歩は、▲1二金からばらして▲1三香△同王▲1四飛で詰みは、比較的すぐわかる。

じゃ桂合いかな?これだと▲1四飛が打てないから。 いや△2三歩の中合いもあるなあ。どっちが本命か迷いながら、、、

そんなこんなでまあまあかかりましたが、なかなかいい作品でした。

5手目に妙手があります。

すっきりの作品です。


東大流左穴熊

2013-02-03 18:29:02 | 将棋

和歌山では、梅の花が3分咲きくらいになってきて少しづつ春を感じさせます。まあこのあとまた少し寒くなるんでしょうけど早く暖かくなって欲しいですね。

将棋世界3月号で、東大式左穴熊が取り上げられていました。 プロの意見はほぼ全員否定的でした。

ただ時間の短いアマチュアの将棋では、3手目▲7五歩に対するなかなかの戦法のように思います。

プロの実戦譜がほとんどないのですが、戸辺6段と今泉さんの対局が以前あったのでそれを参考にポイントのところをご紹介します。

▲7六歩△3四歩▲7五歩△5四歩▲6六歩△5五歩・・・・・というふうな出だしです。 

ちなみに▲6六歩は突きたくないのですが▲7八飛は、△8八角成からの筋違い角があるのは、序盤の常識的なところです。

下図は、先手の戸辺6段が▲5八金右と上がったところです。

ここから△1二香▲8六飛△7二金 と展開しました。 個人的には、この△7二金ができれば指したくないと感じるのです。

まあでも▲8六飛に△8四歩は、そのあとの展開で負担になりやすい。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1298749097

とまあ自分で回答した分ですが。

そこで先に△8四飛と回る方が得に思うのです。(下図)

ここで▲8六飛は、△同飛▲同歩のあと△3二銀とバランスを取られて、飛車打ちの警戒を要するのは先手の方だと思うのです。

そこで△8四飛には、▲8六歩だと思うのですがそのあと△5四飛ともどり 悠々と△1二香から居飛車穴熊に囲う順が後手としては得策のように感じます。

これに対して、先手からの明快な順が見当たらないので、なかなか厄介な戦法と思います。後手は早めに7一の銀を4四あたりまで持ってきて、固まれば、思い切って開戦。 後手ですし無理に自分から動くことはないので気がらくといえば楽です。

ただ 先手から先に▲8六飛と回る手があるのかどこまで有効な手かというのは、なかなか難しいところです。

 

下図は、この戦法の狙いがはっきりした局面図です。 ここで戦いが始まると後手陣が堅いので勝つのは大変です。

(参考 先手 アマ強豪同士の一戦です)http://wakayamashogi.web.fc2.com/kifu/   2012/11/16 (森VS木村戦です)

ゆうゆうさん勝手に使わせてもらいました。

 なお棋譜の同じ 2012/11/16に先後が逆になった木村VS森戦も要注目です。先手でもこの戦法を使っているのが手馴れたところいえるんでしょうか。 木村くんももともと和歌山出身なので昔はよく知っていましたが、最近は大阪で活躍しているようです。