ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

声ってかけられないものだ。

2014年03月31日 23時38分11秒 | 味わうねーさん
日曜日、新宿三丁目から丸ノ内線に乗った。

ちょっとして斜め前の席に女性二名・・・、いや片割れはもしや男性??っていう感じの二名が座った。

オバチャマはどうしてかこの二名に目を持って行かれた。


左側の女性はすごくキレイな女性らしい女性。
ネイルもほどこし、メークも念入りにやっている。
ヘアスタイルもロングでウェーブがかかり、前髪をかきあげているようなヘアスタイル。
少々、昭和を彷彿させる風でもあるが、いわゆるキレイな女性の方である。

右側の男性??にも見える女性とどうやら本当に仲が良いようで、手のひら(表側)でお互いに「オイオイ」と叩きつつ、お互いの話に本気でウケて笑いながら、話に花が咲いている。


しかしなんだろう。


この二人の会話の声は全然耳につかない。
声はところどころ聞こえてくるけども、耳につく感じはまるでない。
ものすごくおしゃべりしまくっているのに、本気で「ワハハハハ・・・」「ククククク・・・・」と笑いあってるのに、まったく耳につかない。

今の若い女子高生や大学生くらいの女子のあの大声と大笑いは、

「やっぱり精神的にコントロールできない感情の何か(みんなでいても寂しいんだよね??アピールなんだよね?私に注目して!!っていう・・・)を抱えてるよね・・・」

と思わずにはいられない。


特にしゃべりまくっているのが男性?にも見える女性。
ふくよかな体型、ショートカットにハンチング帽、グレーのジャケットに白いジーンズ、黒い皮のスニーカー。
手作りの革製品を売っているお店においてあるような茶色の革鞄。
傘は『YANASE』のロゴが入っていたので、ヤナセでもらったかなんかなのだろうか?
とにかく人を飽きさせずに楽しそうにお話をするその佇まいに、どうしても目を持って行かれる。


そうこうしているうちに「あれ・・・あっ、あーーーーーっ!!!」とオバチャマは記憶がよみがえった。

「あれぇぇぇ?
○○ちゃんじゃないの!!!!」

そう、実家(横浜)の近所のひとつ上のお姉さん。


あんまりジロジロ見るのもあれなんだが、「だよね・・・だよね・・・・」という確信が増してくる。


あの鼻の形、そう。
あの口元、そう。
あ、あの笑い方、そうそう!!
あの声もそうそうそう!!!!!

「今どこにいるのか知らないみたいよ、みんな。どうしちゃったのかしらねぇ。」って母親とか近所のおばさん達は言っているが、「ここにいるのは○○ちゃんだよ!」と言って伝えたい感じ。


あの当時もああいう風にその場を沸かし、○面倒見がいい(×世話好き)懐の広い感じを漂わしていた、○○ちゃん。
ヤンキーの人すら○○ちゃんには一目置いてしまうような感じの「ハイハイ、まかせときー!」な余裕な感じ。
時は流れ、その昔、あの渋谷にあった、世間を風靡したトレーナーで有名な『セーラーズ』ってありましたが、「わたし今ちょっと人から頼まれてセーラーズの副店長をやってるんだよね。」っていうのもご本人から聞いた。(←これは本当だったのだろうかなぁ??でもたぶんそうだと思う。)


そうしたら○○ちゃんらしき男性にも見える(失礼)お姉さんがオバチャマを「チロ?」としばらく凝視した。
「おや?」「あれ??」的な表情で。


「あ、もしや気がついてくれたとか・・・」


一瞬「やった!」と思ったのもつかのま、また目を外し、横のお姉さんと話しを始めてしまった。


「まさかこんな丸の内線でねぇ・・・違う人だよね?他人のそら似ってやつだよね??」っていう思いもよぎる中、よっぽど立ち上がって声をかけようか迷ったが、ガラガラに空いている車内ではよけいに躊躇してしまう・・・っていう妙な感じにとらわれたまま、電車は東京駅着。


そうこうしてたらお姉さん二人は電車をおりていかれました。


「あぁ・・・・声かけられずじまい・・・
東京駅で降りるってことはぁ、東海道線で横浜方面に向かう可能性もあるわけでぇ・・・
やっぱり・・・・???」


ドアが閉まってから、「わたしも東京駅で降りて新丸ビル行きたかったんじゃ~~ん!なにやってんだい。」と自分で突っ込みを入れ、一つ先の大手町で降りて、ビル風にあおられつつ歩きで東京駅に戻る・・・みたいな間抜けな展開。




いざって時、声ってかけられないもんだわ。