全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

自動車決算、収穫期のトヨタ

2006年10月25日 08時29分03秒 | Weblog

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 東京発 24日 ロイターによれば

 25日から始まる大手自動車メーカーの中間決算は、主要3社の2007年3月期業績を見通す上での転換点になりそうだ。先行投資が収穫期に入るトヨタ自動車<7203.T>、回復シナリオに期待が集まる日産自動車<7201.T>、先行投資の負担が増えるホンダ<7267.T>と、主要3社の業績の方向性に違いが現れ始めたためだ。
 マツダ<7261.T>は欧米での販売を増やして為替メリットを享受する一方で、業績不振の親会社フォード<F.N>の動向が懸念される。富士重工業<7270.T>は、苦戦する北米での販売奨励金の上積みがリスク要因とされる。
 <トヨタ:先行投資が一巡、上ぶれの可能性あるが「テキサス・リスク」も>
 上半期には、主力の北米での販売台数が前年比15%増となるなど好調だったトヨタ。いくつかのリスク要因はあるものの、下期にもこの勢いが継続しそうだ。
 JPモルガン証券の中西孝樹・株式調査部長兼自動車セクターシニアアナリストは、「先行投資が一巡して、負荷が軽くなってきた。カローラやレクサスLSの投入など製品(切り替え)の循環が好転してきており、収穫期に入った」と指摘する。ゴールドマン・サックス証券の塩原邦彦・投資調査部門統括マネージング・ディレクターも「会社側予想では通期の営業利益目標を1兆9000億円としているが、2兆円越えを果たす可能性が高い」とみており、業績が上ぶれする可能性がありそうだ。
 ただ、トヨタにもリスクがないわけではない。そのひとつが、下期からライトトラック「タンドラ」の生産を始める米テキサス工場だ。原油高でライトトラックの販売が低調なうえ、タンドラは米ゼネラルモーターズ(GM)<GM.N>の主力ピックアップトラックのT900と真っ向からぶつかるモデル。HSBC証券の杉浦誠司・シニアアナリストは「立ち上げコストが利益を圧迫する可能性がある」と指摘する。
 今後の株価の方向性について塩原アナリストは、浮動株調整の影響と世界的な大型ブルーチップ相場で、株価はすでに大きく上昇した、と指摘。「テキサス工場の稼動で材料出尽くしと市場に受けとめられるかもしれない」と述べている。
 <日産:回復シナリオでどこまで販売台数を伸ばせるか>
 日産は、昨年9月までの販売拡大の反動で、販売台数の減少が続いている。下期には、セントラ、アルティマ、インフィニティG35(日本名スカイライン)といった主力車種を投入して、業績回復のシナリオを描く。
 早くもサプライズの期待もある。品質保証費の減少や原材料価格上昇影響の縮小などのコスト圧縮で、中間期に「5―10%程度の減益にとどまればサプライズになる」(塩原アナリスト)。これに下期の新車投入が加わることで「第4四半期から2ケタ増益に転じる可能性がある。市場の見方も、日産が通期目標を達成するとの見方に変わってくる」と、塩原アナリストは指摘する。HSBC証券の杉浦誠司・シニアアナリストは「(下期の)新車効果による販売奨励金の減少で利益が伸びるだろう」と分析している。
 株価は、販売台数の伸びに影響されるとの見方もある。実際、トヨタは9月にアメリカの販売台数で25%増を達成したことを受けて株価が上昇した。杉浦アナリストは「トヨタのケースは、実際には全面改良を控えたモデルに販売奨励金をつけて在庫を一掃したに過ぎなかった。それでも市場に好感された」と述べた。
 <ホンダ:供給頭打ちで踊り場へ>
 原油高の影響で、北米で小型車「シビック」などの販売が好調のホンダは、07年3月期に向けて北米での乗用車の生産能力不足と、主力車種の販売が伸び悩むライトトラックで苦戦しそうだ。
 ホンダの北米生産は、ライトトラック向け工場の稼働に余裕があるものの、乗用車向け工場で生産がひっ迫しており、供給が間に合わず販売が頭打ちになってきている。このため、ホンダの業績はトヨタほどの伸びを見せず、下期になると前年同期比での成長が難しくなる可能性もある。
 このためホンダは、北米の生産体制を見直して、シビックを年6万台程度、増産する計画を24日打ち出した。発売から数年を経過したオデッセイなど主力ライトトラックのための販売奨励金は高止まりしているため、杉浦アナリストは「(古い)ライトトラックを無理して売るよりも、発売から2年のシビックを増産したほうが投資コストの回収が早まるため合理的」と評価する。ただし、この増産体制が稼動するのは07年4月以降になる。
 ホンダは、10年までに世界販売台数を拡大していく計画を打ち出している。そのためには、車両の開発やディーラー網の整備などに費用が必要で、利益の圧迫要因になる可能性がある。こうした先行投資が効果を表してくるのは07後半―08年ころからだと、中西アナリストは見ている。
 <マツダ:為替の好影響の影にフォードのリスクも>
 マツダは、新車投入による欧米の販売台数増加や為替差益の増加で、第1四半期の営業利益が前年同期比29.7%増と躍進した。塩原アナリストは「通期計画を上方修正してくる可能性が高い」と予想する。
 ただし「北米での新型SUVの販売が我々の予想より若干スロー」(塩原アナリスト)なため、販売動向に注意が必要だ。親会社のフォードのリストラ策がまだ足りないとの見方もあるため、杉浦アナリストは「マツダへの悪影響があるかもしれない」とのリスクを挙げている。
 <富士重工:北米で苦戦、為替リスクも限定的か>
 第1・四半期決算の営業利益を前年比96億円増の108億円と大幅に増加させた富士重工だが、販売が苦戦している北米で「在庫処分のために販売奨励金を積み増すリスクがある」と杉浦アナリストは話す。すでに110円で為替をヘッジ済みのため「経常利益で下方修正する可能性がある」と中西アナリストは指摘している。
(ロイター) - 10月24日19時32分更新

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トヨタの9月世界生産

2006年10月25日 08時25分55秒 | Weblog
備忘録として記録

 東京発24日 ロイター配信によれば
トヨタ自動車<7203.T>が24日発表した9月の世界生産実績は、前年比3.8%増の69万6594台だった。国内生産は同4.7%増の35万5649台。
 国内販売は前年比5.6%減の14万5175台、輸出が同29.0%増の23万4698台となった。
 4─9月では、世界生産が前年同期比8.7%増の393万7552台、国内生産が同11.5%増の200万4372台、国内販売が同3.4%減の77万8233台、輸出が同26.5%増の126万7407台だった。
(ロイター) - 10月24日13時26分更新
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トヨタの株価

2006年10月25日 08時22分58秒 | Weblog

トヨタ株、初の7000円台に・時価総額25兆円突破

 これは本日の日経に踊っていました。昨日の東京株式市場でトヨタ自動車の株価が前日比70円高の7030円まで上昇し、上場以来初めて7000円台に乗せたということです。
 この株価上昇の背景は、北米を中心に自動車の販売が着実に伸びている現実と円安・ドル高で業績拡大への期待も高いことから株価を押し上げているのではという観測です。トヨタ自動車の時価総額は実に25兆4000億円弱に達し、国内の他の産業の上場企業や世界の大手自動車メーカーと比べてみても、トヨタ自動車は圧倒的な存在であり群を抜く規模になっています。

日経からの引用では
 「終値も7030円。トヨタ株は夏場以降、業績拡大見通しを背景にジリジリと値を上げ、円高懸念で低迷していた6月14日の年初来安値(5430円)からの上昇率は約3割に達した。」

全文は
http://car.nikkei.co.jp/news/main/
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トヨタの欧州戦略車

2006年10月25日 08時12分54秒 | Weblog

オークスの記事を読むといろいろな見方があるということに気がつきます。カローラの時代が終わりつつあることもなんとなく伺えます。トヨタが欧州向けに力をそそいでいることもなんとなく分かります。

以下の記事は日刊工業新聞のものです。

引用開始
 トヨタ自動車は23日、小型ハッチバックタイプの新型車「オーリス」を発売した。01年発売の5ナンバー車「アレックス」(欧州名カローラ)の後継モデルだが、全幅を1760ミリメートルに広げ3ナンバーモデルとした。ネッツ店で扱い、価格は162万2250―229万9500円。事実上、欧州戦略車と位置づけ英国とトルコでも生産、来春には欧州市場に投入する。07年には欧州で18万台、日欧合計で20万台以上の販売を見込む。

 「欧州では2ボックス車が乗用車市場の4割を占める。この分野で確固たるポテンシャルを持った戦略車になった」(渡辺捷昭社長)とする。オーリスは英語で「独特の雰囲気」を意味するAURA(オーラ)から取った造語。新型車の投入を機に、日欧で車名を統一した。

トヨタ自動車(株) - Yahoo!企業情報 - Yahoo!ファイナンス
(日刊工業新聞) - 10月24日

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