トヨタは「不祥事」などの逆風にもかかわらず、業績は伸びているようですが、かつてのライバルであった日産は大変なようです。知人が知らせれくれた以下の記事は、日産の現状を知らせる上で興味深いものがあります。参考までに。
以下 引用開始
日産不振が取引先メーカーを直撃 〈神奈川新聞 2006/08/20〉
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日産の販売不振の影響を受けている主な県内企業
企業名 売上高に占める 日産の不振による影響
日産関連の割合 (利益はいずれも連結)
日産車体 100% 84,6%営業減益(4-6月期)
ユニプレス 83.5% 55,1%営業減益(同)
アルファ 約50% 67.3%営業減益(同)
ゼロ 47.5% 通期経常利益予想24.3%下方修正
アルティア橋本 約60% 希望退職者の募集を開始
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日産自動車の販売不振が、部品メーカーなどの取引先を直撃している。日産を
主要な顧客とする企業の多くは四-六月期決算で減益となっているが、八割を超
える営業減益も出現。希望退職者を募集して人員の削減に取り組む企業も出るな
ど、長期化する日産の不振が、深刻な影響を及ぼしている。
日産の販売不振は、百万台増販公約を達成した直後の昨年十月から続いてい
る。日産の四-六月期の連結営業利益は前年同期比25・7%減だったが、日産へ
の依存度が高い取引先では、より大きな数字上の影響が出ている会社が少なくな
い。
売上高に占める日産関連向けが約50%に上るキー製品などのアルファ(横浜市
金沢区)は、主力の自動車部品の国内売上高が約十億円減少したことなどが響
き、四-六月期の連結営業利益が67・3%のマイナス。プレス部品大手で日産関
連向けが八割以上のユニプレス(同市港北区)も、同期の連結営業利益が55・1
%減と落ち込んだ。
より顕著であるのは、日産子会社でミニバンなどの開発・生産を担う日産車体
(平塚市)。同社の売上高はすべてが日産グループ向け。同期の連結営業利益は
84・6%もの減となった。
不振の影響は流通過程にも波及。車両輸送の「ゼロ」(横浜市鶴見区)は、日
産車の販売減のあおりなどを受け、二〇〇六年六月通期の連結経常利益予想値
を、従来予想より24・3%下方修正。ゼロは一月にも、同様の理由から業績予想
の下方修正をしている。
日産の低迷を受け、人員削減に着手した企業もある。外装部品などのアルティ
ア橋本(川崎市幸区、三月末の従業員数千四百四十一人)は七月下旬、希望退職
優遇制度による退職者の募集を開始。予定人員は三十人程度で、対象は正社員
だ。
取引先に多大な影響を与える日産の業績は、今後どうなるのか。日産は上期に
一車種だけだった新車投入が下期には八車種あるため、下期になると業績が反転
するとみている。だが、「新車を出せば売れるというような市場環境では決して
ない。出してみなければ分からない」(みずほインベスターズ証券・河合敦シニ
アアナリスト)との指摘もあり、取引先にとっても気掛かりな状況が続きそう
だ。
以上
以下 引用開始
日産不振が取引先メーカーを直撃 〈神奈川新聞 2006/08/20〉
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日産の販売不振の影響を受けている主な県内企業
企業名 売上高に占める 日産の不振による影響
日産関連の割合 (利益はいずれも連結)
日産車体 100% 84,6%営業減益(4-6月期)
ユニプレス 83.5% 55,1%営業減益(同)
アルファ 約50% 67.3%営業減益(同)
ゼロ 47.5% 通期経常利益予想24.3%下方修正
アルティア橋本 約60% 希望退職者の募集を開始
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日産自動車の販売不振が、部品メーカーなどの取引先を直撃している。日産を
主要な顧客とする企業の多くは四-六月期決算で減益となっているが、八割を超
える営業減益も出現。希望退職者を募集して人員の削減に取り組む企業も出るな
ど、長期化する日産の不振が、深刻な影響を及ぼしている。
日産の販売不振は、百万台増販公約を達成した直後の昨年十月から続いてい
る。日産の四-六月期の連結営業利益は前年同期比25・7%減だったが、日産へ
の依存度が高い取引先では、より大きな数字上の影響が出ている会社が少なくな
い。
売上高に占める日産関連向けが約50%に上るキー製品などのアルファ(横浜市
金沢区)は、主力の自動車部品の国内売上高が約十億円減少したことなどが響
き、四-六月期の連結営業利益が67・3%のマイナス。プレス部品大手で日産関
連向けが八割以上のユニプレス(同市港北区)も、同期の連結営業利益が55・1
%減と落ち込んだ。
より顕著であるのは、日産子会社でミニバンなどの開発・生産を担う日産車体
(平塚市)。同社の売上高はすべてが日産グループ向け。同期の連結営業利益は
84・6%もの減となった。
不振の影響は流通過程にも波及。車両輸送の「ゼロ」(横浜市鶴見区)は、日
産車の販売減のあおりなどを受け、二〇〇六年六月通期の連結経常利益予想値
を、従来予想より24・3%下方修正。ゼロは一月にも、同様の理由から業績予想
の下方修正をしている。
日産の低迷を受け、人員削減に着手した企業もある。外装部品などのアルティ
ア橋本(川崎市幸区、三月末の従業員数千四百四十一人)は七月下旬、希望退職
優遇制度による退職者の募集を開始。予定人員は三十人程度で、対象は正社員
だ。
取引先に多大な影響を与える日産の業績は、今後どうなるのか。日産は上期に
一車種だけだった新車投入が下期には八車種あるため、下期になると業績が反転
するとみている。だが、「新車を出せば売れるというような市場環境では決して
ない。出してみなければ分からない」(みずほインベスターズ証券・河合敦シニ
アアナリスト)との指摘もあり、取引先にとっても気掛かりな状況が続きそう
だ。
以上