ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

熱い広島を問い直す

2007-08-06 | 日記風
ついぞ暑さを感じなかった夏の道東から、灼熱の埼玉県にやってきた。二言目には「暑いね~」。気温の差は15℃。暑い暑い!! 

 言うまいと 思えど今日の 暑さかな

 62年前の明日の朝、暑い夏が一瞬にして熱い地獄に変わった日だ。久間前防衛大臣が「しょうがない」と言ったあの原爆が落ちた日だ。「しょうがない」とは多くのアメリカ人の認識なのだろう。久間さんは、アメリカ追随を国是とする今の日本政府の防衛大臣としては、アメリカがそういうのだから「しょうがない」と思ったのだろう。まさに本音だった。

 しかし、原爆投下が多くの人の死をまねく戦争をやめさせるために必要だったというのは虚構だということは、いろんな当時の記録や文書で明らかになりつつある。日本の降伏は原爆投下なくしても必然であった。

 原爆投下の非人道性は、非戦闘員を大量に殺戮したことである。第一次世界戦争までは、戦争は戦闘員同士の狂気だった。航空機の発達は非戦闘員を大量に殺戮する爆撃を可能にした。本来、非戦闘員を殺すのは国際条約に違反する行為である。それが第二次大戦から、大手をふるって非戦闘員を殺すようになった。戦闘員同士の戦争でも、戦争は本来狂気そのものである。それでも国際的な取り決めはある。

 いつからか、人々もこのような国際法違反の爆撃という非戦闘員殺しを公式に非難しなくなってしまった。ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争、どれも非戦闘員を殺した方が勝つ。人道に反するこれらの行為に国際社会が、人道主義が、反撃できなくなっている。

 それでも今一度、そしていつまでも、原爆の非人道性を問う必要があるのではないだろうか。それを日本人がやらなかったから、いまこれだけの非人道的な戦争行為が頻発しているのだろう。日本人が「戦後レジームからの脱却」をすべきなのは、原爆への問いかけ、それだけだろう。

 明日の朝、あらためて問いかけたい。

 ちちをかえせ ははをかえせ にんげんをかえせ
 にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを
 へいわをかえせ  (峠三吉)

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2 コメント

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本当に・・・ (比呂志)
2007-08-06 10:56:29
これから暑くなると言うときに、暑い首都圏に帰ってくるなんて、われながら馬鹿です。もっとも釧路にいるとこの暑さが実感としてわからない・・。15年も道東にすんでいると、暑さを忘れてしまっている(冷汗)。今、思い切り思い出しているところです。
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これからが・・・ (mmadoka)
2007-08-06 06:57:49
暑さ本番なのに、もう戻って来ちゃったんですか^^;? 9月までは、あちらかと思ってました!!
水戸も夜は涼しいんですが、昼間はクーラーつける日が2-3日続いてます。家で仕事していなければ扇風機で大丈夫ですが、書類が飛ぶからいやだなぁ~って思いながらクーラー付けちゃいますね。
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