goo blog サービス終了のお知らせ 

ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

パワハラとアカハラ

2007-01-11 | ちょっと一言
最近日本の大学におかしな事が流行っている。大学が個々の教授を徹底的にいじめるのである。いわゆるパワハラ(パワーハラスメント)とかアカハラ(アカデミックハラスメント)というやつだ。一般にアカハラというと、教授が自分の弟子や下役の助教授・助手などをいじめて出世を妨げたりすることを言う。そういうアカハラはきっと今でもいっぱいあるんだろう。セクハラも含めて。しかし、このところ注意を引くのは、大学当局が教授をいじめるというアカハラもしくはパワハラだ。

 それも陰湿にいじめるというのは昔からあった。最近のは公然といじめる。徹底的にやっつける。公的に処分する。酷いのは、警察に告訴する、懲戒処分するなど。2年ほど前に北○○大の教授だった人が大学から告発されて警察に逮捕されるということがあった。聞くところによると、この教授は眠ったような教授会で常に積極的に発言しイエスマンばかりの教授会にいつも乱気流を巻き起こしていたらしい。どうもそれが警察に告発するという信じられないことを大学がした原因ではないかと思われる。

 容疑は大学の備品を外国の研究者に譲渡しお金を受け取ったということだった。もしそれが報道されたとおりならこれは許されないことだ。しかし、実情はどうもそうではないらしい。備品といっても消耗品を組み立てて彼が作った観測機材だったようで、それを備品というのにはどうも無理があったようだ。最近、大学とその教授が和解したと報じられていたが、窃盗のような容疑なら和解すると言うこと自体不可思議だ。

 最近も琉○大学で、大学がある教授を停職一ヶ月の懲戒処分にした。その理由は、遅刻学生が多くて授業が円滑にできなくて困った教授が、遅刻した学生から罰金として100円を徴収し、その金を研究室の雑品を買うのに当てたのが、大学の品位を落としたからという。しかし、これも本当の理由というのが後ろにあって、この教授が国立大学法人化後に学長を選挙で選ぶという民主的なやり方が放棄されるようになったことに抗議して、この大学の学長選挙に立候補すると宣言したことにあるらしい。この大学は学長を選挙で選ぶという民主的な方法をやめて、理事や現学長たちの談合で次期学長を選ぶことにしたかったようだ。実際そうしたのだが、この教授が学長に立候補すると宣言したものだから、この大学の非民主的なやり方が一般に知られてしまって、やりにくかったのに怒り、この教授に復讐をしようとしていると一般にはとられている。

 琉球新報の意見欄に載った市民の声から
(略)この教授は個性的な研究活動で知られ、また平和活動にも積極的にかかわってきた方である.大学の独立行政法人化に反対し、その過程で進んだ大学の非民主的な運営方法に批判の声を上げてきた方でもある。
 大学当局の強引な介入が今回の異常事態を引き起こしている.それは教授に対する「いやがらせ」ではないかとも思わせる.琉大は学生と県民のための大学である.責任ある立場からの説明を求める。

「いやがらせ」ではない。「いじめ」である。国立大学の幹部が公然といじめをやるようになってきた。今の世の中、子供たちにいじめをやめるように説得できる大人がどれくらいいるのだろう。