TVドラマ。2000年作品。
でも、年代が錯綜して・・・多分ってことで。
日本語字幕版あります。邦題『ジョージアの風』
VHSですね。DVDはありません。本国でも同じです。
SW自身が、制作総指揮。
黒人や奴隷等の言葉を使用します。ご了承ください。
作品の字幕に沿って、書かせていただきます。
アトランタ・ジョージア州ハンコック郡。
南北戦争は、まだ昔の話ではない頃。
大きな農園を経営するディクソン家。
11年ぶりにディクソン家の娘アマンダが帰郷する。
父ディビッドの死を知ったからだ。
迎えるのは、雇い人たち。家を仕切っているのは黒人召使のジュリアだ。
そして、ディビッドの遺言執行人の弁護士デュボース。
地元ではない、街の若手弁護士だ。
もう葬儀は終わっている、というジュリアに憮然とした表情のアマンダ。
不本意な帰郷に間違いない。
遺言が公表される。
アマンダと叔父のヘンリー一家が対象者だ。
遺言には、ヘンリーと家族に僅かな金銭と、この農園以外の他州の土地を。
そして豊かな農園、住居、今後の利益も全てはアマンダに。
この内容に激怒するヘンリー。なぜ、この娘に全てが?
ヘンリーは、法廷に遺言の無効を訴える。
理由は、出生記録の不備。アマンダのことだ。
訝しるデュボース。ヘンリーが不満なのは分かる。しかし何故出生に?
ヘンリーの弁護士、ラザフォード大佐。
法廷で、アマンダが、ディビッドの娘かどうか疑わしいと述べる。
アマンダは、黒人女奴隷の娘だ。
驚くデュボース。しかしアマンダは平静だ。
そして裁判を止めるようデュボースに話す。
財産などいらない。早くこの地を離れたい。これ以上の侮辱はゴメンだ。
まだまだ、差別が色濃く残る時代、そして地域。
大佐からの言葉もあり、裁判の困難さを理解するデュボース。
アマンダの言う通り、止めよう。
ホテルに戻ると、手紙が届いていた。亡くなったディビッドからだ。
誰かがディビッドの指示で、死後投函したのだろう。
ディビッドは、ヘンリーが遺言に異議を唱えることを察知していた。
そしてアマンダの立場も。
しかしデュボースに、アマンダのために闘って欲しいと。
『・・・・娘に苦痛を味あわせる結果になって残念だが、財産を与えるためだ
私が愛した人間は2人だけ。
一方に財産を遺そうとすれば、他方には何も残せない
・・・・君がこの任務を引き受けてくれることを祈る』
ディクソン家を訪れるデュボース。
ディビッドからの手紙を見せる。そしてアマンダ宛ての手紙を渡す。
『・・・命を懸けて農園を守ってきた。勇気を持って闘って欲しい』
アマンダを説得し、ディビッドの遺志を守ろうとするデュボース。
渋々だが同意するアマンダ。傍にはジュリアの姿も。
闘うためには、全てを知る必要がある、とデュボース。
ジュリアが話し始める・・・・
話はジュリアが、ディクソン家に買われた日から始まる。
ディクソン家にいるのは、夫に先立たれた女家長エリザベス、そして息子達。
長男で、農園経営に精を出すディビッド。
次男で、夢ばかりで現実を見ないヘンリー。
そして農園や家で働く黒人奴隷たちだ。
ジュリアは、ヘンリーに、少年と共に買われてきたのだ。
少年は農園仕事へ。
しっかりした言葉使い。臨機応変に話す。
身のこなしも悪くない。気に入った。
エリザベスに気に入られ、ジュリアは、家内で働くことに。
懸命に働くジュリア。
ジュリアの前の主人は牧師であった。
そして黒人たちに読み書きや計算などを、密かに教えていたのだ。
当時、この行為は罪に当たる・・・
しかし牧師は「いつか自由になる日のために」と。
自分の農園関係の書類を、ジュリアに読ませてみせるデイビッド。
なんとか読むジュリア・・・慣れればスラスラと。
牧師の寄付金の帳簿付けも行っていたという。
今使っている男は、計算ができないのに・・・
頭の良さ。機敏な受け答え。使える娘だ。
ますますジュリアに興味を持つディビッド。
そして、ジュリアの若い娘の体にも・・・
ある夜、ジュリアの寝室に忍び込むディビッド。
嫌がるジュリアを無理やり床に押し倒し、服を引き千切り・・・
叫ぶジュリアの口を押え・・・
数か月後、ジュリアは針金で堕胎を試みる。
しかし、もう堕胎できないほどの状態に。
血だらけのジュリアに、医師を呼ぶエリザベス。
父親が誰か、知っているのだ。
一命を取り留めるジュリア。子供を産め、とディビッド。
そして、ジュリアは女の子を出産。肌の白い子だ。
大喜びのエリザベス。
使用人たちが用意した薄汚れた布ではなく
持参した白い綺麗な布に赤子を寝せる。
それを見ていたジュリア。この子は、手放すべきだ。
乳もやらない。この子はディクソン家の一員になるのだ。
赤子はアマンダと名付けられ、祖母と父の愛を一身に受け、幸せに成長する。
母は、遠い場所で父と知り合い、私を妊娠した。
そしてここに来た直後、出産。そして亡くなった・・
そんな話を信じているアマンダ。
寂しいけれど、おばあちゃんやダディがいる。
それに、いつも助けてくれるジュリアも。
成長して寄宿学校へ行くのを渋るアマンダを、納得させたのもジュリアだ。
「・・・もっと外の世界を見て。もっと強く賢くなれる・・・」
そんな2人の様子を見つめるディビッド。
「あの子に真実を伝えたいか、ジュリア?」
「いいえ・・・・でも、いつかは・・・」
「先の話だ」
学校を終え帰宅したアマンダ。もう大人の女性だ。
段々戦争の足音が近づいてくる。軍人がディクソン家にも訪れる。
そんな軍人の若者の1人、ブルックスがアマンダに好意を持ち始める。
アマンダも、好ましく思うようになってくる。
そんな2人を満足げに眺めるディビッド。
しかしエリザベスは、不安を隠せない。
「誰かと恋をして、結婚するのは構わない。
しかしその先は?産まれた子の肌が、黒かったら?」
アマンダとの結婚の許しを乞うブルックスに
ディビッドは「まだ早い」と言葉を濁す。
失意で去るブルックス。困惑し父と祖母を責めるアマンダ。
この様子を廊下で見ていたジュリアが、ディビッドに告げる。
「真実を話さないと、納得しない」
そしてアマンダは、実の母は生きていること、そして誰が母なのかを知る。
到底受け入れられないアマンダ。
誰にも告げず、家を去っていく・・・。
その後ブルックスと一緒になったアマンダ。家族とは連絡を取っていない。
しかしある日、帰宅したブルックスにいきなり罵られるアマンダ。
ブルックスは、アマンダに無断でディクソン家を訪れたという。
ブルックスの実家の農場の経営が立ち行かず、ディビッドに援助を頼みに行ったのだ。
ディクソン家は、戦争終了後も、繁栄を保っていた。
ディビッドがジュリアの進言を受け入れ、戦争前から
黒人奴隷たちに、働いた褒美として金や土地を与えていたのだ。
「目的を持たせれば、働く意欲がわく」
ジュリアの考え通り、戦争後も労働者たちは農園にとどまり、そのまま仕事を。
奴隷たちが逃げ出したり、または戦争後の混乱で
多くの農園が経営不振にあえぐ中、ディクソン農園は、成功していたのだ。
ブルックスが尋ねた時、ディビッドは不在。
使用人と話しているうちに・・・アマンダの出事を知ったのだ。
怒り、アマンダを殴り続けるブルックス。
「・・・この黒人女め。お前など地獄に落ちろ」
ブルックスの訪問を知り、事実が知れたと察したディビッド。
アマンダが危ない。連れ戻さなければ。もう手遅れかも・・・。
ジュリアに説明し、出かけようとするディビッド。
騒ぎを聞きつけ、エリザベスが出てくる。母に出かけると、ディビッド。
いつ戻るか分からない。数日後?数週間後?数か月後?
その間、農園はどうするの?エリザベスの問い掛けに答えるディビッド。
「後はジュリアに。農園はジュリアに任せる」
しかし、アマンダは見つからなかった。
そのまま11年・・・・ディビッドの死を知り、アマンダは帰郷したのだ。
・・・・・・続きます
でも、年代が錯綜して・・・多分ってことで。
日本語字幕版あります。邦題『ジョージアの風』
VHSですね。DVDはありません。本国でも同じです。
SW自身が、制作総指揮。
黒人や奴隷等の言葉を使用します。ご了承ください。
作品の字幕に沿って、書かせていただきます。
アトランタ・ジョージア州ハンコック郡。
南北戦争は、まだ昔の話ではない頃。
大きな農園を経営するディクソン家。
11年ぶりにディクソン家の娘アマンダが帰郷する。
父ディビッドの死を知ったからだ。
迎えるのは、雇い人たち。家を仕切っているのは黒人召使のジュリアだ。
そして、ディビッドの遺言執行人の弁護士デュボース。
地元ではない、街の若手弁護士だ。
もう葬儀は終わっている、というジュリアに憮然とした表情のアマンダ。
不本意な帰郷に間違いない。
遺言が公表される。
アマンダと叔父のヘンリー一家が対象者だ。
遺言には、ヘンリーと家族に僅かな金銭と、この農園以外の他州の土地を。
そして豊かな農園、住居、今後の利益も全てはアマンダに。
この内容に激怒するヘンリー。なぜ、この娘に全てが?
ヘンリーは、法廷に遺言の無効を訴える。
理由は、出生記録の不備。アマンダのことだ。
訝しるデュボース。ヘンリーが不満なのは分かる。しかし何故出生に?
ヘンリーの弁護士、ラザフォード大佐。
法廷で、アマンダが、ディビッドの娘かどうか疑わしいと述べる。
アマンダは、黒人女奴隷の娘だ。
驚くデュボース。しかしアマンダは平静だ。
そして裁判を止めるようデュボースに話す。
財産などいらない。早くこの地を離れたい。これ以上の侮辱はゴメンだ。
まだまだ、差別が色濃く残る時代、そして地域。
大佐からの言葉もあり、裁判の困難さを理解するデュボース。
アマンダの言う通り、止めよう。
ホテルに戻ると、手紙が届いていた。亡くなったディビッドからだ。
誰かがディビッドの指示で、死後投函したのだろう。
ディビッドは、ヘンリーが遺言に異議を唱えることを察知していた。
そしてアマンダの立場も。
しかしデュボースに、アマンダのために闘って欲しいと。
『・・・・娘に苦痛を味あわせる結果になって残念だが、財産を与えるためだ
私が愛した人間は2人だけ。
一方に財産を遺そうとすれば、他方には何も残せない
・・・・君がこの任務を引き受けてくれることを祈る』
ディクソン家を訪れるデュボース。
ディビッドからの手紙を見せる。そしてアマンダ宛ての手紙を渡す。
『・・・命を懸けて農園を守ってきた。勇気を持って闘って欲しい』
アマンダを説得し、ディビッドの遺志を守ろうとするデュボース。
渋々だが同意するアマンダ。傍にはジュリアの姿も。
闘うためには、全てを知る必要がある、とデュボース。
ジュリアが話し始める・・・・
話はジュリアが、ディクソン家に買われた日から始まる。
ディクソン家にいるのは、夫に先立たれた女家長エリザベス、そして息子達。
長男で、農園経営に精を出すディビッド。
次男で、夢ばかりで現実を見ないヘンリー。
そして農園や家で働く黒人奴隷たちだ。
ジュリアは、ヘンリーに、少年と共に買われてきたのだ。
少年は農園仕事へ。
しっかりした言葉使い。臨機応変に話す。
身のこなしも悪くない。気に入った。
エリザベスに気に入られ、ジュリアは、家内で働くことに。
懸命に働くジュリア。
ジュリアの前の主人は牧師であった。
そして黒人たちに読み書きや計算などを、密かに教えていたのだ。
当時、この行為は罪に当たる・・・
しかし牧師は「いつか自由になる日のために」と。
自分の農園関係の書類を、ジュリアに読ませてみせるデイビッド。
なんとか読むジュリア・・・慣れればスラスラと。
牧師の寄付金の帳簿付けも行っていたという。
今使っている男は、計算ができないのに・・・
頭の良さ。機敏な受け答え。使える娘だ。
ますますジュリアに興味を持つディビッド。
そして、ジュリアの若い娘の体にも・・・
ある夜、ジュリアの寝室に忍び込むディビッド。
嫌がるジュリアを無理やり床に押し倒し、服を引き千切り・・・
叫ぶジュリアの口を押え・・・
数か月後、ジュリアは針金で堕胎を試みる。
しかし、もう堕胎できないほどの状態に。
血だらけのジュリアに、医師を呼ぶエリザベス。
父親が誰か、知っているのだ。
一命を取り留めるジュリア。子供を産め、とディビッド。
そして、ジュリアは女の子を出産。肌の白い子だ。
大喜びのエリザベス。
使用人たちが用意した薄汚れた布ではなく
持参した白い綺麗な布に赤子を寝せる。
それを見ていたジュリア。この子は、手放すべきだ。
乳もやらない。この子はディクソン家の一員になるのだ。
赤子はアマンダと名付けられ、祖母と父の愛を一身に受け、幸せに成長する。
母は、遠い場所で父と知り合い、私を妊娠した。
そしてここに来た直後、出産。そして亡くなった・・
そんな話を信じているアマンダ。
寂しいけれど、おばあちゃんやダディがいる。
それに、いつも助けてくれるジュリアも。
成長して寄宿学校へ行くのを渋るアマンダを、納得させたのもジュリアだ。
「・・・もっと外の世界を見て。もっと強く賢くなれる・・・」
そんな2人の様子を見つめるディビッド。
「あの子に真実を伝えたいか、ジュリア?」
「いいえ・・・・でも、いつかは・・・」
「先の話だ」
学校を終え帰宅したアマンダ。もう大人の女性だ。
段々戦争の足音が近づいてくる。軍人がディクソン家にも訪れる。
そんな軍人の若者の1人、ブルックスがアマンダに好意を持ち始める。
アマンダも、好ましく思うようになってくる。
そんな2人を満足げに眺めるディビッド。
しかしエリザベスは、不安を隠せない。
「誰かと恋をして、結婚するのは構わない。
しかしその先は?産まれた子の肌が、黒かったら?」
アマンダとの結婚の許しを乞うブルックスに
ディビッドは「まだ早い」と言葉を濁す。
失意で去るブルックス。困惑し父と祖母を責めるアマンダ。
この様子を廊下で見ていたジュリアが、ディビッドに告げる。
「真実を話さないと、納得しない」
そしてアマンダは、実の母は生きていること、そして誰が母なのかを知る。
到底受け入れられないアマンダ。
誰にも告げず、家を去っていく・・・。
その後ブルックスと一緒になったアマンダ。家族とは連絡を取っていない。
しかしある日、帰宅したブルックスにいきなり罵られるアマンダ。
ブルックスは、アマンダに無断でディクソン家を訪れたという。
ブルックスの実家の農場の経営が立ち行かず、ディビッドに援助を頼みに行ったのだ。
ディクソン家は、戦争終了後も、繁栄を保っていた。
ディビッドがジュリアの進言を受け入れ、戦争前から
黒人奴隷たちに、働いた褒美として金や土地を与えていたのだ。
「目的を持たせれば、働く意欲がわく」
ジュリアの考え通り、戦争後も労働者たちは農園にとどまり、そのまま仕事を。
奴隷たちが逃げ出したり、または戦争後の混乱で
多くの農園が経営不振にあえぐ中、ディクソン農園は、成功していたのだ。
ブルックスが尋ねた時、ディビッドは不在。
使用人と話しているうちに・・・アマンダの出事を知ったのだ。
怒り、アマンダを殴り続けるブルックス。
「・・・この黒人女め。お前など地獄に落ちろ」
ブルックスの訪問を知り、事実が知れたと察したディビッド。
アマンダが危ない。連れ戻さなければ。もう手遅れかも・・・。
ジュリアに説明し、出かけようとするディビッド。
騒ぎを聞きつけ、エリザベスが出てくる。母に出かけると、ディビッド。
いつ戻るか分からない。数日後?数週間後?数か月後?
その間、農園はどうするの?エリザベスの問い掛けに答えるディビッド。
「後はジュリアに。農園はジュリアに任せる」
しかし、アマンダは見つからなかった。
そのまま11年・・・・ディビッドの死を知り、アマンダは帰郷したのだ。
・・・・・・続きます