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創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

写真 小鹿田焼

2012-10-20 19:37:35 | Weblog
カメラ散歩

 随分以前から小鹿田焼(おんたやき)の器に魅せられどうしても手に入れたいと思っていました。
 デパートの民芸焼の広告を見て飛んでいきました。
 ありました。手に取ると少し重いのですが、「飛び鉋」の独特の模様が美しく食卓で使いたくなりました。
 各地の民芸焼の即売会でしたが、念願の小鹿田焼の皿が手ごろな値段でしたので嬉しくて二枚買い求めました。

 
 隣のホールではバーナードリーチの展覧会をやっていました。
 イギリス人のリーチは出産のときに母と死別し、日本在住の祖父に引き取られ一時関西にいたが、その後
 香港、シンガポールと父の転勤で外国に住み、英国で教育を受け成人しました。
 ロンドンで留学中の高村光太郎と知り合ったことから、日本に郷愁を抱き日本へ戻り、柳宗悦や富本憲吉と
 知遇を得て6代尾形乾山に陶芸を学びました。

 リーチはあちこちの窯を訪ね、小鹿田焼窯のある日田にも逗留していたとか。展覧会の作品にもこの小鹿田焼の
 影響がみられ嬉しくなりました。

 
 この皿はシンプルな形で色合いも地味ですが、どんな食材をのせても映えるのではないでしょうか?
 その技法は一子相伝で今日まで受け継がれているそうですが、、、。
 
 早速、器にお料理をのせて食事を楽しみ至福の時を過ごしました。
 

写真 明石散策

2012-10-13 11:46:21 | Weblog

カメラ散歩




30年振りに明石の元住んでいた社宅周辺を訪ねました。

明石城近くの山手に平屋建ての一軒家で草野球が出来そうな広い庭がありました。
どこを探してもそんな家は見つかりません。あちこちうろうろしてみましたがまるで浦島太郎の心境で不安に
なってきました。それもそのはず阪神大震災で一変していました。

:目印の中学校に行き、そこから出直して見ました。広場だったところにも沢山の家が立ち並び
畑だったところは畑がなくなって新しい家が建っていました。

ようやく元の住居のあたりにたどりつき、見上げると広い庭だった敷地には小さな家が建てこんでいました。
庭沿いの坂を下りた所の一軒家は建て替わっていましたが、確かSさん宅だった記憶を頼りに表札を見たところ
間違いありませんでした。偶然、ドアを開けて出てこられたのが当のSさんで当時のことを覚えていてくださり
びっくりしました。転勤で引っ越してから何と30年経っていたからです。とても嬉しかったです。
帰り際に、バス停の方へお孫さんを乳母車に乗せて見送ってくださいましたが、旧知の人情の温かさがうれしかった
です。



明石天文科学館
は子供たちと星の観測で行った懐かしい場所です。





浦和にも浦和銀座というのがありましたがここにも明石銀座がありました。
明石では魚の棚と書いてうおんたなと発音します。
昼には昼網といって獲れたての新鮮な魚が店先にたくさん並びます。
生きた蛸をもらって、どう処理したら良いのか分からず戸惑った若き日の台所を懐かしく思い出しました。
うおんたなで久しぶりに美味しいお魚料理に舌鼓をうち、たこ焼きの元祖「明石焼」を食べての明石散策でした。

墨游 俳句

2012-10-05 11:00:38 | Weblog
墨游 俳句

 Kの俳句二句書く

 二胡の音に墨筆をどる古都の秋
 
  奈良の由緒あるホテルで水墨画と楽曲とのコラボレーションがあった。
  中秋の名月は過ぎていたが月明かりの夕べ、時にはげしく時に優しい音色を奏でる二胡の
  リズムに触発されて、太い筆が縦横無尽に乱舞し疾走する見事な馬の群像が見る間に
  完成したのには驚嘆した。
  時は哀愁漂う秋の夕べ、所は悠久の古都、そして妙なる二胡の音曲と躍動感ある水墨画
  と四拍子役者がそろった素晴らしいイベントに日常の煩わしさを忘れたひとときだった。

 ひがん花寄りあつまりて道しるべ

  例年より遅く今、彼岸花(曼珠沙華)が満開である。黄金色の稲穂の垂れる畦に沿って
  整然と並ぶ彼岸花の真紅は殊にきれいな取り合わせだ。山道を歩いていると所々に彼岸花
  の群生をみるが、紅い道標を見つけたようでホットする。
  昔は田んぼの畦道のほか土手や、線路脇、お寺の境内などどこでも見かけたが、開発の
  ためかあまり見かけなくなった。日本の原風景に不可欠の華である。


以前は近くの田畑には彼岸花が群生していましたが最近は少なくなりました。
この花が咲くと秋らしい季節に家事にも一段と精が出て、家の内外を整えたくなります。
師走の頃にはばたばたと忙しくしたくないので障子の張り替え、換気扇の掃除と計画が進みます。
秋は展覧会や行楽にとウキウキします。何事も健康第一、気をつけながらスタートです。

写真  大原三千院  おわら風の盆

2012-09-28 21:44:10 | Weblog
カメラ散歩 


  お彼岸の中日に京都大原・三千院の金色不動堂前で おわら風の盆の奉納が催されました。

  編みがさを被った男女が三味線の音色にあわせて踊りを披露されました。

  男性の衣装は黒で背中には浄心と書かれ、女性は紫の美しい着物には風の文字が散りばめてあり

  独特の風情がありました。
  
  往生極楽院は豊かな苔と木立に囲まれた静かな佇まは麗しく心癒される風景でした。

  

  

  

色紙 万葉集 額田王

2012-09-21 16:43:01 | Weblog

秋篠音楽堂でおこなわれた 万葉人と出会う音楽会 秋をうたう に出かけました。

色紙 

 額田王の和歌を色紙に書きました。
 

  君待つと 我が恋い居れば 我が屋戸の 簾動かし 秋の風吹く

  天智天皇を恋しく思って恋焦がれて待っている額田王の歌


奈良大学の上野 誠先生の歌の解釈を聞き、万葉人の優雅な暮らしを思いながら先生の
朗読に合わせて歌を唱和しました。
最後の秋の風吹くは二度唱和すると言い知れぬ余韻があって一層味わい深く響きます。
万葉集というと勉強やテストのためのようですが先生のお話は分かりやすく楽しい解説でした。

オカリナ奏者の宗 次 郎さんがこの歌に合ったご自分の曲 水心 を演奏されました。
綺麗で澄んだ音色の素晴らしい曲でした。 
オカリナ演奏は以前テレビで聞いたことはありましたが、生演奏は初めてで微妙な音色や響きにすっかり魅了されました。
オカリナは陶器で出来ていて、自ら製作された1万個ものオカリナの中から歌に合った数個を選んで演奏されました。

他にも二首 学びました。

  夕されば 小倉のやまに 鳴く鹿は 今夜は鳴かず 寝ねにけらしも  雄略天皇

  秋萩の 下葉もみちぬ あらたまの 月の経ぬれば 風を疾みかも  
    *2008年木津川馬場南遺跡で発掘された木簡に書かれていたそうです。

写真 旧大乗院庭園

2012-09-14 19:00:08 | Weblog
カメラ散歩 

 奈良名勝 旧大乗院 

奈良ホテルの南側に隣接する旧大乗院庭園に行きました。

修復工事のため長い間行きたいなぁと思いながら実現できなくていました。

文化館になっていてお庭は窓から眺められますが、入場料100円でお庭が散策できました。

静かな夏の昼下がり、小島にかかる朱色の橋と石組み、緑の芝生、池面に映える百日紅の紅い花それぞれが

庭園という晴れの舞台をいきいきと演出して眩しく輝いていました。




散策を終えて出た街並みの土塀に美しい凌霄花が咲き乱れていました。

私が大好きな花の一つで思わずカメラに収めました。

凌霄花の凌はしのぐ、霄は空、雲を意味しているそうですが蔓性で大空に向かってどんどん伸び、

夏の空に映えていました。

平安時代に中国から来た植物のようで、甘い蜜を求めて蜂や小鳥たちが近づいてきます。

子規の俳句に

   家毎に凌霄咲ける温泉(いでゆ)かな

墨游 俳句

2012-09-08 17:34:50 | Weblog
墨游  俳句

 Kの俳句二句書く

  震災の記憶あらたに初秋刀魚

   北海道、青森沖の生さんまが氷漬けにされていたのを買った。秋の旬の魚の代表格で、文字通り鋭利な
   刀さながらの姿は胸のすく感じだ。これから三陸沖を南下するにつれて脂がのるらしいが、食膳を賑わせて
   くれることだろう。ただ、秋刀魚を見て東北の震災を想いだしてしまった。魚に罪はないものの放射能汚染
   の風評が懸念される。漁師さんには申し訳ないが、口にするものだけに心配する人のあることも事実であり、
   やるせない。

  ならまちの名家に憩ふ残暑かな

   残暑きびしい中、久しぶりにならまちを散策した。「今西家書院をはじめて見学させていただいた。
   室町中期の書院造りの最も古い遺構を残している建造物で重要文化財に指定されている。
   書院造りは上段、中段、下段と部屋に段差が設けられいた。柱の面取りが室町時代の特色をあらわしている
   とのこと。
   高貴な人のための上段の間から庭の借景をながめて残暑を忘れた贅沢なひとときだった。
 

 評判の大和野菜を使った古民家の店に予約をして伺いました。
 中でも宇宙芋というまるで隕石のような芋(むかご)や紫のとうがらしやそうめんかぼちゃなどなど珍しい
 和の料理に舌鼓を打ちました。 
 奈良の古民家をうまく使って落ち着いた雰囲気の中で過ごすひととき、暑さをしばし忘れました。

 
 

水墨画 葡萄

2012-08-25 10:34:57 | Weblog
水墨画
  
  葡萄 

久し振りに絵筆を持ちました。

あちこちの産地から美味しくて美しい色の葡萄が店先を賑わせています。

まるで宝石のようです。

ずーと昔、小さい子供達を連れて堅下へぶどう狩りに出かけた頃を思い出します。


昨年はシルク、ドゥ、ソレイユのクーザ koozaを観覧しました。

アクロバットあり、宙吊りの大車輪上での迫力満点の演技ありで、どちらかというと

若者向きのショーでした。


今年の夏は、何年かぶりで「ボリショイサーカス」を観に行きました。

夏休みで子供連れで賑わっていましたが、お馴染みの空中ブランコやシーソーの妙技に

拍手喝采。また、熊、豹、象の演技に子供の歓声が挙がっていました。


真夏の宵を非日常的なショーに親しむことで猛暑を忘れたひとときでした。







洋裁 ワンピース

2012-08-17 12:11:18 | Weblog
洋裁

   ワンピース 

デパートのいつも行く手芸店で涼しげなワンピースを着たマネキンをみました。

早速、そのコットン100%の色違いの布地を購入しミシンを踏んで制作しました。

コンシールファスナーを付ければ簡単で、まる一日で縫えました。

猛暑対策には何より涼しいのが一番です。

化学繊維のものは綺麗な色が多くて一見おしゃれに見えますが、涼しくて肌には天然素材が有難いです。

最近は綿100%という文字がやたら目につき、天然繊維のよさが見直されてきているようです。


墨遊 俳句

2012-08-04 19:05:56 | Weblog
墨游 俳句

Kの俳句二句書く

 精いっぱい鳴きて悔いなし蝉しぐれ

  地中7年地上7日という儚い蝉の一生。
  羽化してからの短時日の間に好もしい相手にめぐり会うべく全身を震わせて鳴く様は
  痛ましくも感動的である。朝はクマゼミ、昼間は油ゼミの大合唱が猛暑に輪をかける。
  小径のあちこちに落蝉を散見するが良い出会いがあっただろうか?!
  やがて暑さのやわらぐ頃、つっくん法師が郷愁を誘ってくれるのを心待ちにしている。

 ゴールドへ命けずるや夏五輪
  
  ロンドンオリンピックで寝不足の毎日。選手の金メダル争いに観客もマスメディアも大童。
  金が確実だった選手がメダルを逸しようものなら掌を返したような冷淡な報道にはあきれる。
  五輪への心身にわたる過酷な道程を思うと、どのような結果でもその努力を讃えるのが礼儀
  というものだ。国を挙げて選手を育成しメダルで生涯保障や経済的特典のある国ならともかく、
  トレーニングは基本的には自費、メダルを取っても後続選手の指導者としての国家的受皿組織
  も、経済的支援もない。せいぜい企業の宣伝やタレントに採用されるのがおちである日本の
  現実を思うと選手が気の毒である。メダリストの人材活用を考えるべき。
  そもそも、アマチュアスポーツの祭典だったオリンピック。サラマンチ氏の時代に商業イズム
  とプロを参加させたのが堕落の始まり。今一度、「参加することに意義がある」という近代
  オリンピック精神に立ち返るべき時期に来ているのではなかろうか。クーベルタンの嘆きが
  聞こえる。

 
先日 猛暑の中、日本表装研究会主催の「奈良佐保川万葉歌碑採拓会」に参加しました。
川沿いの歌碑はこの暑さで石が焼き付いていて紙を濡らしてもすぐに乾いてしまい、採拓はなかなか
大変でした。
昼から狭岡(さおか)神社の参道にある歌碑の採拓に挑戦しました。

  君に恋ひ いたもすべなみ 奈良山の小松が下に 立ち嘆くかも

笠女郎が大伴家持に思いを寄せて詠んだ恋の歌で、万葉集の恋歌の中でもとびきりの秀歌とか。
採ってきた拓本は裏打ちをして作品に仕立てたいと思っています。