創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

墨遊 俳句

2009-08-12 09:41:40 | Weblog
墨遊 俳句

Kの俳句二句書く

 饒舌な日本人ばかり終戦日

  寡黙だった日本人は何時頃からよく喋るようになった
  のか。戦後の大衆民主化とマスコミの自由化のためか。
  考える前に直情的に言葉を発してるタレントが目立つ
  が、今や言の葉は蜻蛉の羽のように薄っぺらになり、
  無意味な表音記号の連鎖のように聞こえる。
  発する言葉には思考の裏打ちがある重みがあっていい
  のでは・・とふと思った終戦日だった。

 古都はいま蝋燭の海秋の夜

  古都の夜は「なら燈花会」で賑わう。奈良公園や
  シルクロード博記念広場などの一帯は無数の蝋燭の
  の揺らめきに幻想的な雰囲気を醸し出す。灯りの海
  をそぞろ歩いていると突如、光る鹿の目に驚かされる。
  
  
昨日はこのブログで知り合って私の病気見舞いにと素適な
「天使のクラフト」を送っていただいたご夫妻に初めて奈良で
会うことが出来、感激しました。
市街を離れた高畑界隈を和やかに散策しましたが、以前からの
知人のようで心休まるひとときでした。

志賀直哉旧居も改装されてこれまでは一階と庭周りしか見学
できなかったが、二階の各部屋も見ることができました。
暗夜行路を書き上げた部屋は印象的でした。
新薬師寺では薬師如来と十二神将を拝観し病気快癒を祈願し、
入江泰吉美術館では万葉の草花や塔のある斑鳩風景などの
美しい写真に時を忘れました。
ご夫妻は今日は京都を散策されていることでしょう。
人の出会いの不思議を噛みしめることができました。
素晴らしい思い出の1ページになりました。
有難うございました。
  
  

  

写真

2009-08-01 08:31:42 | Weblog
カメラ散歩

 「雄しか」のMEETING。。。?

奈良国立博物館に行く途中、猿沢の池を上がり、
興福寺境内で雄鹿の群れが申し合わせたように鎮座して
いるのに遭遇しました。何度と無く奈良公園に行きますが
こんな雄だけの光景は初めてです。
一体何をしているのでしょうか?遷都1,300年の話し合い
でしょうか?!
南円堂から興福寺へ向かう外人観光客で賑わっていました。

博物館では「寧波」(ニンポー)展を観ました。
日本の仏教1300年の源流すべて聖地「寧波」からやってきた
と言われ、遣唐使の留学生の最澄も寧波の地を踏み入唐、
空海は帰国の途に着いたのもこの寧波。
鑑真和上の乗る舟が二度目の難破で漂着したのもこの地で
阿育王寺に滞在したとのこと、、。
この寧波からもたらされた貴重な仏教美術品の数々に触れ、
当時の宋と日本の交易史も学習できました。

私の興味の或る佛表具の掛け軸も沢山展示されていました。
雪舟の「破墨山水図」の掛け軸実物を初めて見ました。
山水画は度々見ていますが、一幅の軸で月翁周鏡等6名の賛が
上部ある異様に細長い掛け軸は初めて目にしました。
力強く描かれた山水、濃淡の墨の色、感動しました。