創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

表装作品集

2006-07-31 10:57:41 | Weblog
羽織の裏地

友人のお友達から、叔父さんの形見に
貰った羽織を何かの形で記念として残したいとの
相談を受けました。

裏地を本紙にして軸装に仕立てることに
しました。

ずいぶん古い羽織で、私には良く分かりませんが、
駅鈴、富士山、三度笠などの図柄が時代を感じさせます。

今日は裏地の紹介に留め、明日のブログで完成した
軸装を載せます。

墨遊 俳句

2006-07-29 11:51:04 | Weblog
墨遊 俳句


 短冊 「Kの俳句二句書く」

   空蝉の 身幅の穴の 暗きかな

    蝉は長い地中生活ののち地上に出て僅か
    七日の命。蝉殻のあった庭木の根方の穴
    を覗いて見た。底知れぬ漆黒の闇だった。
    不気味さの中にも幼虫を長く保護してきた
    温もりを感じた。

   「さとうきび畑」の詩や 遠き夏

    夏が来ると敗戦時のこどもの頃を想う。
    「さとうきび畑」を口ずさむとき、本土の
    防衛拠点としての沖縄戦の悲惨さは決して
    忘却してはならないと思う。だが、「戦争
    を知らない世代」の時代。あの夏の日の
    痕跡は日々遠ざかって行くのも事実だ。

    











表装作品集

2006-07-27 11:09:59 | Weblog
軸装

「写経」

Aさんのご高齢のお母様宅を訪問した折、毎日写経をしておられました。
その一枚を軸装にして差し上げました。
とても喜んで下さいました。

軸装は写経のため風帯も付け、落ち着いた感じに仕上げました。

墨遊 俳画

2006-07-26 08:09:57 | Weblog
墨遊 俳画

色紙「あざみ」

俳人E先生の句書く

  「潟光り早苗根付くこと靜けし」

俳画を教えていただいた先生は長寿を全うされて、
亡くなられました。
優しくて、物静かなお人柄が事あるごとに偲ばれます。

墨遊 俳句

2006-07-24 18:47:54 | Weblog
墨遊 俳句

俳句 Kの俳句二句書く

 「日盛りや 遠き電話の 鳴り止まず」
 
   暑い日中だった。午睡を楽しんでいる
   と遠くで電話のベルが鳴り続け
   ていた。緊急なのか?!眠れなかった。
      
 「罌粟赤し ハプスブルク家の 夢の跡」
   
   中世から近世にかけて中欧に花開いた
   ハプスブルク家の栄華も第一次大戦の
   終結によるオーストリア共和国の成立
   以って滅亡した。
   観光バスの車窓から目
   にした広大な平原のそこここに咲き乱
   れる真っ赤な罌粟は華麗さの中に一抹
   の哀愁を湛えていた。ハプスブルク家
   の盛衰のように。


 

表装作品集

2006-07-22 09:24:57 | Weblog
軸装

佛表具「西国三十三箇所参り」

西国三十三箇所をお参りされた知人から
依頼され、同じものを二幅軸装にしました。

立派になってとても喜んでくださいました。
製作者にとってこんなうれしいことはありません。

お盆には床の間に飾っておられるそうです。