創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

美術鑑賞 フェルメール展

2011-09-30 14:32:30 | Weblog
美術鑑賞    

 フェルメールからのラブレター展

 京都市美術館で開催中のフェルメール展を鑑賞しました。

 平日にもかかわらず美術館前は長蛇の列で一時間待ちでした。

 広島から新幹線で来たという方もあり、車いすで鑑賞する方もあり大変な人気に驚きました。
 以前、大阪市立美術館で見たフェルメール展も大変な人出でしたが、今回もその人気に圧倒されました。
 
 17世紀のオランダは識字率の高い国で、手紙のやり取りが急速に増えた時代。文字にるコミュニケーションが
 発達し、絵画にも手紙にまつわる感情表現が反映されていて興味深いものがあります。
 今は携帯メールなどの情報時代で手紙を書くことも少なくなりましたが、当時の手紙のやりとりが醸し出す
 人物の感情を表情やしぐさの克明な描写で生き生きと表現する画家の情熱に魅せられました。




 待ち時間の合間にふと周りを見上げると、平安神宮の鳥居の紅と金色が秋空の青に映えて美しく輝いていました。

 その帰途、「京都えき美術館」で開催の「生誕110年記念荻須高徳展」を見ました。
  
 生涯の殆どをパリで過ごし、活躍した画家がパリやベネツィアの街角や風物を絵筆に込め描いた作品の数々に
 感銘を受けました。

川柳作家  やすみ りえ先生

2011-09-23 09:50:36 | Weblog
川柳講座

               
 京都Tホテルで催された やすみ りえ先生の川柳講座に参加する機会に恵まれました。

 川柳は初めてのことで期待と不安でいっぱいでした。
 先生はテレビで拝見したことはありましたが、お目にかかるのは初めてでした。
 とてもチャーミングで知的で素敵な方ででした。

 川柳ってどんなものか分からない受講生に丁寧に教えていただきました。
 先生のお言葉だと十七音に「人間を詠む」ことだそうです。
 社会風刺や諧謔精神だけのものでなく身の回りの出来事や心に湧き出ずる想い、なんでも題材に
 すればいいそうです。

 授業は穴埋めの「かくれんぼ川柳」から始まりました。

 ①□□□になって出て行く雨宿り

 ②お茶がわりなどと嬉しい□が出る
 
 ③抱きしめた□はあなたの温度です

 □に当てはまる文字を入れてください。お分かりになりますか?

 一通り川柳の説明の後、それぞれが川柳一句作ることになりました。
 お題は「笑う」でしたが、さっさとできる人からじっくり考える人とまちまちの中、
 私はなかなか出来ませんでした。出来上がるとそれぞれが短冊に書いて無記名で提出しました。

 思いがけないことが起こりました。 表彰されたのです。

 私の句が一番に読み上げられて先生からお褒めの言葉と 咲いてまた逢いたい人の名を想い
 の先生の句とサイン入りの先生のご本をいただきました。感激!

 

 修復の軸に笑えむ布袋かな

 私としては古い掛軸をきれいに修復したので本紙の布袋さんがにこやかにほほ笑んでいるように見えた印象を
 句にしたのですが、先生は「修復」を人間関係の仲直りにも通じると深読みをしてくださり、思いがけない評価に
 戸惑いながらもとても嬉しかったです。
 初めての一句がこんなことになって、これから川柳にも親しんでみようかなあ~と自問自答した一日でした。

 ☆ かくれんぼの答えは ①本降り、 ②泡、 ③風 です。 なお、③は先生の句です。 

表装作品集 額装

2011-09-15 14:10:33 | Weblog
額装

  第208世東大寺別当、華厳宗管長だった清水公照 揮毫の日本手拭いを額装にしました。
  
  日常の戒めとして見習いたいと思います。

   
    自分にな
  
    なまけるな
    おこるな
    いばるな
    あせるな
    くさるな
    おごるな
    
    右條々
    自戒自守
    
       公照


                                                     
 何年かぶりに主人と一泊人間ドックに入りました。
 新しい機械が導入されスムーズに検査が行われました。
 静養も兼ねてのんびりホテルで寛ぎました。

 最近奥様をなくされた知人に偶然ドックでお会いしました。
 毎年ドックにご夫妻で入られていたそうですが病魔には
 勝てなかったそうです。お寂しいご様子が伺えました。
 お家は奥様と過ごされたままになっていてなかなか手がつけられ
 ないそうです。
 
 子供が巣立って夫婦二人で過ごす晩年に、急に一人になる寂しさを
 思うとお互い元気でいなければと思いました。

墨遊 俳句

2011-09-02 21:33:00 | Weblog
墨遊 俳句

Kの俳句二句書く

 細りゆく 親子の絆 雲の峰

 いつの頃からか親子の情は薄くなってきた感がある。家庭内暴力で子が親を、親が子を
 虐待する悲惨な報道が珍しくなくなった。しかし、今回の大震災では子が親を、親が子を
 心底心配している光景を沢山見た。平凡な日常ではお互い気づいていないものを非日常の
 中では再発見することもあるのかも知れない。
 一回きりの人生。絆の何たるかを逞しく盛り上がってゆく雲の峰を仰いでふと考えた。

  殻のまま這ひゐし蝉を木に戻し

 空蝉が歩いていたらどうだろうか?!実際、目の前を殻を被ったままで歩いていたのだ。
 鎧を着た武者のように。びっくりしたのなんの!! 観察すると何かの事情で殻が取れ
 なかったらしいので可愛そうでもあり、木に止まらせたものの何時までも思い出す一コマ。


お盆過ぎに97歳の母が亡くなりました。母の胸に私の書いた般若心経を乗せ、白菊の花を
そっと添えました。
母の母がいなかったら、またその母がいなかったらこの私もいなかったはず。また娘も孫も命を
つなげていけなかったはずです。
震災でこの尊い命を引き継ぐことができなくなられた方々のことをしみじみと思った夏でした。