創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

墨遊 俳句

2007-04-26 11:09:12 | Weblog
墨遊 俳画

色紙 「青麦」

E先生の句を添えて描く

    舌先に麦笛甘し小浜線

最近は身近に見かけなくなりましたが、青麦が風に揺れる光景が懐かしく
思い出されます。

墨遊 俳画

2007-04-23 20:59:41 | Weblog
墨遊 俳画

アネモネ

E先生の句を添えて描く

 技芸天女春の灯りの影を引く

古都ならの西大寺にある秋篠寺の技芸天女はすばらしいお姿です。
昨年の春に訪れた時は庭の白木蓮が美しく咲いていました。

庭に咲くアネモネは八重もあり、赤、白、青、紫の花が風に揺れ、その様子が
可憐でとても気に入っています。

表装作品集

2007-04-19 15:10:54 | Weblog
軸装

万葉集

知人に頼まれた万葉集の拓本を軸装にしました。

     玉くしげ二上山に
        鳴くとりの
           こゑの恋しき
              ときは来にけり    大伴家持
 

シンプルな拓本なので、天地と柱は同じ裂地で表装しました。

柄合わせはきっちりとそろえました。

拓本はでこぼこがあるので、普通の本紙より裏打ちに気を使いました。

墨遊 俳句

2007-04-16 16:07:34 | Weblog

墨遊 俳句

 Kの俳句二句書く

  滝のごと流るる藤や朱の社殿

     櫻は葉桜となり、間もなく藤が綺麗な季節の到来。

    山藤の素朴な風情もいいが、群生して垂れ下がる藤棚の藤の

    華麗な容姿もいい。奈良・春日大社の「砂ずりの藤」は見事である。

    社殿の朱色に映える紫紺の藤が若葉風に揺れる様は印象的だ。

  青蛙威儀を正して鍬の柄に 

    蛙が手足を揃えて正座(?)している様は面白い。

    滑稽ではあるが、こちらも背筋を伸ばしたくなる緊張感がある。

    畑に放置した鍬の柄にぴょこんと乗り畏まっている姿態に裃を

    着けた武士を想起した。

櫻の花も春雨にひとひら ひとひら落ち、石畳に美しい紋様をかもし出して

います。満開の花も素適ですが、この風情がなんともいえず私は好きです。

 

    

   

   

   


つまみ絵

2007-04-12 20:04:07 | Weblog


つまみ絵

短冊「木瓜の花」

花木瓜、緋木瓜、白木瓜、更紗木瓜、寒木瓜、、、。
中国原産のバラ科の落葉低木でとげ状の小枝があります。

家の近くの遊歩道で、今美しい花を咲かせています。
花や葉っぱは薄絹をピンセットで摘まみ、幹は紙テープをこよりにしてその上を何回も巻いて、「つまみ絵」にしました。

墨遊 俳画

2007-04-09 09:28:47 | Weblog
墨遊 俳画

色紙「田楽」

E先生の句を添えて描きました。

     水の上の枝より櫻咲きはじむ


昨日は京都の美術館に行っていました。
京都は櫻が最高に美しい時季で大変な人出でした。
搬出、打ち上げで夜遅くなりました。友人と乗ったタクシーの運転手さんの計らいで木屋町から高瀬川あたりにも回ってくださり、雪洞がともり素敵な夜桜の見物が出来ました。


表装作品集

2007-04-05 22:19:12 | Weblog
軸装

修復「虎」

知人から大正時代以前の物と思われる軸装の修復を依頼されました。

幸い絹の本紙でしたが汚れやしみでたいそう汚くなっていました。
軸装をばらばらにして本紙の汚れを丁寧に落としました。
少しずつ綺麗になると迫力ある虎が浮き出てきて感動的でした。

新しい裂地を使って軸装にしました。

新しい本紙で軸装にするよりも修復の作業は根気がいりますが、
出来上がった時の喜びは格別です。

墨遊 俳句

2007-04-02 16:09:48 | Weblog
墨遊 俳句 

 Kの俳句二句書く

  咲くもよし散るもまたよし櫻花

   紺碧の大空に或いは漆黒の闇に誇ら
   しく自己主張する満面の笑顔もいい
   が、一陣の風に潔く舞い散る風情も
   また捨て難い。去り際の美を想う。

  黄砂降る四千キロの旅の果て

   今日も黄砂で視界が悪い。中国大陸
   の砂漠・黄河流域の砂塵が風に巻き
   上げられ遥かな旅を終えて降下する。
   国境、世界、地球とはそも何ぞや?