年賀状平成３１年亥年
新年おめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
歳をとるほど一年が早く感じられます。きっちりするのが得意だったのですが最近はまあいいかぁと何事も
アバウトになってきました。
やることがゆっくりで根気が続かずいままでのように粘りがきかなくなりました。
忘れることが多くなってこまめにメモを付けるように心がけています。
誰もがそうおっしゃるけれど歳のせいにしてしまいがちですが今年は年に甘えず頑張りたいと思います。
今春京都でひょうほえ展がありますが出品作を楽しく考えています。
水墨画
色紙 自画 雪景色 
昨夜から雪が降り庭の木々も綿帽子をかぶっています。
昨日は京都まで
外出していましたが雨まじりの小雪が舞っているなか夕刻 早々に帰って来たのは正解でした。
道中、 沢山の高校生に会いましたが口々に今日行われたセンター試験の話でもちきりでした。
息子の共通一次試験も同じように寒い寒い日に行われたと はるか遠くの日に思いをめぐらせました。
日本列島は連日の寒波で特に北日本ではお年寄りが雪かきなどで亡くなったというニュース報道
には高齢者社会の現実を実感しました。車の事故もあちこちで起きていますが便利になった分の裏返しのようにも
思います。
美しい雪景色を描きながら複雑な心境に浸っています。
水墨画 うちわ （１）
藤 の 花 紫 陽 花
うちわに絵を描きました。
打ち水をした和庭を眺めながら浴衣すがたの女性が 
縁側でうちわを使っている。
そんな光景は最近では見かけられなくなってきました。
一昔前の日本の 懐かしい風景は エアコンの普及でどこかにいってしまいました。
和室がなくなって床の間に掛け軸をかける習慣もなくなった日本家屋の現状では
致し方ないのでしょうか。
掛け軸、屏風、衝立など私は少しでも日本の素晴らしい文化を残したいと
思って努力しています。
うちわ（２）
あ け び 蛍 葡 萄
軸装
自作水墨画 表装作品 三幅 を軸装にしました。 
六瓢消災
（六瓢消災） （双隠秋香） （郊野蛍燈）
昨年出品した軸装が大阪市、東京都、京都市の美術館
での展覧会を終えて手元に帰って来ました。
思いがけずも蛍袋の作品が入賞しましたが体調が優れず会場で見ることが叶いませんでした。
戻ってきた作品は会場の乾燥や取扱いの悪さなどの影響で表装が痛んでしまって少しがっかりしました。
と いって次回の出品は機械表装にするのも抵抗があります。
機械表装の場合は裂地の取り合わせは業者任せであり、本紙を生かす独自の手仕事のよさを伝えることは
できません。何より熱をかけるため見た目にはピンときれいですが和紙の良さも感じられない風合いのない
軸装になってしまいます。
やはり、長年手作業で本格表装に打ち込んできた立場から機械にはどうも馴染めない心境です。
日本古来の床の間の文化は絶やしたくないと切に思います。
双隠秋香 郊野蛍燈
墨游 水墨画
自画 色紙 寒牡丹
立春が過ぎましたがまだまだ朝晩は冷え込みます。奈良公園の鹿たちもこころなしか寒そうです。
庭の草木も彩どりが寂しい限りですが 寒あやめ だけが群れて咲いています。
雪の中で凛として咲く寒牡丹は美しく、私の好きな光景です。つい筆を運ばせました。
今は入試シーズンたけなわ、受験生にとって 「さくらさいた」 の朗報が待ち遠しいことでしょう。
私も温かくなったら表装も頑張りたいし、あれもこれもやりたいことがいっぱいですが・・・
もう少しの辛抱だと思います。
水墨画
色紙 冬景色
今年の秋は表装展、水墨画展と忙しく過ぎて行きました。また楽しい出会いもたくさんありました。
あっと言う間に年賀状のシーズンになり心せわしく感じられます。
体調の方は今まで考えられないくらいあちこち不具合が出てきて歳をとることは
こういうことかと落ち込んだりしています。
まわりの友人たちも親の介護のあと、病気になったり、亡くなったりで平安な一年ではありませんでした。
年賀状も生存確認のようだと笑っています。
でも無理をせずに趣味を楽しみにかえて精一杯生きて行こうと自分を励ましております。
水墨画
色紙に 萩の花を描く
Ｋの俳句 二胡の音に墨筆をどる古都の秋
奈良のホテルで二胡の調べにあわせて中国水墨画の先生が席画をなさいました。
古都の夜の秋は心にじーんと二胡の音色が響きました。
墨遊 色紙（水墨画）
色紙 柿 を描きました。
奈良は柿の産地でおいしい柿のお菓子がたくさんあります。
Ｋの俳句を添えて
秋あかね首かしげをり鍬の先
台風一過の青空を秋あかねがすいすいと飛び回っています。
童謡・赤とんぼを懐かしく想いだしました。
猛暑の夏が過ぎほっとしました。
長雨や激しい雨で川の氾濫であちこちに被害がでています。
阿蘇山でも火山が爆発というニュースが流れています。
自然の変動が激しく地球が怒っているように感じる今日この頃です。
墨游
色紙 水墨画 自画 「茶の花」
十月に入り庭のお茶の木に花が咲きました。真っ白い五弁の花は可憐でやさしく大好きな花のひとつです。摘み取って一輪挿しに挿して楽しみ 絵におさめました。
御嶽山の水蒸気爆発から一週間が経とうとしています。多くの方々が一瞬のうちに犠牲となられ尊い命がなくなる大惨事でした。
想えば２０年ほど前に結婚した息子夫婦とその両親達と一緒に麓の山荘に
泊まって開田高原、濁河温泉
と旅行をいたしました。
また、後日水墨画の先生や友人たちとロープウエーに乗って美しい夏の一日を満喫し、近くの民宿で泊まり そば打ち体験や獲れたてのトウモロコシをいただき、その甘くて美味しかったことなどが想い出されます。山岳信仰の御嶽山がこのように噴火する山だとはまったく知りませんでした。
土曜日のお昼どき秋晴れのもと紅葉を楽しみ仲間と談笑されていただろう方々が突然の噴石や熱い灰で命を奪われるなんて・・・
ご冥福を心からお祈りいたします。
合掌
墨遊
色紙 水墨画 金魚
暑い日が続くので絵の中でも涼しくと金魚を描いてみました。
近隣の大和郡山市は日本一の金魚の産地です。
近くに行ったので じーっと観察しました。水の中を尾っぽをひらひらと揺らしながら
泳ぐ姿に自分も水中にいるような涼しさを感じます。
