創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

墨遊 俳句

2008-03-28 15:26:25 | Weblog
墨遊

 K の俳句二句書く

  日本晴れ富士に櫻のよく似合ふ

   旅の道中の富士川より眺めた富士山は素晴らしかった。
   爛漫の桜花を前景に一片の雲もなき群青の天空に聳え
   残雪が煌くその雄姿に圧倒された。
   梅に鶯、竹に雀と言われるが、櫻には富士山が一番!

  実朝の無念や如何に花の雲

   鎌倉を訪ね、鶴岡八幡宮に詣でた。実朝が公暁に刺殺
   された大銀杏の根方から眺めた若宮大路は満開の櫻並木
   に蔽われていた。暗と明の光景を見るようだった。


 桜花咲く季節がやってきました。
 寒い冬が過ぎ、毎年毎年花見の季節を待ちわびます。
 
 月にむら雲 花に風
 満開の桜もいつしか春の風に舞って散り行く姿は人生の儚さに
 たとえられますが、 春はスタートの季節。前向きに何か新しい事に
 挑戦して、人生をより豊かに歩んで行きたいものです。
   
 今年も満開の桜の下で楽しい酒宴があちこちで見られることでしょう。

表装作品集

2008-03-21 11:26:23 | Weblog
額装

梅の花

過日、描いていた「梅の花」を額装にしました。

濃いモスグリーンの無地の裂地を使用して水墨画の
梅の花を浮き上がらせました。

先日、念願の佐川美術館に行って来ました。

昨年九月に開館した楽吉右衛門館も訪れました。生憎
茶室は予約でいっぱいで拝見できませんでした。

「守破離」をコンセプトに十五代楽吉右衛門が自ら
設計構成にかかわられた水底に敷設された展示室。
素晴らしい空間に身をおいて拝見する作品の数々。
感動の旅でした。

帰途、立ち寄った寿長生の郷の紅梅が香りと共に
鮮やかによもがえります。



つまみ絵

2008-03-13 22:07:11 | Weblog
つまみ絵

色紙 「筍とわらび」

筍とわらびをつまみ絵にしました。

薄絹をピンセットで摘み、筍の皮のふっくらした
感じを出しました。わらびの若芽は細かくて
時間がかかりましたが楽しく出来ました。

筍は成長が早く旬内(十日)で竹になること
から筍の字になったとか。独特の旨味があって
美味しく日本料理が楽しみな季節です。

春は野草も楽しみです。わらび、土筆、蕗の薹、たらの芽、
芹、蓬、虎杖、などなど。
わらびは毒があるので灰汁抜きが大切ですが、わらび粉で作る
本わらび餅をきな粉や黒蜜で食べる楽しみはまた格別です。



つまみ絵

2008-03-07 12:23:24 | Weblog
つまみ絵

短冊 「チューリップ」
   
   共に咲くよろこび、、、と添えて

昨日、お花屋さんに行くと鉢植えのピンクの
チューリップが綺麗に咲いていました。
庭のチューリップは葉っぱが5cmくらいに出ています。

チューリップの花をつまみ絵にしました。

スーパーなどに行くと最近年配のご夫婦づれが多く見受けられます。
私たちもその仲間ですが、夫が定年になり思い出を共有する幸せを常々
感じています。

共に咲くよろこび

共に咲くしあわせ

墨遊 俳句

2008-03-01 17:53:28 | Weblog
墨遊 俳句

 短冊  Kの俳句二句書く

  水取や五体投地の練行衆

   東大寺二月堂の修二会が今日から。
   練行衆の足元を照らす走り松明は
   春を告げる奈良の風物詩である。
   堂内では練行衆が身体を床に投げ
   打つ激しい荒行がなされているが、
   我々庶民に代わっての修行なれば
   有り難く感謝をせねばならない。

  啓蟄の畦を拾ひて近道す 

   地中の虫どもが這い出てくる啓蟄は
   もうすぐ。春の陽気のせいか急いで
   いたこともあって駅からの帰途、
   三角形の底辺を辿るように田畑の畦
   を突っ切った日は啓蟄だった。

 
 二月は殊の外寒い日々でした。
 今日から弥生三月、少しずつ春らしくなって来ました。

 古都奈良の三月は修二会で始まります。
 お松明の下で火の粉を浴びると何ともいえない
 清々しい気持ちになります。
 
 庭の梅も椿もふっくらと蕾をつけて、
 暖かい春がすぐそこに来ているようです。