創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

出会い nimai-nitai

2011-10-27 20:38:44 | Weblog


みやこめっせでアーチストたちの商品の展示即売会で出会った素敵な女性のお話です。

nimai-nitai代表の 廣中桃子さんがインドのサリーに使う布地をいろいろな製品に
加工して即売をされていました。
私はなにげなくその布地に魅かれてしまいました。この写真は二枚の布を合わせて縫ったリバーシブルの風呂敷です。
表裏それぞれの布でブラウスを縫ってみたいし、葉っぱの模様の方は表装の布地に使ってみたいと購入しました。

インドの最貧困といわれる東北部のビハール州・ブッダガヤの貧困解決を目指して現地の村で裁縫教室を開設し商品開発を
はじめられたのですが、一人でも多くの雇用を生み出し、子供たちが教育を受けられる経済的自立ができる一助になることが
目標だそうです。
廣中さんはお若くてとてもチャーミングな方でした。私が若かったら賛同してご一緒に活動をしたいような気持でした。

nimai-nitaiとは最も思いやりのあるやさしい神「nimai]と、その兄「nitai]から名づけられたとのこと。

http://nimai.jp/

家に持ち帰って、風呂敷の縫製を解いて拓本の本紙を当ててみました。
すると、とても感じが良く、いい表装作品ができるのではと期待が高まってきました。


表装作品集  額装

2011-10-23 08:47:50 | Weblog
額装 

  日本手拭 「染付 絵皿」

 友人から日本手拭をいただきました。
 絵皿にはいろいろな波模様が描かれていて、藍と白のコントラストが美しく、早速額装にしました。

  
 昨日は京都で開催中のプロの表具展を見に行きました。
 裂地の色の取り合わせや斬新な感覚の創作表装など参考になる作品がありました。
 若い表具師の伝統にとらわれずに新しい試みをされている作品にも出会うことができ、有意義な一日でした。

 伝統工芸士の方々から表具(掛け軸、額装、屏風)についての説明がありました。
 屏風のお話で、おめでたい時は金屏風は常識ですが、亡くなった時の屏風は銀屏風
 ということは初めて知りました。
 生前亡くなった方が愛用されていた屏風を逆さにするのは知っていましたが、、、、。
 
 襖の下張りを手際よくされている実演も大変勉強になりました。
 最近は下張りを簡略化されていることが多いのだそうですが、和紙を何度も張り重ねて丁寧に仕上げたものは襖の持ちが
 ちがうそうです。

 

美術鑑賞 香雪美術館 細川護熙「陶と書」

2011-10-13 13:24:53 | Weblog
美術鑑賞

  久しぶりに神戸・御影の香雪美術館を訪れました。
  以前に宝塚や西宮に住んでいたことがあり、阪神の震災以来の御影ははじめてですが懐かしい
  気持ちでいっぱいでした。
  
  
  
  
  元総理の細川護煕氏の「陶と書」の展覧会を拝見しました。
  総理を辞められてから湯河原の自宅「不東庵」で「晴耕雨読」の生活を理想とされ、釜を自ら築かれ陶芸に
  親しまれ、書を嗜まれ、畑を耕されては読書に勤しまれたりと日々充実した生活をなさっておられるのが
  よく伝わってきました。
  焼き物は各地の個性ある陶土を使われ、楽焼、志野、唐津などなどさまざまで、多岐にわたる作品の数々
  には作者の美学が伺えました。

  書の本紙には染紙を使われたり、薄墨の暈かしを入れられたり、それにあった書に漢詩が添えられ
  個性あふれる作品にも感動しました。
  掛軸の本紙で「明日は御座なく候」という蓮如上人のお言葉を書にされていましたが、今日の一日一日を
  大切に生きたいものだと痛感しました。

  表装も表具師に注文をつけられると聞きますが、軸の柱や天地の裂地の色の取り合わせも常識的でなく
  個性的で、永く表具に携わっている私には魅力的で勉強になりました。
  少しの寸法の違いで作品を生かしたり殺したりすることをよく熟知されていて何事も熱心に追究されている
  様子が伝わってきました。
  
  美術館を出ると綺麗なお庭に赤い野点傘と赤い毛氈が敷かれた床机が設えてあり、美しいものを鑑賞した
  感動が増幅された至福のひとときを有難く思いました。

墨遊  俳句

2011-10-08 11:09:05 | Weblog
墨遊俳句

 Kの俳句二句書く

 投縄を躱し駆け抜く雄鹿かな

  奈良の伝統行事である「角切り」の季節の到来。会場はスリリングな場面に興奮の坩堝と化す。
  古代ローマのコロシアムの争闘さながらに、勢子と雄鹿の真剣勝負!観客には面白くても
  相対する者の表情は険しく殺気すら感じられる。鹿も必至だが勢子も鋭い角に引っ掛けられて
  怪我をする危険もあり緊張の連続である。捕えられた瞬間、観念したのか大人しくなった鹿は
  角を切られるに任せ、放たれた直後の表情は放心状態で同情を誘う。

 震災の跡形もなし秋日和

  久しぶりに神戸へ出かけた。阪神淡路大震災から17年の神戸の街並みは高層ビルが
 林立し道路、鉄道も整備されてあの災害があったとは全く思えない外観を呈していた。
  しかし、学生時代の青春を過ごしたものには似て非なる街でしかない印象を否めなかった。
  あの日を境に青春の神戸は失せてしまったのだ。
  今回の東日本大震災に思う。阪神震災の規模を大きくしただけの災害とは異質のものである。
  原発という人災が自然災害を増幅し、孫の代まで禍根を残す犯罪事件といっても過言ではない。
  人類が決して弄んではならない怪物・原子力を安全神話の甘言にくるんで拡散させたつけが回ってきた
  と思う。秋日和の中、新生神戸の街中にいて感慨深いものがあった。


 来年の日記帳を購入のため大型書店に入店しました。
 書店には最近のブームの「断捨離」本がいっぱい溢れていました。
 私は昔からキッチンの上には一切何も出しておかない主義で掃除や整理整頓は大好きで、
 改めて読んでみたいとは思っていません。
 ただ老前整理に関してはやっておかないと、、と思っていることがあります。
 買い込んだ洋服の布地や編み物の毛糸類の始末、和服の有効利用、最近はやりたくても時間と体力が少々
 なくなってきました。少しでも作品にして始末をつけなくては、、、私の大きな課題です。