創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

写真

2008-11-28 13:33:15 | Weblog
カメラ散歩

  「虚無僧」

先日、紅葉狩りに京都の東福寺をたずねました。
境内の紅葉は見事に色づき、多勢の観光客で
賑わっていました。
見物を終えて帰路の途次、尺八を吹く虚無僧に出会いました。
時代劇で見た懐かしい虚無僧の映像と重なり、尺八の荘厳な響に
しばし足を止め、聴き入りました。
明暗寺の門とその後ろの庭と虚無僧の姿に感動し、一枚の写真に
納めました。ここは尺八の根本道場で虚無僧発祥の寺とか。

表装作品集

2008-11-21 10:26:14 | Weblog
軸装 

日本手拭ふなや

  漱石の俳句(はじめての鮒屋泊まりをしぐれけり)
      
        はじめてのふなや泊まりをしぐれけ里

      
三年ほど前の秋、友人たちと瀬戸田の平山郁夫美術館を訪ねました。 
足をのばして道後温泉へ行き、漱石や子規などの文人に愛された
という老舗旅館「ふなや」に宿泊しました。

もてなしも良く、「詠風庭」というお庭も素晴らしい佇まいでした。
仲居さんが漱石の句の書いた日本手拭を前掛けにしておられました。
直感でその日本手拭を軸装にして見たくなり、フロントに
お願いして数枚購入して帰りました。表装仲間にもお土産にして
喜ばれました。

漱石の句の下には詠風庭の門の佇まいが描かれています。
シンプルな絵に相応しい裂地選びに時間がかかり、漸く作品に仕上げる
ことが出来ました。
     

墨遊 俳画

2008-11-14 19:44:44 | Weblog
墨遊 俳画

色紙 「瓢箪」

今夏 近くの友人の庭先に大きな瓢箪がいくつも成って
いました。樹木の上を大きく伸びた蔓が自由自在に
這い回っていました。前を通るたびにその見事さに感心して
眺めておりました。

今日 ご主人がその中の見事な一つを種を抜いて立派な
瓢箪にして持って来て下さいました。
種を抜くのが大変だったそうです。

口と胴に綺麗な紐が結んであり、「和」の字が金で描いて
あります。
胴にはお寺の風景が金で描かれてとても豪華です。
嬉しくて早速筆を持ってこの瓢箪を描いて見ました。

本体はまだ薄い肌色ですがこれから食用の椿油を塗ると
艶が出て綺麗になるそうですので頑張って挑戦して見ます。

墨遊 俳句

2008-11-07 12:16:04 | Weblog
墨遊 俳句

 Kの俳句二句書く

  葛入りの大和ざるそば古都の膳

   奈良町散策の道すがら立ち寄った鄙びた
   店のメニューに「大和ざるそば」とあり
   注文した。腰があり味もよかったが奈良
   に相応しいネーミングが気に入った。
   静かな秋のゆったりとした昼食のひととき。

  小春日や鳥の紋様ある碁石

   60回目の正倉院展が開催されている。
   以前鑑賞した宝物で印象に残っているもの
   の一つに天平時代の碁盤と碁石がある。
   当時の石は黒色と朱色でそれぞれに鳳凰の
   紋様が鮮やかに刻印されていた。こんな
   優雅な石で囲碁を楽しんでいた貴族が
   羨ましい。
  
 古都奈良も温暖化の影響か紅葉が遅れており、
 庭先の朝顔の蔓に赤い蕾が沢山付いています。
 いつも正倉院展のこの頃はもっと寒いように思います。
 聖武天皇の后が天皇愛用の遺品を朝夕眺めるのが
 辛いと東大寺に納められた数々の貴重な宝物。
 慈悲深い后・光明皇后は法華寺を建立し庶民のために
 施薬院をつくり風呂ではライ患者の背中をながされた
 と聞く。正倉院展で見た后の王羲之の書「楽毅論」の
 臨書は素晴らしかった。
 後の世の人が拝見できるように陰で正倉院の宝物の修復
 保存に努力してくださる方々に感謝。
   
   
   

   

表装作品集

2008-11-01 11:08:25 | Weblog
軸装

自画水墨画 「牡丹」を表装しました。

サイズは横幅が広いので丈はあまり大きくせずに
大柄の裂地を使って軸装しました。

昨今の行き先不透明の世界情勢をみると家の空間だけでも、
少しでも明るく、、、と思って制作しました。

先日、拝見した若い方の斬新な創作表具を思います。
時代とともに家や環境が変化していく中、昔の良き
教えをベースに、少しずつ枠から抜けて時代にあった
表具も良いのでは、、、と思います。