四国一周旅行 ②高知県(室戸岬)
室戸岬の近くに御蔵人窟(みくろど)と言う洞穴があり、鳥居の奥深くに薄暗くて沢山のろうそくがお供えしてありました。
ここは弘法大師が1200年前の平安時代に厳しい修行の末、悟りを開かれた場所だそうです。
この洞窟から見える空と海に感銘をうけ「空海」という名をつけられたそうです。私は真言宗ではないのですが書道をたしなむ
ことから素晴らしい空海の書に親しみをおぼえ「灌頂記」や「風信帳」をかって臨書したことがあります。
先日真言宗の生徒から「南無大師遍照金剛」の書の指導と掛け軸にする指導を頼まれて法事に間に合うように手伝っています。
本紙の書を裏打ちして柱、中縁、天地と切り継ぎすれば立派な佛表具に仕上がるのがとても楽しみだと生徒は張り切っています。
◎室戸岬灯台
紺碧の海と空に真っ白い灯台に感動しました。丘の上まではかなりきつい坂道でしたが良い思い出です。
「室戸台風」に代表される台風の通り道として気象情報で馴染み深い岬の灯台は高い山頂から遥かな海原を誇らしげに
俯瞰していました。
◎室戸岬ジオパーク
室戸岬は1,600万年前は深海にあり、1,000年あたり1~2メートル隆起を繰り返してできたそうで深海の様子が身近に
観察できる地質学的に貴重な場所で岬全体がジオパークとして公開されています。
砂と泥が深海に堆積した奇岩がそそり立っていて地球の悠久の営みの痕跡に圧倒されました。
亜熱帯のこの地にはアコウの木(タコの木)という珍しい大きな木が根を下ろしており、蛸の足のような根っこが奇妙な逞しい
樹木でした。
もう一方珍しいと思ったのはシオギクという花が咲いていました。茎はイタドリのようで蕾はブロッコリーのようです。
アコウの木 シオギク
中岡慎太郎の銅像
室戸岬沿岸の大通りに「中岡慎太郎」の銅像が太平洋をはるかに眺望していました。
龍馬とともに刺客に倒れた幕末の志士でしたが、室戸に近い安芸市の出身だそうです。
背景の山の頂には灯台がやはり太平洋に睨みをきかせていました。