創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

写真 煎茶道

2009-10-22 12:12:44 | Weblog
写真散歩

 煎茶の道具

煎茶の先生をされている友人のお宅に招かれました。
小川流煎茶と言うお点前ではじめての経験でした。

写真のように涼炉(りょうろ)という火をおこすものの上に、湯瓶(ゆへい、
ボーフラ)と言う水を入れて湯を沸かすものが乗せてあります。

茶葉を入れ湯を注ぎ分けて注ぐ道具、いわゆる私達が使う急須のようなものを茶瓶(ちゃへい)と言うそうです。

茶瓶に茶葉を入れ、それに適温適量のお湯を注いで蒸らし、複数の小さなお茶碗に、ほんの一滴ずつ注がれていくお茶。
口の中でほんわり味わう一適のお茶の甘いこと。
茶の少なさに驚きと感動でした。
お茶の後にいただく美味しいお菓子。その後にいただく二煎目のお茶の少し渋味のある美味しさ。
いままで抹茶の茶道は子供の頃に裏千家、成人して表千家の茶道を習いましたが
それとは全く違ったお点前で、新しく学ぶことが多々あり嬉しい出会いでした。

心落ち着いた午後のひととき、ゆっくりと時間が流れ、しばしうっとりしました。
慌しい日常から解放され、素適な時を過ごさせて頂き感謝です。
普段のお茶をもう少し心をこめてゆっくり美味しく入れたいものだと思います。





写真 鹿の角切り

2009-10-15 15:37:45 | Weblog
写真散歩

 「鹿の角切り」

およそ330年前から続く奈良の伝統行事の勇壮な鹿の角切りを見てきました。


発情期で気の荒立った角鹿が町民に危害を与えたり、鹿が互いに突き合って死傷
することを防ぐ為、当時鹿の管理者であった興福寺が奈良奉行の要請を受け
「鹿の角切り」が始まったと言われています。

鉢巻にはっぴ姿の勢子たちが場内に3頭の鹿を追い込み、十字、だんぴと
言う道具を使って逃げ回る鹿の角に縄をかけ、手繰り寄せて暴れる鹿を取り
押さえます。
その後、神官が冷たい水を飲ませて鹿の気を静めた後、鋸で角を切り、
神前に供えられます。

いつも奈良公園の鹿は大事にされているのに、この日は追い回されて、
鹿にとっては何が起こったのかと脅威に思い逃げ回るのでしょう。
追い回された後、捕まって自分の角で怪我をした鹿も見ました。
とても可愛そうな気がしました。
追っている方々も危険が伴い、大変なことですが、お互いの為に執り行われる
神事なのです。

奈良に長く住んでいますがこの行事は始めて見ました。
沢山の見物客で賑わっていました。



墨遊 俳句

2009-10-08 09:19:37 | Weblog
墨遊 俳句

Kの俳句二句書く

 朱雀門朱に染めゐる大西日

  秋の平城宮跡を散策した。完成間もない大極殿の
  壮大な甍を仰ぎ見て、振り返ると眩いばかりの夕陽
  に朱雀門が鮮やかな朱に染まっていた。
  平城京への遷都は元明天皇の御代の和銅3年(710年)
  3月10日であったと「続日本紀」にあるが、都の造営
  に家族と別れて動員された各地(諸国)の民の心情と苦労
  は如何ばかりだったか。夕陽は悲しいくらい美しかった。

 柿色の日ごとに深く柿の里

  鵙がけたたましく啼き、鴉が群れるころ青柿は黄から赤味
  を帯びて熟れていく。「柿喰へば鐘が鳴るなり法隆寺」(子規)
  を想う。大和の里の秋景色には柿がよく似合う
  
来年の遷都1300年行事に向って阪奈道路などあちこちの道路が
工事中のため車は渋滞ぎみである。
県立美術館で開催の浮世絵の北斎、広重の展覧会を鑑賞して来ました。
昔の風景画、四季のある日本の文化に感動しました。

柿の美味しい季節、大和の秋の風景には相応しい。自宅から直ぐ近く
を散歩しても誰も取らない柿が大空のブルーとよく似合っています。
のんびりと田園風景を楽しんでいます。